Mリーグ 考察 長考
Mリーグも大詰めを迎えております。
明日から本格的に各チーム優勝する為の条件を設定して、対局に挑むでしょう。
その為、間違いなく今まで以上に長考が増えます。
例えば、
この牌はチーム状況的に押してもいい牌なのか。
押して当たった場合、トップがまだ見える状況で踏み止まれるのか。
これは押し返して自分の上がりはどのくらいありそうなのか。
はたまたリスクを取れる局面ではないと判断するのか。
この対局は最低何着で終わらなければならない。
そういう戦いがより一層重たくなります。
色々と折り合いをつけて押し引きしなければなりません。
しかもただの押し引きではなく、優勝がかかった押し引きなのです。
いつも以上に、
ファンの皆さん、チームメイト、視聴者、応援してくれている身近な人、色々な方の顔が思い浮かんでくると思います。
肩に相当なプレッシャーが乗っている状態です。
だからこういう写真のような事にもなりますよね。
そんな状態で、パシパシいつものようなスピードで打てる人はいないでしょう。
打てるという人は現状を理解する能力がないのでしょう。
自分の置かれている現状を把握できない人は絶対麻雀弱いです。
これは偏見ですが、そういう人って麻雀以外もダメな気がしますけどね。
長考関連の話題で言いますと、
トップ画像は寿人プロの長考中ですが、珍しい長考でしたよね。
いつも打牌の早い寿人プロですから、話題になりましたね。
個人戦ならささっと打牌したでしょう。
例の大長考の時間は128秒と言われていますが、
あの時、通る牌はどれかというのを考えているのは当然そうですが、
128秒という時間で、この1巡凌げばほぼトップ確定という事もあり、
控室で祈るチームメイト。画面の前で祈るファン。
そんなことも脳裏をよぎったんではないでしょうか。
選手は、今どうする事が最善なのかという事を、
誰にも見えない頭の中で仮説を立て、試行錯誤して結論を捻出します。
その中で、打牌が遅くなることは視聴者全員が許容の範囲にすべきだと思います。
Mリーグは雀荘ではありません。
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ライブ配信でファンや視聴者のみんなが見ています。
みんなの顔が思い浮かび、プレッシャーを感じているからこそ打牌が慎重になる、至極当然の事ですよね。
そもそも麻雀は頭脳のスポーツですから、長考なんてものはあって当たり前だと私は思います。
考える必要ないだろという場面でも、プロは一般の人には分からない角度で別の事を考えています。
まあ何が言いたいかというと、
長考している選手に対して、早く切れ!遅い!ではなくて、
長考している時間に自分なりに、この人こういう事考えてるんじゃないか。
そういう風に長考している時間を有効に使えばいいと思います。
麻雀は打牌のスピード勝負ではありません。
選手の立場になって、心理状態含め考える事こそ、麻雀を見る上で一番楽しむ方法だと私は思います。
それを考えれると、早く切れ等という言葉は出てこないと思います。
泣いても笑ってもファイナルあと4戦、
選手の皆さんには、悔いの残らないように全力で優勝に向かって頑張って欲しいと思います。
ファイトクラブ盛り返せ!!
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