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「なつめも」レビュー

熊本のボードゲームカフェHelloHelloさんにて、コザイクの秋口ぎぐるさんとお互いの作品を試遊してみたのでプレイメモなどを。(もう一作のゲスクラブの体験記はこちら)



■なつめも

これまた新作。パッケージの雰囲気が良い。「ぼくのなつやすみ」を思い出すなあ(あれ? この絵どこかで見たことが……FGO?と思ったらやはりリヨさんでした)。

コンポーネントがこちら。


うおー! 子供の頃の夏休みを思い出させる! ノスタルジックかつわくわく感のあるデザイン! いいなー! でもぜんぜんどんなゲームかわからない!
メモ帳がけっこう分厚い。もしかして普通に宿題やったりするのかな? やだな。
5人でプレイ開始。
鉛筆で名前を記入するあたりから、もうなんだか夏休み感がある。

ゲーム内容は
・時計回りで夏休みの計画を発表(週ごとに1~2日くらい)
・あいのりするかどうか手を上げて表明
・それによって点数が入る
・点数が高い人が勝ち

と、書くとむちゃくちゃシンプルなんだけど、このゲーム、どうやったら勝てるのかわからない!
いろいろなところで点数が入るのでなにが最適行動なのかが良くわからなくて、でも宿題はやっておいたほうがいい……というのは間違いなくて、ああ、これ確かに夏休みだな!
というプレイ感。


ふたりだけになったときの「お泊まり会」のドキドキ感とか、男子だけの「昆虫採集」とか、プレイしているうちにノスタルジックな気分になってきた……小学生時代に戻りたい(いや、別にいい思い出ないんだけど)。

終了後、誰が勝ったのか覚えてないけど、ダントツで負けた。
敗因はぼくだけ宿題が終わらなかったことです……宿題はやったほうがいい。
これは夏に多人数でいい歳した大人がやると泣けるかも知れない。絵面が地獄ですが。

秋口さんのディレクションなのか好みなのかわかりませんが、この「なつめも」も「ゲスクラブ」も、ロールプレイしたり、別の世界に浸れる楽しさがあって、メカニクスだけじゃないそうした遊びの本質的なところ(カイヨワの言うミミクリ)、をとらえてるのが印象に残りました。
ぼくは演劇やごっこ遊びがわりと苦手なんですが、今回の二作はゲームのコンポーネントがうまく機能していて、スムーズに世界に入ることができました。これは何度もやりたくなりますね。

「なつめも」については秋口さん自身のこちらの紹介もぜひ。

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秋口さんのRAMCLEAR作品レビューはこちら


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