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ホルシュタイン・キール

今回は奥川雅也が所属していたことでも知られるホルシュタイン・キールを観たいと思います。監督のオーレ・ヴェルナーが32歳と若く、footballistaで紹介されるくらい注目されているチーム。2部なので目にする機会は少ないですが、ポカールで放送があったのでこの際に観てみようかと。

目次
・スタメン
・ビルドアップ・得点・攻撃
・ハイプレス・守備
・感想

vsエッセン(アウェイ)
スタメン(365SCORESから引用)

ビルドアップ
後ろはCB2枚でそこに左IH、左SB、アンカー、右SBが入れ替わりでサポートする形。流動性を意識しており、13分のシーンのアンカーがサイドに流れて菱形を形成したり、15分のシーンのこれまたアンカーがゆっくりとDFラインに降りていく動きを見せ、相手を引き付けパスコースを作ったりと、ボールを持っていない人の動きでスペースを作ることを意識しているようだった。

13分のシーン
左サイドに4枚。自分たちがボールサイドに固まることで相手にも人数をかけさせる。パス交換からアンカーが前を向く。最終的に相手のDFラインの裏へのボールは通りはしなかったが、本来5-4のブロックにはスペースはほとんど無いと言っても過言ではないので、狙えるだけのスペースが生まれていたということになる。

15分のシーン
アンカーの降りる動きに相手のボランチが食いつきマークをFWに受け渡したタイミングで縦パス。相手のSHが前に出てきていたので仮にスライドしていたとしても右IHがガラ空きになるのでどっちにしろ縦パスは綺麗に通っていただろう。

また、立ち位置でスペースを生み出すシーンも。

46分のシーン
相手の右SHと右CMが前に出てきたというのもありますが、HSに人を置き、相手選手2人を困らせ中央レーンに入ってきた左WGに縦パス。縦パスこそ通ってはないものの、中央にスペースが生まれるシーンはこの試合で散見されました。

アタッキングサードに入ってからはサイドの深い位置まで持っていき、クロスからの得点を狙う形が多かった印象です。ただ、アバウトなアーリークロスを放り込んだり、引いて守ってカウンター狙いを受け入れたりと現実的な戦い方も選択できる勝つためのサッカーができるチームという印象を受けました。

次は守備について

ハイプレス
基本的にCB3枚に対して3トップをぶつける。この3トップは内側を切りながらサイドに誘導。WBにはSBをぶつけ、中盤は人を捕まえにいく。後ろはSBがWBを捕まえに出ていくと、アンカーがDFラインに降りて4枚を維持。ボールサイドとは逆のWBはフリーだが、仮にサイドチェンジを狙ってもボールが空間を移動しているうちに間に合う距離にWGが立っている。
ただ、このプレッシングのやり方だとSBとWBの距離感が遠いので、WGはここの距離感をしっかりと見極めて、ハメられそうになかったらサイドに追い込むのではなくGKへのバックパスに追い込んだりと、寄せ方を変えないといけない。かなり難しいタスクを任されている。

26分のシーン
このシーンはFWがCBへのパスコースを切りながらGKまでも追い込み、相手はロングボールで降りてくるFWを使ったもののCBが食いついてそのままボール奪取したシーン。完全にハメこんでいる。


感想
しっかりと狙いの見えるフットボールを展開していて好感の持てるチームでした。現在はドイツ2部で2位ということなので昇格を期待したいと思います。それではまた。

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