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14〜18週 発表

このくらいの時期に、妊娠を周囲へ発表する人が多いと思う。僕もこの時期に職場の人に報告した。
夫が一般的な会社員の場合、職場の人への報告の仕方は夫として大事な点だと思う。
それは、大げさに言うと自分の人生における家庭と仕事の位置付けをどうしたいか、自分と家族の関係をどうしたいか、ということだと思う。

僕の妻はバリバリに仕事をしていた。出産直前まで仕事して、出産後もできるだけ早く復帰したいと考えていた。こういう女性にとって妊娠、出産によるブランクはキャリア上の重大な課題だ。だから僕の場合、妻がどうやってキャリアを継続できるようにするかということは、僕にとっても課題になった。
子育てのほうがより長く続く大きな課題だと思うけど、それについては機会があれば別途書いていきたいと思う。
僕の妻の場合と異なるような、例えば妻が専業主婦や出産後退職予定だとしても、妊娠、出産はただ事ではない。妊娠が原因で病気になったり、亡くなったりする人もいる。(『コウノドリ』参照)
できた!生まれた!ハッピー!
という単純なものではなく、夫婦で乗り越える課題である。男には、結婚式の準備を超える試練と言ってもいい。僕は、妊娠は状態ではなく行為として夫婦で維持しているものと考えることにした。

では、職場にどう報告するか?
まあ、そこはなんだかんだ言っても「今後も一層気を引き締めて…」とか、そんなのしかないわけだけど、可能なら直属の上司にはしっかりと報告したほうがいいと思う。
妊娠16週ごろから安定期に入る妊婦が多く、安定期に入ったから報告しよう、ということになると思う。でも、安定期と言っても個人差があるようだし、安定期に入れば無事の出産が保証されるわけではない。当たり前だけど。
そういう状況だから、僕の場合は妻と胎児をできる限り優先しようと決めて、上司にもそのような報告をした。具体的には、今後、妻の検診への付き添いや保育園の見学のための休暇取得を申請するから、それを承認してほしいということをあらかじめ伝えた。
結果、予約した検診や保育園見学だけでなく、急な体調変化への対応も認めてもらった。
妊娠の継続、妻の仕事、自分の仕事を、いずれもうまくいくようバランスを取りつつ、最優先は妊娠の維持。そう心がけた。幸い妻は大事なく、(とはいえ前述の「胸やけ二日酔い眠気血の気引き」はあったものの、)この期間も乗り切ってくれた。

妻が妊娠の継続に専念できるという夫の方は、僕よりもさらに注意を払ったほうがいいと思う。
見た目はなんともなさそうなのに妻が横になっているのを、気楽だなーっと思ったら要注意。自分が今日も仕事を頑張ったのと同じように、奥さんも今日も妊娠を頑張ったのだと想像力を働かせるべき。多分、奥さんは一日中、「胸やけ二日酔い眠気血の気引き」と戦っていたのだ。
奥さんの方も、妊娠に専念しているだけに、細かなことが気になる人が多いと思う。甘いものや脂っこいものが無性に食べたくて我慢できなかったり、体重が想定以上のペースで増えたり。何も食べなくても体重が増えたりするから悩むかもしれない。自制心が強い人ほど気に病んでしまうので、夫は妻の精神面を支えたいところ。
逆に全くコントロールしないとむくみや糖尿病、難産の原因にもなる。その場合、妻に注意を促したり、一緒に食事を変えたりするのも夫の役目。

僕の妻の場合は自制心が強く、体重の管理に余念がなかった。塩分を取ると体に水分が溜まりやすいらしく、短期的な体重増加につながる。また、塩分は高血圧の原因にもなる。そのため、この頃から減塩生活を開始。家での食事は塩を使わず、外食でも塩抜きを注文。レストランでは「塩を抜くとほとんど味がしませんよ」などと言われるが、構わず塩抜き。僕はもともと薄味が好きなこともあり、全く苦になかった。どうしても塩味がほしい時は、僕が食べる分だけ後から塩分を加えた。
僕はランチで毎日外食しているので、そこでたっぷり塩分を取ってしまっている。朝夕の塩分を抜くぐらいの方が身体にいいと産婦人科の先生にも言われた。
妊婦にオススメの生活習慣は、大抵、全人類にオススメなので、夫は率先して一緒にやったほうがいい。夫も妊婦になったつもりで一緒に楽しむことができれば、妻の心の負担を少し軽くできると思う。

#妊娠 #夫 #遠距離妊娠生活

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