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【旅記録】北信五岳『飯縄山』と長野の旅

北信五岳とは

長野県北信地方の斑尾山(まだらお)、妙高山(みょうこう)、黒姫山(くろひめ) 、戸隠山(とがくし)、飯縄山(いいずな)の5つの山の総称である。(それぞれの山の頭文字を取って"といい"と覚えている)

それぞれの山頂からは北アルプス、日本海、天気が良いと八ヶ岳や南アルプスまで望める。とにかく景観が素晴らしく長野市の人々にとってシンボリックな山となっている。

北信五岳の飯縄山へ

2023.4末、GW以降は仕事が急激に忙しくなることから、忙しくなる前に衝動的に山へ訪れた。行き先は“あまとみトレイル”でおなじみの北信五岳の中の一つ飯縄山。

飯縄山(1,917m)の名前の由来はその山中にあったと伝えられている「天狗の麦飯」という土中に生ずる一種の菌類から来ているようだが、これだけ聞くと何のことだかよく分からないが、山頂からの景色は素晴らしくおしくも日本百名山に選出されなかったものの深田久弥が選出に悩んだ山にエントリーしている。

西側の景色は北アルプスから八ヶ岳まで。
東側は長野の街と斑尾山、四阿山が眩しい。

戸隠神社から反時計回りで登るコースを選んだ。
下山時は瑪瑙山(めのうやま)を経由し、ゲレンデのくだりは戸隠山を正面に捉え戸隠の険しさを間近に感じられる。

登山口は車が非常に多く「飯綱山、凄い賑わっているな」と気持ちを高めていると、ほぼ全ての車が駐車場の奥にあるチビッコ忍者村に吸い込まれていった。チビッコたちの忍者への熱い想いに胸を打たれた。

心地よい春風を受けながら北アルプス、北信州の山たちを見てのんびりと歩いた。

瑪瑙山から。戸隠山と北アルプスを望む。
小川が気持ち良い。戸隠マウンテントレイルのコースにもなっている。
徳善院蕎麦「極意」山菜の天ぷらと戸隠蕎麦のコシが◎

下山後はもちろん戸隠蕎麦で締めた。戸隠蕎麦と山の関わりは深く、平安時代に山岳修験者の携帯食としてそば粉が珍重されたことに始まるんだとか。

長野の街へ

長野市は善光寺を中心に栄えた歴史があり、軽井沢から新潟までを結ぶ北国街道の宿場町でもあった。長野駅前の繁華街はコンパクトで周りやすく、善光寺の参道周りはクラフトビールを提供するpubや長野のキレイな水を使った日本酒を提供する角打ちもあり、酒好きにはたまらない街だった。

旅の中で見つけた食と文化について少しご紹介。

駅前のぽっぽ公園横のセレクトショップ「Nedlaw」。
ぽっぽ公園に存在したマッチョ鳩をモデルにしたオリジナルステッカーがとても可愛い。ステッカー誕生のエピソードは是非店長に聞いてみてほしい。

駅から少し歩いた場所にある「naturalanchors」も是非足を運ぶべき良店。山と道やpaperskyなどツボを押さえた上質なアイテムが多い。

街を歩くと古くからある(と思われる)佇まいの店が多い。長野駅周辺はコンパクトで周りやすく、山業後の散策にもってこい。

クラフトビールの店「山の間」オリジナルのクラフトビールが美味、「唐破風(からはふ)ラオホエール」がおすすめ。
カレーショップ「山小屋」ノスタルジックな店内と元祖納豆カレーが美味。

長野市は善光寺を中心に文化が栄えている。
天武天王の時代に建造されたと言われ(諸説あり)る立派な木造建築には、多くの人が足を運び参拝していた。自然と文化を感じられる街だった。

そして中心街から車で30分ほどの場所にある「あけびの湯」に入り帰宅の路に着く。小布施温泉の効能は入るとすぐにわかる、身体の芯のさらに奥を暖めてくれる温泉で、古く小さいサウナで体を温めた後の露天風呂の景色が最高だ。

賑わう善光寺と聳え立つ山たち
小布施温泉「あけびの湯」

山と街と歴史がつなぐ長野の街

衝動的に訪れた長野市だったが、歩けば歩くほどその文化と自然の魅力に引き込まれる素晴らしい場所だった。
次は2021年に開通した「あまとみトレイル」を歩きに訪れることにした。

粋すぎるbar「daytrip+」クラフトレモンサワーを是非。
Nedlawの兄さんに聞いた「天ぷらと寿司18坪」駅近過ぎる良店なので電車を逃さないよう注意。
ThankYou

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