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最強の低山!?黒髪山〜青螺山を縦走してきました。


こんにちは。
スタッフ田村です。

先日、佐賀県の黒髪山へ行ってきました。

山頂直下の急峻な岩場が特徴で、ローカルの間では「最強の低山」なんて呼ばれている黒髪山。
ちなみに、お隣の青螺山が黒髪山地の最高峰になりますので、一緒に登っちゃうのが吉ですヨ。

黒髪山が最強と言われる所以とは?
今回、ちょっとだけ分かった気がするなあ。私。

フィールドレポートです。

竜門キャンプ場


朝。

竜門キャンプ場を起点にすると動きやすいのですが、公共交通機関だとちょっと行きづらい。
マイカー利用もしくはグループの場合はタクシーが良いかと。

駐車場あり。トイレあり。自販機あり。

私はというと、西有田駅から走ってアプローチ。
約4km、良い準備運動になったわ。笑


キャンプ場を通過し、登山道に入ります。

まずは青螺山を目指して、標高を上げていきます。

スタートから美しい自然林の風景が続く。
程良く人の手が入り、程良く人の手が入っていない。とても嬉しくなっちゃう。

鳥たちの歌声が響く。

黒髪山地は、野鳥が多く住んでいるのも特徴。
それから、クロカミランやカネコシダなど、固有種・希少種も多いようです。

確かに、これは豊かですね。

そして、巨岩・奇岩が多いのも嬉しい。

凄まじい迫力の岩々が次から次へと現れます。

このサイズ感!伝わるかなあ。

今回もソロなので、三脚立てて自撮りです。

「先の倒木が枯れるまで」という道標。
これはどういう意味でしょうか。

この倒木でした。

登山道を塞いでしまっているので、枯れるまでは道標通り巻きましょう。

若干、不明瞭な箇所もありますので、ゆっくり確実に。


青牧峠



尾根に上がりました。

森林限界を超えてはおらず、気持ちの良い樹林帯の中を進みます。


そして、イイ感じに斜度が出てきたら、青螺山の山頂はもうすぐです。


これも自撮り。

もうちょっと引きの画で、どわあーっとスケールのでかい感じで撮りたかったのですが、私のカメラのセルフタイマー(10秒)では、限界がありました。


青螺山の山頂付近はヤセ尾根に。

危険な箇所はないですが、注意してください。

青螺山 山頂



青螺山の山頂着。

竜門キャンプ場から、足が早い方だと1時間、ゆっくりの方は2時間。ってところです。


展望は...ちょこっと。
伊万里方面。


そして、これから進む黒髪山方面。

一息ついたら出発。

黒髪山へ。
尾根道を進みます。

このあたりも、かなり気持ちが良い。

すごい岩。

これはなんという種類の岩なんだろう。
集塊岩の一種ですかね?

詳しい方、教えてください。


見返り峠



黒髪山の下のコル。
山頂はもうすぐ。

このあたりから、山岳信仰の色が強くなります。


石仏。

黒髪山の手前にある雌岩に立ち寄り。

雄岩とセットで夫婦岩と呼ばれていますが、雄岩には登ることができません。

こちらにも石仏が。


ものすごい岩壁が見えてきました。
ここからがいよいよ黒髪山の核心部です。


ほう!いいですねー!(縦構図)

ふむふむ。(横構図)

鎖を頼りに登っていきます。
ステップもあるし、慎重に行けば問題ありません。
アスレチック感覚で楽しみましょう。
(これ雨だと話が変わってくるやろうな)

梯子も綺麗なもんです。

キレッキレです。(ふう。。)


そんなこんなで、楽しい時間(難所)はあっという間。
黒髪山の山頂が見えてきました。

山頂は、天童岩というひとつの巨大な岩塊から成ります。


最後の鎖場を登ると...

黒髪山 山頂



黒髪山の山頂です。


360度の展望。
標高516mの低山とは思えない高度感です。

そして、有田焼の地図が埋め込まれています。

麓の有田町は、日本で最初に磁器が作られたとも言われている歴史のある町。


焼き物の魅力は正直まだちょっと分かっていないところがあります。
勉強不足です。

そして、山頂直下の黒髪神社上宮に立ち寄り。

ふむ。
黒髪山というのは、岩そのものを祀っている、つまり自然崇拝の原初の形である磐座信仰の名残りをすごく感じるし、そもそも天童岩という名前も、太陽崇拝にちなむ天童(天道)信仰から来ている、ということみたいです。

仏教や密教の伝来そして山伏たちの時代よりもはるか昔から、この山域が霊山として存在していたのは間違いなさそうです。

多種多様な植物だったり、たくさんの野鳥たちが、この山域に残っているのは、そういったところにも理由があるのかもしれないなあ、というのが個人的な見解です。


そして、お隣には白山神社が。
何故ここに?

昔は黒髪神社とセットというか一緒で、こっちが祭祀の場だったりしませんか?
そんなことないですかね。

それか、黒髪山には大蛇退治の伝説が残されていたりするので、そのあたりとも関係があるかも。


ちなみに屋根の千木は内削ぎでした。
(内削ぎは女神、外削ぎは男神)
ちゃんとしてるなあ。

白山神社の御祭神はククリヒメなので、まあそういうことなんですかね。
そういえば、黒髪神社の御祭神もイザナギではなくイザナミだってさっき書いてあったような。。!
うーむ。興味深いです。

日本の神話が大好きな私は、この手の考察を始めると止まりません。


下山。
途中には蛇焼山。

うーむ。この山の名前も何か意味がありそうだ。
もういいって。笑


下山。

岩が転がり落ちるのを、細い枝たちが食い止めていました。

巨岩と巨木。
ナイスコラボレーション。


そんなこんなで無事下山。

ぐるっと一周して、距離が約6.6km。
コースタイムが約5時間。
累積獲得標高が登りと下りで約860mずつ。
でした。


「最強の低山」ということで話題の黒髪山。
岩場や鎖場が注目されることが多いですが、魅力はそこだけではありません。

美しい自然林が残っていて、たくさんの野鳥や多種多様な植物が生きており、それから巨岩・奇岩にも驚かされ、尾根道を抜ける風も気持ち良い。
展望も抜群。
ルートもたくさんある。
それから、歴史や由緒も深い。


つまり、低山ながら、めちゃくちゃ見所の多い山なのだ。
登る人によって楽しみ方は全然変わってくるでしょうね。

なるほど、最強ってこういうことかー
みんなに愛されているってことなのかも。

そんな風に思った、今回の山行でした。


あなたにとって最強の低山はどこですか?
宝満山はかなりイイ線いってると思うけどな。


それではまた!^ ^


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