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食道がん日記#21 PET検査の心の準備

咽頭がんの内視鏡手術から1か月、ほとんどのものが食べられるようになった。たまにむせる。気を抜くと唾液でむせる。次はPET検査を挟み、頸部食道の内視鏡手術だ。

◆原発巣:胸部食道ステージⅣ
◆重複がん:下咽頭、頸部食道ステージⅠ
・抗がん剤1クール目【完】
・抗がん剤2クール目+放射線治療【完】
・抗がん剤3クール目+放射線治療【完】
・抗がん剤4クール目【完】
・内視鏡手術 咽頭【完】 ←今ここ
・内視鏡手術 食道

内視鏡手術の術後、舌のしびれが長く続いたけど3週間を過ぎた頃から回復してきた。1か月経った今はほとんど気にならなくなったけど、やっぱり舌の動きが少し悪い。気を付けないと噛みそうになる。口腔内全体がちょっと鈍感になった感じが残っている。舌咽神経痛の再発を疑っていた喉の右奥、右耳の痛みはほとんど気にならなくなった。

次の内視鏡手術の前にPET検査を行なうことになった。もともと4月予定だったけど咽頭の手術が入ったので延期になっていたもの。放射線治療が終わった1月頃から「早くPET検査をしたい」と主治医に言っていたのに、いざ検査予定日が近づくと怖い。

何か見つかったら、それはつまり転移なのだけど、長い治療の始まりになる。人生のおわりについて考えないといけないかもしれない。

何も見つからないと信じて待つ。あるいは考えない。これが精神衛生上、よいように思うんだけど、何かあった時の落ち込み、落差が大きい。そしてPET検査で何も見つからなかったからといって転移・再発の可能性は消えない。

何かあるかもしれない、と、何もない大丈夫、の中間くらいの気持ちを保つように心がけている。どんな気持ちか言い表しにくいけど、結局何も考えないようにしているのかもしれない。ちょっとしたことで均衡が崩れるので難しい。夜は早く寝るに限る。

上部内視鏡&CT検査は定例になってきているので、前回から大差ないだろうという根拠のない安心が芽生えてきている。検査の期間が開くようになれば、この検査も毎回不安になるんだろうな。病気は精神も蝕んでいくのだなとしみじみ思う。

治療がんばります!