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Raiders: 2024NFLドラフトQB市場では後退したかもしれない
これまで本ブログでは、RaidersのQBについて、2024NFLドラフトでトレードアップよる全体上位でのQB指名に意欲的、これに備えた動きが進んでいると解釈してきたが、リーガルタンパリング、リーグイヤー開始以降、ネガティブと思われる材料を確認したため、状況を整理する。
まず、本ブログではGardner Minshewの獲得について、トレードアップの失敗、意中の選手が獲得できないケースを相当に織り込んだとみている。
これまでに伝えられたMinshewとの契約は、明らかにバックアップQB相場を上回っており、Aidan O’ConnellとFA選手との競争によって先発を見定める計画の位置づけが低くはなかったと読める。
次にトレードアップの準備で遅れが見られる。現地3月15日、VikingsがTexansと指名権のトレードを行い、1巡指名権を増やした。Vikingsは長らく先発を務めたKirk Cousinsと再契約せず、2024年度は新たに先発QBを探す状況にある。指名権のトレードは、2024NFLドラフトでのトレードアップによるQB獲得に向けて、1巡指名権を束ねてその対価とすることを企図して行われたものとみられる。
このような状況の中、Raidersではトレードアップに関する具体的な動きが見られない。
その上で、Raidersにとってドラフトでの選択肢が狭まることにつながる動きがあった。BearsがJustin FieldsをSteelersにトレードした。これまでは、BearsがFieldsを継続起用し、ドラフトQB市場から撤退することも一応は想定された。しかし、これによって2024NFLドラフトで全体1位指名権を持つBearsがQB指名に動く可能性はかなり高まった。
以上を踏まえて、本ブログでは、Raidesには依然として2024NFLドラフトでトレードアップにより有力QBを獲得する展望があるものの、チーム内外のオフシーズンの進捗状況に照らすと、その実現の観点では後退したとみる。
可能性が無くなったとまでは言えないが、トレードアップによりトップクラスのQBを獲得することに比べれば、その次の層で指名に動く展開のほうが考えやすい。