#10 誰がどう聴いてもノレる「Lost Kings」

今日の1曲。


Lost Kings - Quit You(ft.Tinashe)



¶ 才能の塊

まず最初に恐れ入った。


これだけ世界的に流行ったEDM


真新しい技法はほとんど試されているし

リズムも徐々に普遍化しているなかで

これだけ独自のサウンドを作れるのは

もはや才能だ。


これだけの才能が

このジャンルに集まっているとなると

まだまだEDMの隆盛は続くだろう。


Lost Kingsは2人組だ。


Robert Abisi(28歳)

Nick Shanholtz(不明)

アメリカ出身DJ2人だ。


彼らは2014年にデビューして以来

その類まれな音楽センスで

一気にスターダムをのし上がった。


最大の特徴はリズム感。


EDMの基本に忠実なリズムに

彼らなりの音楽センスのエッセンスを加え

聴く人には単調だが

音の運びは独自性の高い楽曲を仕上げている。


つまり

リズムに対する

音のはめ込みがとんでもなく上手いのだ。


いや、上手いというより

誰も想像がつかない。


一世を風靡したDJたちの音の運びには

やはりクセがあり

誰が作った曲なのか分かってしまうことが多い。


日本でいうと

RADWIMPSの音の運びを

イメージしてもらえれば分かりやすいだろう。


だが

彼らにはそのクセがない。


だからこそ

楽曲によって

カメレオンのように表情を変えることができる。


奇をてらって曲の表情を変えると

飽きられやすい楽曲になりやすいが

彼らの曲は違う。


全然飽きないのだ。


何度聴いても心地が良い曲というのは

やはり名曲であろう。



¶ 曲に合う歌手のチョイスセンス

彼らのすごい部分をもう1つ。


楽曲に合うであろう

歌手の選択に間違いがほとんど見られないこと。


ここはもう

感性の問題であり

天性によって左右される部分なので

後天的に身につけることは難しいであろう。


後天的に身につけたいのであれば

膨大な数のジャンルの曲を

インプットして

いつでも取り出せるように

引き出しにしまっておかなければならない。


今回のこの曲も

リズム感や雰囲気に

見事に合った歌手を選んでいる。


それが

Tinashe(24歳)だ。


彼女は本名を

Tinashe Jorgenson Kachingweといい

アメリカのケンタッキー州で生を受けた。


難しいリズムにも適応できるリズム感と

曲の雰囲気を感じ取り

場面場面で声の出し方を変えられる

生粋のシンガーだ。


発声における

空気の出し入れが上手い。


それでいて

力強く、きれいなクセのない声が出せる。


本人の性格的には

我が強いのかもしれないが

音楽性は極めて日本人的な

調和力がある。


これがベストマッチした瞬間

凄まじい楽曲が生まれるのだ。



¶ 必聴の1曲

Lost Kings - Quit You(ft.Tinashe)



少し気分が乗らない瞬間

例えば

雨の日の通勤、通学時や

少し風邪気味の休日、

もしくは

大事な試合やプレゼン前のルーティーンなど

気分を上げたい時に最適だ。


自分の可能性や能力を

最大限に活かしたい

その準備の時にオススメしたい。



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