見出し画像

連載小説 星のクラフト コラム1

 私の名前は滝田ロダン。
 鳥や虫、花や草、樹木から聞いた話を書き留めるのが仕事。

 ――ではあるが、突如始まったこの連載小説『星のクラフト』はとある人物からの要請で書き下ろすことになった。スタートしてすぐに、常連読者から「辻褄が合わなくてもいいからとにかく続けて、即時公開してほしい」と言われたり、あるいは「描写を少なめにして、とにかく物語を前に進めてほしい」「このタイプの物語であれば、なんらかのロードマップを提供できそうだ」と言われたり、すぐに反響があった。
 他にも執筆中のものや、推敲中のものがあるものの、辻褄が合わなくてもいいとか、描写を少なくしていいというのであれば気楽に続けられる。そう思って3回ほど続けたところで、街を歩くと、常連以外でもそこそこ読んでもらっているらしいことがわかってきた。昨日はこのnoteが使えなかったので、Seesaaブログに4回目を書き、つい、今しがた、こちらにも掲載したところだ。

 今日(2023年11月8日)は、午前中に家の用事を終わらせた後、ふと思いついて、ワタリウム美術館に足を運んだ。こんなに美術館に行きまくっているにも関わらず、ワタリウム美術館にはまだ行ったことがなかった。興味深い展示が多いものの、これまではなんとなく場所がよくわからない感じがあった。
 昨日(2023年11月7日)は同じ表参道辺りで太田記念美術館に足を運び、明治神宮にお詣りをして神様へのお願い事の手紙を書いたにも関わらず、ワタリウム美術館には行かなかったのだった。ちなみに神様へのお願い事は毎度おなじみの「健康と平和、そして良縁」、それも「世界中の人々の」ときているので、願い事としては桁が大きい。本来はもっと寄付を差し込むべきなのだが、各方面の神社によく行くので許されたく、今回も千円だけ奉納した。
 しかし、その甲斐あってか、なんとなくワタリウム美術館に足を運ぶことを思い付いたのだ。いつもなら、国立近代美術館で棟方志功を見るか、東京都美術館でローマの彫刻を見るかになったと思うのだが(それも別に悪いわけではないのだが)、ピンときてワタリウム美術館を選択することになったのだ。
 ワタリウム美術館の展示は『山田寅次郎展 茶人、日本とトルコをつなぐ』で、「エルトゥールル号遭難事件を機に国交のなかったオスマン帝国皇帝に日本文化を伝えた山田虎次郎」の書籍を展示したりや書斎などを復元したりしているもの。展示を見るまで山田寅次郎という方を知らなかったのだが、イラストが面白いと思って心惹かれたのもあるし、エルトゥールル号の話題が書き始めた連載小説『星のクラフト』とリンクしているように思えたので、持ち前のフットワークの軽さで、五次元マップによる取材と考え訪問した。
 展示を見たところ、書き始めた連載小説『星のクラフト』の「建物」「書斎」「パーツ製作員たち」などの様子があたかもそこで実現されているかのようだった。もちろん、展示の方が先であり(2023年8月11日~11月19日)、私は数日前に瞑想でイメージを受け取って書き始めたところだから、展示の方面からの脳的電波により、物質的にはビジョンを受け取っていたのだと思う。今回は、常連読者から細かな描写をしなくていいと言われているので、建物内部の様子などは読者が想像すればいいものとなっているが、私の脳内と言えば、このワタリウム美術館の展示は『山田寅次郎展 茶人、日本とトルコをつなぐ』で創られているものが近い。
 もしも物語の中にある建物などの詳細が知りたい人がいたら、急いで、2023年11月19日までに、ワタリウム美術館に足を運び、当展示をご覧になってほしいと思う。
 ただし、物語にある「パーツ製作後組み立て方式」にも重なるのだが、船体の置いてある「ガラス張りの部屋」のイメージに関してはここではない。三次元上としては離れた位置にあるアルカキット錦糸町のカフェラミル。つまり、昨年の8月頃にスマホを使ってそのカフェで書いた『情景描写⇒フィクション ガラスの壁』と、今回の連載小説『星のクラフト』は、五次元マップ上、当カフェでリンクすることになる。

 物語の続き『星のクラフト』5は後程書いて即時公開いたします。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?