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論文紹介|新型コロナウイルスが3つのタイプに分けられる【JOCV Day271】

「論文紹介」としたが、正確には「論文紹介の紹介」である。iPS細胞研究の第一人者で医師の山中伸弥教授が、新型コロナウイルスに関する情報発信を目的に立ち上げたウェブサイトで紹介されている。

新型コロナウイルスは細胞分裂のたびに少しづつ遺伝子に変異が起こる。遺伝子変異を調べることにより、世界中のウイルスのファミリーヒストリーを推測することが出来る。本論文では世界各地から報告された253名由来のウイルス遺伝子解析の結果を比較した。ほとんどのウイルスの遺伝子は少しずつ違いがあるが、A、B、Cの3群に大別すること出来た。
https://www.covid19-yamanaka.com/cont4/main.html

原著論文は以下のリンクから無料でダウンロードが可能となっている。

詳細は山中先生のウェブページをぜひとも参照していただきたい。

新型コロナウイルスが欧米で猛威を奮っている状況をニュース等で見て、中国で流行していたものから変異しているのかもと思っていたが、まさにそれを示唆する報告となっている。

もちろん、変異が原因で感染力が増加したとか、毒性が増したとかまでは結論づけられない。あくまで「変異があった」という分析結果の報告である。

少なくとも、ウイルスが感染を続ける中で日々変化し、その変化が蓄積し得ることは押さえておくべきだろう。

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