【詩】　もっとあそびたい

スプーンをつかって食べるのがつまらなかったから
パフェの上にかざってあったかみをつかって食べてみた
ママはへんなことをしてってあきれたように言うけれど
同じことのくり返しっておもしろくない

大人にとってのあたりまえって
ぼくにはぜんぜんわからない
どうしてじっとしていなきゃいけないのか
ほしいものをほしいと言っておこられるのか
食べたくないものは食べたくない
苦いものってだいっきらい
おこってるママもパパもきらいきらい

まいにちいわれてもわすれちゃう
だっていろいろきになっちゃうんだ
ぼくのいえにいるうさぎのふわふわの毛
小さくきらめくビーズのかがやき
水にとけるバスボールの色
ふしぎがいっぱい

まいにちいっぱいあそびたい
ママはたいへんたいへんがくちぐせだけど
どうしてすこししかあそばないのかふしぎだな
あそべないなら大人になんてなりたくない

こどもにとってのあたりまえって
おとなにはぜんぜんわからないんだ
どうしておとなだってこどもだったはずなのに
ほしいものをほしいって言えなくなっちゃうのかな
おいしいおかしばっかり食べたい
からいものってにがてなんだ
わらってるパパとママがぼくだってだいすき

まいにちいっぱいあそびたい
パパはあれだめこれだめがくちぐせだけど
ほんとうにだめなことってどれくらいなんだろう
つまんないおとなになんてなりたくない
ぼくはずっとこどもでいたいんだ