本当に誰一人取り残さない?

以前の記事で「同調圧力」ということで、つくば市における市長や市政への不満に対する同調圧力を感じるという内容で書きました。

昨日3/4につくば市の休業期間中における給食に関するツイートが一時流れました。

既に当該ツイートは削除されているので具体的な内容は控えますが、簡単に言えば「食品ロスが大量に発生する」という内容。その後につくば市及び市長のツイッターにて以下のような内容でツイートされました。

まずデマを流す行為そのものは批判されてしかるべきです。それを踏まえての私が恐れている感想です。

まず思ったのは「デマと言われたツイートにも疑問の声が引き続きツイートされている」という点。つい最近のトイレットペーパー問題の発端となったデマ発信により問題になったこともありましたので、デマと言われて当該ツイートやアカウントが削除されたというのが素直な見方かもしれません。

でも、もし単なるデマだったとした場合、このようにデマと断定された後にも複数のアカウントから声が上がるでしょうか?もしこれらが本当に市民の不満が表れている声ならば?それらを「デマ・誹謗中傷」と切り捨ててしまってはいないでしょうか?

予想通り、このツイートへ対するリプライ(返信)は「デマ流して市長の邪魔をするな!」というような擁護する声が大半ですが、よく見てみるとその中にも「本当に単なる誹謗中傷かな?」という声も少なからず見受けられます。そうした声も取りこぼさずに「本当にデマですか?」と耳を傾けてみる。それこそが「誰一人取り残さない」なのでは?と思う次第です。

現状では、市長やその周囲の賛同者により批判や疑問の声を拾おうという姿が、そういう批判をする側には今一つ伝わっていない(無いとは言いませんが)と思います。実際にこのツイートのリプライにもそのようなものが見られます。

「誰一人取り残さない」

というのであれば、少なくとも自身のツイートに対するリプライにおいて、「現場を見てますか?」というような取り残されている感を受けてることが無くなるようにしていただきたいものです。

そして、「政争が多い」というのを批判しているのも問題です。

政争は政治的主義主張の争いです。なにか悪いことのように言っているようにとらえてしまいますが、各自の思いを達成するために政権を獲得するのは当然です。それらの過程でデマや誹謗中傷で相手を貶める行為はよろしくないと思いますが、政争そのものは当然の話です。

現在の市長も4年前に総合運動公園用地や西武跡地の利活用を公約に入れるなど、それらを「政争の具」にしてきましたし、それ自体は何も問題ないはずです。「政争=デマ・誹謗中傷」と取られるような書き方には疑問が残ります。もしこれを市長自ら公言してしまうと、今の市政には不満があり、こうしたいから市議会議員になろう!市長になろう!という人にが委縮してしまう可能性もあるでしょう。

普段から個人的には「誰一人取り残さないといいつつ、かなり見てる方向は指向性があるなぁ」と感じていましたが、ここ1週間の流れの中で、それらが加速してはいかないかな?」と危惧しています。

声を出せない人がせっかく勇気をもってささやくような声を上げたときに、ちゃんと耳を傾ける前に切り捨てるようなことが無いようにしてもらいたいと思います。

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