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幼馴染のおかげで冬が好きになりました


〜久保史緒里 単発中編〜


NORIさんの企画作品になります!


僕は冬が嫌いだ。
寒いし、朝早いし、風が痛いし。
雪積もったら雪かきしなきゃいけないし。
地面ぐちゃぐちゃになるし。
外に出たくない。
だから今日は大学サボろ。
というわけで二度寝します。おやすみ。


ピンポーン。

インターホン鳴ったけど無視して寝よう。
おやすzzz...


ガチャッ。


??:おはよーって、あぁ...

??は〇〇のところに行き、

??:おきろーーー!!

〇〇:...うわぁ!!

〇〇は突然の大声に飛び起きる。

〇〇:...って史緒里!



史緒里:...もう早く起きて?

〇〇:いや、なんで部屋に入ってんの?

史緒里:こういうこともあろうかと
〇〇のお母さんに鍵をもらったの
「史緒里ちゃん〇〇をお願い」って言われたの

〇〇:子供扱いですかい
もう少し息子を信じてほしいけどねぇ

史緒里:そんなこと言って今日大学サボるつもりだったでしょ

〇〇:げっ、なんで分かるんだよ

史緒里:〇〇のことは結構知ってるからねー
幼馴染なんで

〇〇:そうかいそうかい

史緒里:早く準備しな?朝ご飯作っとくから

〇〇:まじ?助かるわー

史緒里:感謝が適当ね

〇〇:ありがとな!

史緒里:はいはい

〇〇:じゃあ顔洗ってくるわー

史緒里:うん

史緒里:どうしてなんだろうな...



そう呟いて朝ご飯の支度を始めた。



史緒里:朝ご飯できたよ!

〇〇:おお、うまそう!

史緒里:簡単なものしか作ってないけどね

〇〇:いただきます!

食べ始める〇〇を少し心配そうに見る史緒里。

〇〇:うまい!

史緒里:当然でしょ

〇〇:自信たっぷりだなぁ笑

史緒里:早く食べなね

〇〇:うん

〇〇:ご馳走様!美味しかった!

史緒里:お粗末さま
ほら、洗っとくから準備してきて?

〇〇:まじ?史緒里助かるよ!

そういって〇〇は準備しに行く。

史緒里:ほっ...良かった...笑


少し微笑んで洗い始めた。



なんやかんやで大学に行く時間に。

史緒里:ほら、早く行くよー

〇〇:待って!今出るから!

史緒里:じゃあ外で待っとくから

〇〇:了解!

〇〇:お待たせ!

史緒里:もう、余裕持って動いてよねー

〇〇:しょうがないだろ
大学休むつもりだったんだから

史緒里:なんでそうすぐに休もうとするかねー

〇〇:だって

史緒里:冬は嫌いだし、でしょ?

理由を言い当てられて言葉が出ない〇〇。

史緒里:冬を好きになれば良いんだよね?

〇〇:? まぁ

史緒里:じゃあ今日冬を好きにさせるからね!

なんだそれと思ったが、
やる気に満ちている史緒里を見て微笑んだ。

史緒里:というわけで大学終わったら集合ね!

〇〇:ええ〜

史緒里:なに、嫌なの?

〇〇:嫌ではないよ

史緒里:じゃあ決定!




大学終わり。

大学の入口で待ち合わせた。

史緒里:ごめん!待った?

〇〇:や?全然待ってないよ

史緒里:ありがとう

〇〇:ん。...で?何をするの?

史緒里:ショッピングモールに行こうと思って!

〇〇:...冬関係ないじゃん

史緒里:まぁまぁちっちゃいことは気にすんな

〇〇:ワカチコワカチコ

史緒里:...お〜

〇〇:おい笑
のってあげたのになんだその反応は笑

史緒里:いや〜、ノリが良いなぁって思って笑

〇〇:あんたがやれって言ったじゃん笑

史緒里:一言も言ってませーん

〇〇:言ってないけどさぁ...

史緒里:いや!面白かったよ!笑

〇〇:うん、バカにしてるな?笑

史緒里:してないよ!私には出来ないなーって!

〇〇:それがバカにしてるっていうのよ

そんな言い合いをしてる間にショッピングモールに到着した。

史緒里:着いたよ!

〇〇:久しぶりに来たな笑

史緒里:じゃあ服見に行こ!

〇〇:...史緒里が服見たかっただけじゃないの?

史緒里:ち、ちがうもん!

〇〇:史緒里って1人ではあんまり外出出来ないもんな笑

史緒里:そんなことないから!
〇〇と一緒に見たかっただけだから!

〇〇:...へぇ?笑

史緒里:ハッ!...言っちゃった...

〇〇:僕と見たかったんだ?笑

史緒里:そ、そうだけど!?何か問題でも!?

〇〇:声が大きいよ

史緒里:ご、ごめん...

〇〇:焦りすぎ笑

史緒里:だ、だって...

〇〇:まぁ、史緒里がそう思ってくれて嬉しいよ?笑

史緒里:...ずるい

〇〇:...え?

史緒里:なんでもない!くっついてやる!

そう言って史緒里は〇〇の腕に抱きつく。

〇〇:わっ!やめろ!誤解されるぞ!

史緒里:いいもーん

〇〇:よくないだろ

史緒里:〇〇は私とそういう風に思われるのは嫌?

上目遣いで聞いてくる。


ちくしょう。
そんな顔されたら嫌って言えないだろうがよ。

〇〇:嫌じゃないよ

史緒里:じゃあいいでしょ!

とびっきりの笑顔で腕に抱きついてくる史緒里に
顔が赤くなっていく。

なんなんだよくそ...
照れてなんかないぞ。
今は冬で寒くて顔が赤いだけだ。うん。





そしてショッピングモールでの買い物が終わり、
家に帰る〇〇と史緒里。

史緒里:今日楽しかったなぁ!

〇〇:うん、僕も楽しかった

史緒里:へっ!?

〇〇:なんだよ、そんなに驚いて

史緒里:だってそんな感情を表に出すなんて!
てっきり感情がない人間だと思ってた!

〇〇:僕をなんだと思ってるの?

史緒里:ごめんごめん笑
でも珍しいね。そんなこと言うの

〇〇:史緒里の前だけだよ

史緒里:うわぁっ!キザなこと言った!

〇〇:しょうがないよ、ほんとのことだもん

史緒里:へ〜、私のこと好きなの?笑

〇〇:うん、好きだよ

史緒里:...へ?

〇〇:僕は史緒里のことが好き。
ていうか僕には史緒里しかいない。

史緒里:...うそ...

〇〇:本当だよ笑
元々史緒里のことが好きだったけど
今日一緒に過ごしてやっぱ好きだなって思った。

史緒里:...うぅ泣

〇〇:僕は史緒里のこと愛しています。
史緒里、僕と付き合ってください。

史緒里:うぅ...ぐすっ...っ泣
...はいっ...よろしく...お願い...します...笑


〇〇は史緒里のことを抱きしめた。




史緒里:そういえばさ、

〇〇:うん?

史緒里:なんで冬は嫌いなの?

〇〇:あれ?言ってなかったっけ?

史緒里:うん、嫌いなのは知ってたけど
理由は知らないなぁって

〇〇:寒いじゃん、風痛いし。
雪積もったら雪かきしなきゃいけないし。

史緒里:...心配して損した!

〇〇:え?心配してたの?

史緒里:ちっちゃい頃は冬が1番好きって言ってたのに嫌いって言うから嫌な記憶とかがあるのかなぁって心配してたのに!

〇〇:はははっ!笑

史緒里:はははっ!笑じゃないよ!

〇〇:でも、もう嫌いじゃないよ

史緒里:え?

〇〇:史緒里のおかげで好きになったよ
嫌いな理由吹っ飛ばすくらい良い思い出ができたからね笑

史緒里:...じゃあ私が冬を好きにさせるって成功したね!

〇〇:ふふっ笑 そうだね笑

粉雪がチラつく帰り道を歩く2人は
ずっと肩を寄せ合いながら仲睦まじく談笑していた。




どうだったでしょうか?
今回はNORIさんの企画作品になります!
こんなにたくさん書いたの初めてです笑
それなりに久保をかわいく書けたと思います!
こんな幼馴染欲しかった...笑
感想やリクエストなどたくさん待ってます!
ここまで読んでくださりありがとうございました!

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