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久しぶりの毛替え

久しぶりの毛替えということで文京楽器さんへ。今回はお店のお薦めもあって『シベリア上質』の馬毛にしてみました。いつもは『カナダ産』なんですけどね。馬毛によって値段差があるのですが、高額な馬毛がかならずしも良いというわけではなく、演奏者の技量で選ぶものだと思います。初心者だと、上質毛だと引っ掛かかりが悪いと感じると思うのでモンゴル産で十分だと思うし、ガンガン弾くようになると弓毛がよく切れるようになるので、丈夫なカナダ産が良いかもです。弱音にこだわりをもつ上級者になるとカナダ産、イタリア産、シベリア産の上質毛のものを好む傾向になると思います。

 私もバイオリンで録音してみて気がついてきたのですが、バイオリンって結構余韻の部分も大事かなと。余韻を綺麗に残すには上質毛が良いかなと思っていたので、丁度よい毛替えのタイミングでありました。

 同時に弦も「ラーセン・ヴィルトオーゾ」がなんか音がブヨブヨして合わないなあと感じたので、「Warchal Amber」に戻しました。この弦の売りはE線が特殊仕様になっており、かすれた音を出さないということもありますが、ナイロン弦にしては、ガット弦に近い感じの複雑系な音でありながらもクリアで遠くに響く感じが気に入っております。

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 弦替えをして『シベリア上質』で弾いてみたのですが、私の頭に中にあるバイオリンの音に近くなった気がして気分が晴れました。やはりイメージからずれた音で弾いていると結構ストレスになっていたのですね。

それにしてもバイオリンはちょっとしたことで音が変わっていくので、何か生き物と対話しているような感じがするときがあります。今回はこの弦を張ってくれとか、弓毛はこれとか希望はかなえたので気分よく鳴ってほしいものですね。





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