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【ドラグマ】と【シャドール】について。

こんにちは。依田きるりあと言います。

今回はRISE OF THE DUELISTで新たに登場した光属性•魔法使い族テーマである【ドラグマ】と【シャドール】とのシナジーやコンボについて考察していこうと思います。

ご挨拶がわりに、なぜ【ドラグマ】というテーマに【シャドール】とのシナジーを見いだしたかについて少しお話させていただきます。

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【ドラグマ】には2つの大きな特徴があります。

1つ目は影依融合とほぼ同じ条件での特殊召喚が可能なカードが多いという点

2つ目はエクストラデッキから直接好きなカードを墓地に送ることができる効果を多用するという点です。

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アプカローネが登場してからは、彼女をおろかな重葬などで墓地に送り、必死になって融合魔法をサーチしていた【シャドール】にとって、今回の【ドラグマ】のエクストラ墓地送り効果はかなり革新的なものとなりました。単純に融合をサーチするだけでなく相手の盤面に触ったりさらにアドバンテージを増やすことができるからです。

そして、決め手になったのがこちら

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【ドラグマ】と同弾収録の影依の儀典です。

このカードの登場により最低限のリソースで融合を回すことができ、相手ターンミドラーシュ+除去までこなす動きが加わりました。そこでこのカードに簡単に触れるアプカローネを墓地に送るのに長けている【ドラグマ】に可能性を感じ、今回の考察に至りました。

それでは考察に入る前に簡単に【ドラグマ】関連のカードを見ていくことにしましょう。


教導の聖女エクレシア 

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【ドラグマ】においてはメインエンジンとなるモンスターです。召喚•特殊召喚時にタイミングを逃すことなくデッキから【ドラグマ】カードをサーチできます。魔法•罠もサーチ可能なので後述のパニッシュメントをもってこればこれ1枚でフリーチェーン2面破壊を構えることができます。またEXデッキから出たモンスターがどちらかの場にいれば召喚権を使わずに特殊召喚が可能なためリンク召喚などの手助けになることもあります。

公式によるとご飯をたくさん食べる娘らしいです。かわいいですね。

教導の鉄槌テオ

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EXデッキからでたモンスターであれば3000までを突破できるアタッカーです。こちらのEXの特殊召喚制限もなく手軽に呼び出せるモンスターではありますがアドバンテージを稼ぐカードではないため採用枚数は検討でしょう。

教導の天啓アディン

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EXデッキから出たモンスターがいる場合に特殊召喚できるリクルーターです。ただしそこから自爆特攻をしても戦闘で破壊されないためなかなか噛み合わないモンスターです。

教導の騎士フルルドリス

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下級同様EXモンスターがいるときに特殊召喚でき、さらに【ドラグマ】モンスターがいるときにフィールドのモンスターの効果を無効にできる上級です。また、下の効果の打点上昇は永続のため、ライフカットや場持ちにも貢献してくれます。無効効果に関してはEX体がいること、ドラグマがいることの両方が必要なので能動的にEX体とエクレシアを並べ、こちらをサーチしておくと言ったプレイングが必要です。

教導の大神祇官

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EXモンスターを墓地から除外することで特殊召喚ができる上級です。ターン毎に相手とこちらのエクストラを2枚ずつ削っていく効果はなかなか厄介なものでしょう。また、【シャドール】との噛み合いにおいては最も重要なモンスターです。アプカローネはもちろん、影依の偽典を使う上での墓地での融合素材を落としていくこと、デッキ融合の後に旧神ヌトスなどを落として相手を処理するなど多岐に渡る場面で重要なカードです。

教導枢機テトラドラグマ

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主に大神祇官で削ったエクストラモンスターを使って特殊召喚する上級です。打点3200とエルシャドールネフィリムの強化版ともいえる特殊召喚モンスターとの戦闘時のミラーフォースといったド派手な効果を持っています。

灰燼竜バスタード

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主にエクストラから墓地にバンジージャンプをしているモンスターです。大神祇官や後述の天庭の使徒などで墓地に送り、エクレシア&フルルドリスの妨害体勢を整えてくれる役割を持っています。

天庭の使徒

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【ドラグマ】の名を冠してはいませんが専用のサーチカードです。ターン終了までEXモンスターを出せない制約はつくものの、あらゆる意味で強力なカードです。バスタードを落としてエクレシアをサーチすれば後述のパニッシュメントといった妨害罠カードを揃えながらエンド時にフルルドリスも構えることができます。また、後攻であれば旧神ヌトスなどから盤面を荒らしながら上記の動きを通すことができます。【シャドール】では優先的に大神祇官をサーチすることでミドラーシュエクレシア &フルルドリスを目指していきます。

教導国家ドラグマ

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最近のフィールド魔法にしては珍しくかなり受動的な効果のカードです。フィールドの【ドラグマ】モンスターにEXモンスターからの効果対象耐性を付与する効果と戦闘したモンスターを破壊できる効果、また相手から破壊された場合にエクストラからモンスターを墓地に送る効果と全てにおいて受動的です。

ドラグマ•パニッシュメント

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フリーチェーン除去です。ヌトスを落として2枚除去やアプカローネを落として相手ターンに影依の偽典を持ってくる、バスタードを落としてエクレシアからまたこのカードにアクセスと多岐に渡って活躍できるカードです。アプカローネアクセスであれば相手ターンに影依の偽典を使うため、次ターンの特殊召喚デメリットを気にせず動くことができるのが強力です。

ドラグマ•エンカウンター

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専用の蘇生罠です。罠故の遅さと相手ターンに出したいカードが今回は説明を省略していますアルバスの落胤くらいしかないため、こちらをサポートするカードと見て良いでしょう。一応融合で落としたエクレシアを蘇生してフルルドリスを構えるといった動きも可能ではありますが、有用な場面は多くないと思われます。

展開について

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【ドラグマ】を使った【シャドール】の初動では先ずこのバッテンおじさん🙅‍♂️こと大神祇官の成立を目指します。動きとしては天庭の使徒でアプカローネを落とし、大神祇官をサーチ→アプカローネの効果で影依の偽典をサーチ→アプカローネをコストに大神祇官を特殊召喚し、効果でエルシャドールとバスタードを墓地へ送る→影依の偽典をセットしエンドフェイズにバスタードの効果でエクレシア を特殊召喚しフルルドリスをサーチ→相手ターンに偽典で(主にミドラーシュを)融合という流れです。

アプカローネのハンドドロップの際にシャドールモンスターがいればそちらを使うことで大神祇官で落とすカードをエルシャドールから別のカードに変えることができます。何もなければ偽典を一度ドロップし、大神祇官で落としたエルシャドールの効果で回収するのが良いでしょう。

もう一つの動きとしてはパニッシュメントをスタートとする動きです。

こちらはバスタードを落として相手盤面を処理しながら大神祇官を特殊召喚し、自分のターンにヌトスとアプカローネを落としてもう一枚の処理をしつつ偽典を構えるという動きです。エクレシアまたはパニッシュメントの最大6枚から動くことができる点は魅力ですが相手ターンにできるのが1枚破壊のみになるため残りを誘発などに頼る必要がある点は心許ないです。


採用価値のあるカード

魔法族の里

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魔法使い族デッキが誇る最強の制圧カードです。相手が魔法使い族を使用している場合でも召喚権やミドラーシュによって制限されている特殊召喚権を行使しないと魔法が使えなくなります。【ドラグマ】と【シャドール】は共に魔法使い族テーマなため大きく噛み合いがあるカードだと思います。また、パニッシュメントバスタードによって魔法使いを絶やすことなく盤面に保持できるため一度固まった盤面をより強力にするカードと言えるでしょう。

またエクレシアしか引けなかったときにパニッシュメント里と構えると2枚破壊の魔法ロック、EXモンスターからの戦闘耐性になるため採用価値は大いにあると考えます。

影依融合

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【シャドール】の代名詞であるデッキ融合効果を内蔵した最強カードです。【ドラグマ】は後攻からの捲り性能が高いテーマとは決して言えません。天庭から2枚除去(後日発売のCOLLECTION PACK 2020に収録される中生代化石騎士スカルナイトを使えば3枚)をすることはできますがその他のカードでは盤面を返しきるのは難しいでしょう。【ドラグマ】のこの弱点を補ってくれるのがこの影依融合です。相手にEXモンスターがいることが条件ではありますがこのカード1枚からほぼワンキルができ、耐えられてもミドラーシュドラグーンと言った制圧盤面を敷くことができます。

サンダー•ボルト

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こちらも捲り性能のあるカードです。ライトニング•ストームと異なり発動タイミングを選ばない点が優秀で、デッキ融合の後に打つことができます。相手のバックが重い様であればライトニング•ストームと入れ替えでも良いでしょう。

召喚師アレイスター

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召喚魔術と共に4スロット+エクストラ3スロットで出張ができる初動札です。また戦闘に弱いミドラーシュの打点を3200まで引き上げることで盤面を維持しやすくするという重要な役割があるカードです。

構築について

先行1枚初動がアレイスター、天庭の使徒、エクレシアの9枚初動となります。またこれらの動きを通すための墓穴の使命者は3投で良いでしょう。

手札誘発に関してはサーチメタ筆頭のうららに加えエフェクト•ヴェーラーを評価しています。

ヴェーラーはターン1制限が無い点だけでなくうららでは止められないアナコンダを止められる点が大きいです。

増殖するGに関してはミドラーシュとの噛み合わせが良く無いため優先順位は低いと見ています。

幽鬼うさぎに関してはハリファイバーや緊急テレポートを採用する場合は1枚採用圏内ですが、エクストラモンスターを破壊してしまうとデッキ融合が打てない点がネックとなります。

次にデッキ融合でのワンキルギミックですが、基本的な動きとしては次のようになります。

影依融合で影霊の翼ウェンディとトリッククラウンでネフィリムを融合召喚→ウェンディの効果でヘッジホッグを特殊召喚しネフィリム効果で影光の聖選士を墓地へ、トリッククラウン自己蘇生→聖選士の効果でヘッジホッグを反転し偽典をサーチ→クラウンとヘッジホッグでアナコンダをリンク召喚→アナコンダ効果で真紅眼融合をコピーしてドラグーン→ドラグーン効果で相手のエクストラモンスターを破壊してバーン、三体でダイレクトアタックという流れです。この流れだと相手モンスターが2体未満で合計攻撃力が1700以下であればドラグーンのバーン1700+アナコンダ500+ネフィリム2800+ドラグーン3000でワンキルができます。

ウェンディでドラゴンを呼べば相手の盤面を三体まで処理した上で攻撃に移ることもでき、サンダードラゴンなどの耐性持ちに対しても有効です。

この動きを通すためにウェンディ2/ドラゴン/ヘッジ/融合3/聖選士いう最低8スロットを割いています。

そこで仮組したのがこちら

教導の聖女エクレシア 3
教導の騎士フルルドリス3
教導の大神祇官2
影霊の翼ウェンディ2
シャドール•ドラゴン
シャドール•ヘッジホッグ
シャドール•ビースト
灰流うらら3
エフェクト•ヴェーラー3
Emトリック•クラウン
閃刀姫ロゼ
真紅眼の黒竜
ブラックマジシャン
召喚師アレイスター3

影依融合3
天庭の使徒3
真紅眼融合
召喚魔術
墓穴の使命者3
魔法族の里2
サンダー•ボルト

影依の偽典
影光の聖選士
ドラグマ•パニッシュメント2

旧神ヌトス2
転生炎獣アルミラージ
セキュアガードナー
召喚獣メルカバー
灰塵竜バスタード2
エルシャドール•ミドラーシュ
エルシャドール•ネフィリム2
エルシャドール•アプカローネ2
PSYフレームロードΩ
捕食植物ヴェルデアナコンダ
超魔導竜騎士-ドラグーン•オブ•レッドアイズ

サイドボードに関しては大会未実施のためまだ構築ができていませんが超融合や冥王結界波などの汎用カードを中心に、苦手なデッキタイプに対するカードを投入予定です。


おわりに

相手ターンミドラーシュへのアクセスのしやすさを武器に【ドラグマ】を使った【シャドール】の考察を進めてきました。【シャドール】モンスターを積まずに偽典ミドラーシュのギミックだけを採用したレシピも数多く紹介されていますが、後攻でのデッキ融合という強みを採用し、互いのテーマが補い合えるような構築になったかと思います。
実戦回数がまだ少ないため至らない部分、改良案なども出てくるかとは思いますが、その際はまた追記などをしていきたいと思っています。
この記事を読んで少しでも【ドラグマ】や【シャドール】を使ってみたい、使っている方の参考になれれば幸いです。
また、デッキ精度•密度の向上のために是非皆様の意見をお聞かせいただければ嬉しい限りです。

最後になりますが拙い記事をお読みくださり誠にありがとうございました。





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