#7　自信と活力を与えてくれる太陽の歌声「Leola」

今日の１曲。

Leola - Let it fly

¶　優しく包み込む

今日のアーティストは

EXILEが所属しているLDH所属のシンガー、Leola。

彼女の名前は

ハワイ語で『太陽の声』という意味。

彼女の太陽は

真夏にギラギラ照り付けて

生命としての元気さを与えてくれるものではなく

涼しく穏やかな日に

ふわっと僕らの頭の上を守ってくれているような

そんな優しい太陽だ。

主張しすぎず

でも引くことはせずに

人々に生きる源を与えてくれるような

そんな歌声をしている。

彼女の特に素晴らしい部分は

ファルセットと地声の境界の音の安定感と美しさだ。

一流の歌手であっても

その境界の音を正確に

そして綺麗に発声することは難しい。

ただ彼女はそこが抜群に上手い。

安定しているのだ。

しかも

安定しているだけではなく

境界の発声において

空気を多く含んだ優しい歌声が出せる

素晴らしい才能を持った歌手だ。

いや

彼女の経歴を見ていると努力の賜物なのかもしれない。

2011年にEXILEの

ボーカルオーディションを受け落選。

そこから5年間レッスンを積んで

2016年の4月にデビューを果たしている。

歌で生きていく

そんな一途な覚悟を持ったレッスンが

この稀な発声を完成させたのかもしれない。

¶　ちょい足しくらいがちょうど良い

彼女のこの曲は

王道のJ-POPのテイストに

流行りのダンスミュージックを

少しだけ足したようなサウンドだ。

だからこそ

誰しもに好かれるような

少し落ち着いた雰囲気になっている。

落ち着きすぎず、騒ぎすぎず

地味すぎず、派手すぎず

王道すぎず、革新すぎない。

そんな絶妙なバランスが

聴いていて心地よい。

ただ

残念ながら

歌声にもサウンドにも

これといった特徴はない。

一発屋で終わってほしくない

稀有な存在だけに

限界音域に近いキーの楽曲を

今後、展開していってほしい。

１曲まるっと

彼女の魅力を味わいたい。

¶　必聴の１曲

Leola - Let it fly

確かな歌唱力に

ビジュアルも良く、雰囲気もある。

若い世代の女性を中心に人気が出そうだ。

でもそこで満足してほしくない。

もっともっと

色々な人を虜にしてほしい。

話は変わるが

サーフロックを歌う女性の成功者はあまり見たことがない。

その手のジャンルのサウンドに乗った

彼女の歌声を聴いてみたいものである。