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春の光と空気を探して歩く月曜日。

桜の一斉開花と、一様に並ぶ窓に学校という規則性を感じる。
靄のかかったこのレンズは入学式という空気まで切り取ってしまう。

確かにアスファルトからも温度が伝わる。市街地まで。

また君か。バス停。

日陰の無機質さはまだ冷えている。日向に戻ろう。

暖色系のバスとシャツ姿の運転手。

学ぶものと働くもの、働き終えたもの。時間の流れすら温もりを感じる。規則性。

田舎の多国籍化。彼らの国にはこの花はあるのだろうか。春はあるのか。
聞きそびれ。

並ぶ。待つ。機械も人間と同じ。春を待っていたのか。

号令とともに、一斉に入り乱れて歩き出す。

桜の一斉開花のクローン感。

次第に日は暮れて、また冬の空気を運び込む。夜桜はいつも冷たい。

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