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食道がん日記#19 内視鏡手術 喉頭蓋・下咽頭

重複がんである咽頭がんの内視鏡手術の日が決まった。決まったというか今現在、術後2日目、入院療養中。

・抗がん剤1クール目【完】
・抗がん剤2クール目+放射線治療【完】
・抗がん剤3クール目+放射線治療【完】
・抗がん剤4クール目【完】
・内視鏡手術 咽頭 ←今ここ
・内視鏡手術 食道

手術日の1週間前に日程の連絡を受けた。手術・入院の手続きをしてから1か月以上経っていたので、ちょっと突然感があった。

切除するがんは喉頭蓋(気道と食道の分かれ目にあるフタ)に1か所、下咽頭に極小さいものが1か所の計2か所。手術方法はELPS(内視鏡的咽喉頭手術)。全身麻酔での手術になる。

全身麻酔なので手術室に入って麻酔後は何も記憶がない。意識が戻ったのは手術開始から2時間後くらい。唾液と痰がうまく飲み込めず、ぎりぎり息してるみたいな状態だった。息苦しかった。舌が腫れてしびれているのがわかった。術中ずっと舌をけん引していたそうで、舌がとても痛い。そして声がほぼ出ない。かっすかすのウイスパーボイス。

手術終了から3時間後、離床。ベッドから立ち上がる。ここでようやく尿管が入っていたことを知る。下半身がなんか変な感じしたんだよね…手術時間短いから尿管は使わないかもって聞いてたんだけどな…別にいいんだけど。手術当日は禁飲食のまま就寝。唾液と痰に溺れそうになりながら、よく眠れなかった。

翌朝、診察で喉の状態を見て飲水。特にむせなかったのでお昼から三分粥を試してみることになった。予定では手術の翌々日から食事開始だったので1日早い。三分粥と具なしスープと三分菜食。三分粥が一番食べにくかった。米と汁とを喉でうまく分けられないのか?むせやすい。

食事が開始され、着替えや身の回りのことができるようになってきて、ようやく人間に戻った感じがする。手術室に入ってから病室に戻りモニター類がすべて外されるまでは、どこかモノとして扱われているような感じがあった。病院スタッフの手際の良さが逆に本人には「モノ感」を感じさせるのかもしれない。ほんと手際良い(感謝)。

術後2日目になって少し声が出るようになってきた。まだかすかすだけど。声で伝えられること、食事すること、当たり前からほんの少し離れていただけでありがたみを感じる。治ると忘れちゃうのよね。

治療がんばります!