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友人との見えない分断を感じつつある話

さて、今日の午前にあげた書きたいことメモのうち「友人との見えない分断を感じつつある話」を取り上げようと思う。正直、心の「闇」の部分が多い話で匿名とはいえネットの海に流すのが憚られるが、かといってリアルの人間に話せるわけもないので、この機会にぶちまけようと思う。

自己紹介記事で書いたように、現在私は中国で労働中の20代後半のアラサー。この年代になると周りの人間関係に何が起こるか?そう、第1次結婚ラッシュである。私には定期的に連絡を取り合う仲のいい高校の部活同期達がいる。私を含めて男4、女1という第3者から見れば訳ありの歪of歪なグループにしか見えないが、人間関係は全く問題なくむしろ良好だ。逆に私はこのグループ以外で今でも気軽に取り合うような人間関係はない。

簡単にメンバーを紹介すると男は金融関係、広告関係の営業、公務員、女は銀行関係、そして男の私。みんな都内の大学を出て定職に就いている。ネットで話題のチー牛、弱者男性、パパ活、頂き女子といったアウトローな用語なぞ無縁な平均以上の人達だ。私以外はさも当たり前のように酒を飲みタバコを吸い恋人を作りセックスをし「若者らしい」生活を送っている。

そのうちの一人、金融関係のサラリーマン君が私が中国に来て1カ月程で大学時代から付き合ってきた彼女と結婚する宣言をした。(この記事では彼をカネと呼ぼう。)
カネは身長165くらい、しょっちゅう口内炎を作るほど歯並びが悪く、スト値は3くらい(ボコボコに言って本当にすまん)だがコミュニケーション能力が高い上に基本的にどんな属性の人物ともそつなく会話をこなす八方美人な人物だ。最初に聞いたときは特に驚きはなかった、というのもその時点でカネは彼女と既に5年近く付き合っており関係も良好、結婚は時間の問題だった。とりあえずおめでとうのメッセージを送り、来年の秋に結婚式するからと言われた。

そして先月WEB招待状のURLが送られてきた。へぇ今ってこんなシステムなんだー初めて見たわとURLをタップし最初に画面に現れたのはスーツを着たカネと純白のウェディングドレスを身に纏う彼女がお洒落な街並みの階段にて笑顔で手を握り合う光景だった。そのページがあまりにもキラキラしすぎて直視できなかった。他にも様々なシチュエーションの写真があったが、反射的に一番下までスクロールし、結婚式出席のための必要事項を淡々と記入しそのページを閉じた。

カネとは誕生日が1週間程しか変わらないのにどうしてここまで人生に差がついてしまったんだろうと自分に失望した。大きな違いはパートナーを作って結婚しているかどうかそれだけだ。たかがそれだけされどそれだけ。
恐らく他の男2人も結婚は30になる前にはするだろう。一人はギャンブルたばこ好きで貯金こそ全くないが異動先の関東の田舎でマッチングアプリでまた新しく彼女を作ったらしい、もう一人に関しては同棲までしている。唯一の女性の方だって過去に同棲経験がある上、彼氏に困っていたことはこれまで一度も見たことがない。本人の気持ち次第で結婚なんて余裕だろう。このように私と他4人とであまりにも恋愛偏差値が違いすぎるのだ。

私が帰国するまで残り1年、それまでにみんな結婚していたら?彼らは依然と同じように私と接してくれるだろうか?その程度でわざわざ向こうから露骨に壁を作ってくるとは思えないが、私の心の中では裏で恋愛から逃げ続けてきた異常者の烙印を押されるかもしれない(既に押されている)という恐ろしさを最近は覚える。

ここまで読んでこいつ自意識過剰すぎだろ笑と思った読者様も多いかもしれない。自分でもわかってる、ただこの物事を悲観的に悪い方向に考えてしまうのは昔からの性格なのだ。常に楽観的に生きれればどれだけ楽なのだろう。

私が帰国したらすべきことはただ一つ。
30近くまで逃げ続けた恋愛に向き合い愚直に経験値を稼ぐことだ。
キャリアなんかそのあと考えればいい。
世の中、おひとりさまでも生きていけるとか、少子化だとか、生涯未婚率が上昇しているだとか、独身男性を甘やかす言葉にあふれているがそんなものを鵜呑みにしてはいけない。

長々と闇を吐いてきたが、2カ月後の結婚式はカネを笑顔で盛大に祝おう。
10年以上付き合いのある大事な友人の1人であることには変わらないのだから。

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