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謎、安いヴィオラの方が音が良い?!

最近、VSL Syncron Solo StringsCREMONA QUARTETのようなソフト音源で遊んでいるのですが、ヴィオラの音ってこんなんでしたっけ?と違和感を感じることもあって、ちょっとヴィオラを弾いてくるかということで都内の弦楽器店へ。
 最近、このお店は新しくなったので見てみたいと思っていたところでしたのでちょうどよかったです。でいろいろと1800年台とか1760年台の古いヴィオラとか弾かしてもらったのですが、最新作の20万程度の入門用楽器の方が音がヴィオラらしくてよかったと思ってしまう私自身にある意味ショック。その楽器は、39.5cmの楽器なんですけども厚みがやたらとあって、肩当をつけると首を痛めるほど。その構造上の特徴か、低音が荒々しくなっており、ダブダブしたある意味ヴィオラらしい音。これってすでに42cmの楽器の音ですよね。もう一つのグレードを上げた新作は、古い裏板を使っているということで、高音域が綺麗で優しい音ですが少しバイオリンに近いかな。まあこれはこれでモーツアルトには合いそうそうな音です。それに比べて高額な年代もののオールド楽器の方はなんかスカスカな音なんですよね。私の弾き方が悪いのかなあ。

この価格でこの音量と音色には驚きです→ どこかの通販のセリフみたい

古い楽器って調整がダメだとまったく鳴らないのでそういう感じですかね。新作の方は、音が若いけれどもこれから育っていくような期待感があります。これだけ音が個性的なら安いから買っちゃうかと思ったくらいですが、まあ待て慌てるなという感じですね。

たぶん今日は耳が不調なんだと思っていたのですが、そのときに店員さんがいつのまにかこっそりと安い弓から高い弓に変えていたのですよね。なんかおかしいと思って弓をしげしげと見ていると

「お客さま、弓を変えたのがわかります?」
「ぜんぜん違うのでわかりました。それにしてもすごく良い弓ですよね。」

すごい強弓なのでバイオリン弾きの私からしてもかなり良い弓だとわかります。思わず弓を確かめたらこのタイミングで店員さんが声をかけてきて弓についていろいろと教えてもらいましたという塩梅です。ということで、この弓もほしくなりましたよ。もしかしたらヴィオラ選びは弓から選ぶのが正解ですかね。

最近ようやくバイオリンの弓の違いがだいぶんわかるようになってきたのですが、以下の佐々木ヴァイオリン製作工房さんの動画は参考になりますよね。弓の性能は価格に比例しないというのことがわかるようになるとなるほど上級者かもしれません。ヴィオラはバイオリンよりも弓の性能がより重要ですよね。

なんやかんやでヴィオラがほしくなって来たのでいろいろな動画や記事をみてますけども、あまり参考になる良いものがないですが、この動画はすごいです。バイオリン弾きがヴィオラを選ぶにはという視点で説明してくれており、私も気づかなかったことがたくさん語られています。持ち替えしやすくするにはという視点で語られており、目から鱗でした。

それにしてもヴィオラ選びは難しいですよね。結局のところ、ソロ用、室内アンサンブル用、オーケストラ用と持っておく必要があるのかもです。

そういえば、去年、プロイスさん制作のヴィオラを弾かせてもらいましたけどもこの作品はずば抜けて良い音でしたけどももう売れてしまったのかな。今年も弦楽器フェアが中止になったので残念ですよね。

プロイスさんらしいアンティーク仕上げ


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