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【いまさら聞けないシリーズ】プラチナバンドってなに?5Gとなにが違う?プラチナバンドのメリット・デメリット

楽天社員の楽子です。「プラチナバンド」ってスマホ界隈でよく耳にしますが、楽子は実はよく分かっておらず、キラキラしたかっこいい名前だなぁ、ていどでした。しかし、楽天モバイルが「2024年6月プラチナバンドサービス開始予定」と発表があったことをきっかけに「プラチナバンド知りたい!」と思うように。楽子のような初心者に分かりやすい言葉でまとめてみたので、読んでみてください!

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1.プラチナバンドってなに?5Gとの違いは?

一言でいうと、プラチナバンドは、主に現在の4Gネットワークの通信品質を向上させる低周波数帯域で、特にスマホの通信に最適といわれています。一方、5Gは次世代の通信技術で、より高い周波数(GHz)を使用して高速通信を実現しますが、通信範囲は狭くなります。つまり、プラチナバンドと5Gは異なる役割を持ち、互いに補完し合って環境を向上させます。

(1)プラチナバンドとは

プラチナバンドとは、700MHz~900MHzの周波数帯域を中心とした電波帯域を指す通称です(上の図参照)。低周波数の帯域で電波の波長が長いため、ビルなどの障害物があっても回り込んで電波が届きやすいという特徴を持っています。

この周波数帯は帯域がとても狭く貴重なことからプラチナにたとえられ、プラチナバンドという通称が付けられました。わくわくするネーミング!

一度に送れるデータ量は少ないものの、その特性から基地局の少ない地域や地下、屋内、山の陰などでも繋がりやすい周波数帯域であることから、携帯無線通信において最適な周波数帯域とも言われています。

(2)LTEとは

プラチナバンドとLTEは、異なる性質のものです。

プラチナバンドは、携帯電話の通信に利用されている特定の周波数帯の一種です。電波の到達距離や、障害物の回り込みやすさに影響を与えますが、通信速度を向上させるものではありません。

一方、LTEは携帯電話の通信規格のひとつです。3Gよりも高速で大容量のデータ通信ができるため、動画や、大容量のデータをダウンロードする速度が速くなるメリットがあります。しかし、電波が不安定な場所では、本来の通信速度が発揮できません。

(3)5Gとは

第5世代移動通信システム「5G」。モバイル通信は、これまでの第1世代(1G)から、第4世代(4G)までの間にも大きな進化を続けてきましたが、4G(4G/LTE, LTE-Advanced)の次の世代となる5Gは、これまで以上に爆発的な発展を遂げる可能性があると言われています。

5Gは広範囲の周波数帯域を使用し、主に3GHz以上の高周波数帯を活用します。このうち、6GHz未満を「Sub6」28GHz帯を「ミリ波」と呼びます。(上の図参照)周波数が高くなるほど高速化しやすくなる反面、電波が遠くへ届きにくくなる特性もあります。そのため、複数の周波数をバランスよく配置してエリア拡大と通信速度向上を両立します。

5Gの最大の特徴は、非常に高速なデータ通信、低遅延、そして多くのデバイスを同時に接続できる能力です。ただし、高周波数の電波は障害物に弱いため、通信範囲は比較的狭くなります。5Gは、より高度な通信ニーズ(VR/AR、自動運転車、スマートシティなど)に対応するための次世代通信技術として開発されています。

(4)プラチナバンドのメリット・デメリット

プラチナバンドのメリット
1.安定した通信:
電波が遠くまで届くため、広い都市部以外のエリアでも高品質で安定したデータ通信ができる
2.広範囲で利用可能:障害物を回り込むため、建物内や地下などの電波が届きにくい場所で、安定した通信ができる
3.低価格・高品質のサービス提供:ひとつの基地局でより広範囲をカバーできるため、通信会社にとってコスト効率が高い。つまり、消費者は低料金で高品質なサービスを享受できる

プラチナバンドのデメリット
1.速度制限:プラチナバンドは周波数が低い周波数帯を利用するため、ほかの高周波帯と比較するとデータ通信速度が遅くなる場合がある。プラチナバンドだけで高画質の動画視聴、大容量データのやり取り、混雑している場所での通信には、ストレスを感じる可能性がある。
2.拡張の限界:プラチナバンドと呼ばれる周波数帯の帯域はとても狭く、700M~900MHzのわずかな帯域を携帯電話会社4社が使用している。この帯域は、道路交通関係の無線通信などにも使用されているため、これ以上拡張することは難しいと言われている。
3.対応機種の制限:すべてのスマホがプラチナバンドの周波数帯に対応しているわけではないため、プラチナバンドを活用するには、新しい端末への買い替えが必要になる場合がある。

参照記事▼

2.楽天モバイルのプラチナバンドの開始はいつ?

2024年5月24日決算発表会資料から抜粋

「電波法及び放送法の一部を改正する法律(令和4年法律第63号)」が成立し、2022年(令和4年)10月1日から施行されたことで、プラチナバンドの割当ての議論が進み、既存のNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに加え、2023年10月23日、総務省は楽天モバイルに対しプラチナバンドの割り当てを正式に発表しました。

2024年5月14日の楽天グループ決算説明会では、楽天モバイルのプラチナバンドの展開スケジュールが公開され、2024年6月から商用サービス開始で主要都市部から順次エリア拡大予定と発表されました。

このプラチナバンドの展開により、楽天モバイルの通信サービスはさらに向上することが期待されています!今後の楽天モバイルの動きに目を離せません!

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以上

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