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函館ラーメンはなんで塩ラーメンなの?

札幌ラーメンは味噌。旭川ラーメンは醤油。
函館ラーメンは塩。
そんなイメージです。

函館ラーメンはなぜ塩なの?
発祥はよくわかっていません。

1854年の開港を境に、中国、欧米との異国文化の交流が始まりました。函館は、教会をはじめ、異国情緒あふれた建物が建ち、料理もまたしかりです。

函館港に出入りしていた、華南出身の華僑によってタンメンが紹介され、それが受け入れられ、塩ラーメンが函館の人の間で流行ったのではないかと推測されます。

1884年(明治17年)には中国人コックによる南京そばがすでに提供されていた記録が残っています。
1900年前後では東京、神戸、長崎、横浜の各地で中国人による中華料理が展開され、それぞれの地域でそれぞれの味が根付いていきます。
中国の麺料理は基本は塩。

醤油を使うようになったのは日本人の手によってなのです。

東京では、醤油ラーメン(中華そば)が主流になっていき、全国に波及していきます。
札幌や旭川では醤油ラーメンが流行していました。

函館にも醤油ラーメンがあったのかもしれませんが、タンメン(塩ラーメン)が根強く残ったということでしょう。

ご当地ラーメンは町おこしの一環で確立される。
旭川ラーメンのnote記事でも書きましたが、札幌ラーメン、旭川ラーメンなどのご当地ラーメンの名称は地域一帯が協力して全国に名前が知れ渡ることになります。
ご当地ラーメンが有名になれば、全国各地から観光客が来るわけなので町が
潤うわけです。

というわけですでに「札幌ラーメン」が有名になっていたわけで、函館も。ということになるわけですね。
「函館ラーメン=塩ラーメン」をご当地ラーメンとして打ち出すことになっていくのです。

まとめ
札幌=味噌、旭川=醤油。じゃあ函館は塩だ!という差別化のために広がった印象もありますが、函館の人たちに、タンメンが根強く支持されていたというのは確かなのだろうと思います。
そんな歴史を噛みしめながら、函館で塩ラーメンを食べてはいかがでしょうか。

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