「シンシナティキッド」感想
1965年の映画。自分は勿論、親すら生まれてない。
博打で生計を立ててるシンシナティキッド(スティーブ・マックイーン)が、伝説のポーカープレイヤー"the man"に挑む映画。
男の哀愁漂う渋い映画だった。
ポーカーシーンにおけるマックイーンの表情だけの演技も素晴らしいが、何よりの見所はシンシナティキッドの女関係だ。
無職のくせに、可愛い系のめちゃ美人な彼女がいるだけでなく小悪魔系痴女お姉さんに誘惑されるシンシナティキッド。彼女と結婚する意志を固めたが、ついつい痴女を抱いてしまい彼女にもバレてしまう。そんな時でも「タイミングが良すぎるぜ…」とボソッと言うだけで彼女さんもどっか行ってしまう。こんな不器用な男は他に高倉健くらいしかいないだろう。
それでもツキも金も失ったシンシナティキッドに黙って傘をさしてくれるのは痴女ではなく彼女さん。
そのときの二人のなんとも言えない表情が良すぎる。そこにレイ・チャールズの音楽が流れ始めるラストシーンは最高だ。
ポーカーシーンでは沈黙のなか勝負が繰り広げられるのだが、家の冷房がガーガーうるさ過ぎて緊張感が薄れたのだけが残念。次観る時はエアコンの要らない春か秋にしたい。
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