SEMohenro茶屋vol.2イベントの裏側を赤裸々につづる~その2~
こんにちは。ポリアンナです。
地方のWeb広告運用代理店で働いています。
2020年2月8日、愛媛、道後温泉ふなやで開催するSEMイベント「SEMohenro茶屋vol.2」の企画運営をしています。その裏側を赤裸々につづっていく企画第二弾です。
※その一はこちらからどうぞ。
vol.2のプログラム構成のはなし
vol.1と今回のvol.2ではプログラム内容が変更されています。
vol.1
・セミナー(3セッション)
・パネルディスカッション(1セッション)
・ユニコーン・ハンター甲子園(検索)
vol.2
・パネルディスカッション(2セッション)
・運用テックピッチ(5~7ピッチ予定)
・ユニコーン・ハンター甲子園(検索・ディスプレイ)
vol.2では、セミナー(いわゆる「講義」的なセッション)がありません。その代わりに新しいプログラム「運用テックピッチ~UNYOU TECH PITCH~」をスタート。パネルディスカッションは現場で感じることを元にテーマを分けての2本立てになりました。ユニコーン・ハンター甲子園は検索広告だけではなく、ディスプレイ広告の作成も行います。
もはや、盛沢山すぎて理解不能といったところでしょうか…。
次の章から、各プログラムごとの詳細を完全主観でお伝えします。気になるプログラムの箇所だけを目次で選択して読むのがおすすめです。
ここからはセミナーがない理由について触れています。すっ飛ばしても内容はわかりますので面倒な方は目次へ!
私はセミナーで注目の方、尊敬している方のお話しを聞くのが好きです。直接熱量が伝わってくるところや、資料、話す順番や話し方も学べるところが魅力です。イベント運営の観点からすると、セミナーで看板登壇者を立てれば集客的にはプラスです。イベントの参加を会社負担で検討されている方からすると、セミナーは学びが明確なので承認も取りやすいでしょう。でも今回、あえてセミナーをやらないことを選択しました。
セミナーを構成に含めなかった理由は「自分で考えること」を大切にしたいからです。セミナーは何かしらの結論があります。参加直後はモチベーションも上がり、学んだことを実行したり人に話したりします。ときには聞いただけで終わってしまことも。概念は理解できた気持ちになるけれど、経験が伴わず自分が思っているほど血肉になっていないこともあります。知っているけど、できない、という状態です。
なぜなのか…。
セミナーで理解した、あるいは知った概念は自分の知識や経験から導き出したものではないからできるようで、できないのです。経験や思考の深さを経ず、何かをつかむことは難しい。セミナーで聞く話は、スピーカーの経験や知識、スピーカーの持っている前提条件をベースに構築された完成形のようなもの。経験や知識、前提条件のひとつひとつをレゴブロックに例えるなら、スピーカーの経験はブロックの組み方、知識はブロックの色で前提条件はブロックの形です。それらをまとめた話が「オリジナルロケットA」になります。セミナーは言わば、ロケットAを作るための説明書。ロケットAと同じものを作ろうと意気込んでも持っているブロックパーツの形や色が違うために同じロケットは作ることができません。私たちはブロックの組み方をまねし、似た色形のパーツを増やしながら、自分の「オリジナルロケットB」を作っていく必要があります。パーツの数や形、色が増えるとより緻密で複雑なロケットBを作れる可能性が高まります。なんなら、ロケットじゃなくUFOを作ってもいい。「SEMohenro茶屋vol.2」では、説明書通りにロケットを作るよりも、ロケットBに応用できるブロックの組み方、必要なパーツの発見を大切にしています。そのため、vol.2ではセミナーを行いません。参加された方がイベントを通じて、自分自身で考え経験し、オリジナルロケットの完成に近づくヒントを多く得られることを重視しました。
パネルディスカッションは、ブロックの組み方も様々な色形のパーツも両方手に入る「一粒で二度おいしいプログラム」です。ディスカッションを聞きながら、発見するおもしろさがあります。発見を活かしてオリジナル作品に磨きをかけてください。3人乗りのロケットを作っているつもりが100人乗りの宇宙船になるかもしれません。みなさんの作るロケットが大きくなって誰かの、社会の、役に立つことに繋がればいいなと思います。
他では絶対聞けない「パネルディスカッション」
「運用型広告、プレーヤーはこれから何する?」
今、広告運用の自動化はどの媒体でも推奨され、当たり前のように活用されています。2・3年前、Googleで自動化の波が押し寄せてきたとき、「運用者の仕事はなくなる」との声があちこちで聞こえました。私も不安を感じ、どうしたら生き残れるのだろうと頭を抱えたことがあります。自動化が浸透しつつある今はもう「運用者の仕事はなくなる」とはあまり言われなくなりました。なぜでしょうか…。
今回のパネリスト(完全に主観です。)
小西 一星さん @isseik
SEMに関わる人なら知らない人はいない、この方。「インターネットを良くする会社」JADEでの取り組みにも注目。今回もファシリテーター。
中尾 豊さん @propo0202
福井で中小企業向けのWeb回りを一手に引き受けてサポートしている熱いお方。最近Youtubeの配信もスタート。行動力がすごい。
北 幸一郎さん @kitakoh
大分で活躍中の元エンジニア。初代ユニコーン・ハンター!広告文は文系が強いは迷信。視点が独特なのはお話ししていても感じるところ。
鈴木 雄翔さん @yusuzu06
「動画広告"打ち手"大全」12月発売!この業界で動画と言えば…このお方。ブレない、芯のある言動が印象的。
このメンツでこのテーマ。ファシリテーターは小西さんにお願いしています。会場の参加者も巻き込んでいく予定なので、参加者の方も積極的にご自身の意見や考えを持ってきてください!どこに向かうのか全くわかりません。着地点も決めていなければ、行きたいところも決まっていません。だからどこにでも行けるのだと、今からドキドキわくわくしています。
「運用型広告、エリアでの違いってあるの?」
私が働いているのは地方の会社です。クライアントは地元の企業もあれば、東京の企業もあります。日本全国、様々なところにクライアントがいます。業務中はクライアントに合わせて説明の仕方や提案内容を変える必要があります。同じリスティング広告を配信するにも、準備にかかる時間や手間もクライアントによって様々です。効率的で且つ貢献度の高い仕事をするにはどうしたらよいのでしょうか。
今回のパネリスト(また完全に主観です)
砂川恵里佳さん @suna_book
アナグラムへの転職は電撃でした。事業側から支援側へ転向したからこそ見えるお話しに期待!
河野芽久美さん @cherry_honey
長い運用歴があるからこその経験談、価値観はユニークでもっと聞きたくなります。話しやすい場づくりの名手。
宮田綾乃さん @miyata_asue
名古屋のオフィスに伺ったときに個人名でwelcomeボード的なものを作ってくださっていて感激しました。写真保管あり。現場の状況は共通点が多い。
今回、こちらのメンバーに私も加えていただくことになりました。SEM系のイベントは男性の登壇者が多く、女性の登壇は少ない印象があります。実際は「現場で女性が活躍している」会社も多いはず。私が働いている会社では女性の運用者の方が男性よりも多く在籍しています。男性のパネラー候補もあがりましたが、現場の女性だけで話をしたらおもしろそうなので最終的に女性だけでパネリストを構成しました。事前の細かい打合せやそれぞれが話す内容の事前共有などもせずに、ぶっつけ本番で臨みます。難易度が高すぎて、夜も眠れません。申込時に任意で質問や悩みを記載できる欄を設けていますので、ぜひエリア系の悩みや疑問がある方は記載をお願いします!
ユニコーン・ハンター甲子園
愛媛、松山で毎年、夏休みに行われている「俳句甲子園」。高校生が俳句の出来を競うコンテストです。松山にいると俳句甲子園の盛り上がりを感じることができます。
ユニコーン・ハンター甲子園はこの俳句甲子園に着想を得ています。今でこそ広告文は重要視されていますが、手動で入札単価を設定していた頃は細かな調整やテクニックで成果が変わるため、テクニックが重要視され、広告文は二の次だったと記憶しています。近年は自動化の流れもあり、広告文に注目が集まるようになりました。広告文に注目するようになると、他のプレーヤーはどんな風に広告文を作っているんだろう。どんな広告文がいい広告文なんだろう。と悩むことが増えました。マス広告のように派手さのない検索広告。スポットが当てられることもありません。ならば、自分たちでスポットを当てよう!ということで、「ユニコーン・ハンター甲子園」構想ができました。
ありがたいことに、SEMohenro茶屋vol.1開催にあたり、アユダンテの寳さん、SEMカフェの小西さんの協力が得られました。きっかけは寳さんのセミナー。どこで何がつながるかわからないものです。「ユニコーン・ハンター」という言葉は造語ですが、アユダンテ寳さんのセミナーの中で紹介されたコラム「ユニコーンを探せ」をもとに作りました。何年も前からSEMカフェの小西さんが広告文頂上決戦なるものを開催されていた情報を得て、小西さんの協力も仰ぐことになりました。
vol.1では検索広告の広告文作成を行いました。
ユニコーン・ハンター甲子園 (vol.1)
1.当日、運営側で用意した架空商材を発表。
2.参戦者(2名1チーム)全6チームは20分で広告文を作成(各チーム1本)。
3.広告文の作成チームは明示せず、ディスカッション(3分×6広告文)。
4.観戦者はよかったと思う広告文、チームにそれぞれ投票。
5.合計点でユニコーン・ハンターが決定。
vol.1では大変盛り上がりました。たくさんの人が同じ商材で広告文を考える機会はあまりありません。ディスカッションでそれぞれの広告文について指摘したり、良いところをほめたりすることも経験のない人が多いでしょう。それがユニコーン・ハンター甲子園ではリアルに行われます。観戦しているだけなのに刺激的な時間。自然発生するとなりの人との会話。参加した多くの人が、広告文を作りたくなる魔法にかかります。自分では考えつかない発想や視点が得られます。
vol.2ではバージョンアップして検索広告、ディスプレイ広告の二種類の広告作成を行います。検索の広告文とは全くことなる訴求が必要になるディスプレイ広告。当日発表される架空商材をあなたならどんな広告で訴求しますか?ユニコーン・ハンター甲子園への参戦申込は12/15(日)まで受け付けています。第一線で活躍する人たちとともに、広告文を作る楽しさを体験できるチャンスです。
招待参戦者
SEMカフェ 小西一星さん
アナグラム株式会社 菅原康介さん
株式会社クラフト 辻井良太さん
株式会社Shift 清家将太さん
vol.2では一般参戦者の抽選後、招待参戦者も含めてランダムにチーム分けを行います。どんなチーム構成になるかもお楽しみに!
そしてそして、今回は広告制作意図をまとめた資料「ユニコーン・ハンター白書」を期間限定で公開予定(イベント参加者限定で閲覧可能)です。制作意図は広告作成のプロセスそのもの!ディスカッションでは見えなかった広告の奥深さを知り、あなたの作る広告が劇的に変化するきっかけになります。
運用テックピッチ~UNYOU TECH PITCH~ってなんだ!?
今回新たに企画した「運用テックピッチ」。運用型広告に携わっていれば誰もが知りたい運用テクニック。テクノロジーの理解や活用方法。ライトニングトーク形式でWeb広告に関わるTipsを披露するコンテンツです。「テックピッチ」なんて大げさに表現していますが、運用をはじめたばかりの初心者がやっている運用の基本の「き」のようなトピックも、普段やっているミスを減らすための工夫なども取り上げられることを想定しています。
招待登壇者
アユダンテ株式会社 寳洋平さん
株式会社AZ 脇本正嗣さん
株式会社Shift 清家将太さん
今回はこの方たちにピッチをお願いしました。得意分野をテーマにお話しいただきます。まだまだ一般参加者も募集中です!
最近のWeb広告業界は変化が速く、1年前の当たり前が通用しないことがざらにあります。常に自分の知識や情報をアップデートし続けていく必要があり、自分ひとりの力で全てを網羅することが難しくなってきました。そのため情報交換の重要性が高くなっています。情報収集の際、私が気を付けていることは、最新のテクノロジーに関することはもちろん、基本に立ち戻ること。運用歴が長くなるほど、経験や知識ゆえに視野が狭くなる可能性を認識し、表面的な変化から起こる基本への影響に注意深くなる必要があると考えています。「運用テックピッチ」では最新、基本のしばりなく多くのテーマの一番おいしいところだけを聞くことができます。気になったピッチがあれば、その後、直接登壇者に詳細を聞きにいけるフラットさもSEMohenro茶屋ならではです。こちらも一般参加者を12/15(日)まで募集しています。(※応募者多数の場合は抽選になります。ご了承ください。)ベテラン若手問わず、自分の仕事のTipsを披露してみると世界が変わるかもしれません。
感謝の気持ちと今後の予定
それから、vol.1に引き続き、総合司会にはWeb担当者フォーラムの安田さんにお願いしました。四国ががんばってるなら応援するよと九州のLPiQ、関西のネコノレンの皆さんにも協力をいただいています!豪華すぎる…。みなさん、私のつたない登壇依頼に快諾してくださいました。内容に関するアドバイスもたくさんいただいています。ありがたいことです。SEMohenro茶屋に来るだけでセミナー3回分くらいの価値があるんじゃないかと思います。「全国でユニコーン・ハンター甲子園の予選、決勝戦を道後で」という夢も描いていますが今はvol.2に全力入魂中です。
今後は公式SEMohenro茶屋のnoteアカウントでの情報発信や登壇者へのインタビューなどができればと妄想中。私のnoteではイベントの準備状況など赤裸々に公開。イベントページにはない情報や魅力をお届けしていきます。なんかおもしろそう、なんか気になる、と感じたあなたは、こちらのページからお申込みください!連休での開催になるため道後、松山中心部近辺の宿が取りにくくなっているようです。お早目の手配が安心です。
運営メンバーは、文学のまち松山だからこそ、ここでしかできないイベントになるように準備を進めています。
では、また次回!
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