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スクラムマスターは期待値を伝えよう!

この記事は スクラムマスターアドベントカレンダー2023 15日目の記事となります。

友人と一緒に配信している、yoriyoku.fmの13夜目の内容について、もう少しお話しようかと思います。

この記事に対しての私の期待値

  • スクラムマスターが期待値を伝える大切さを知ってもらい、少しでもスクラムマスターの方々のヒントとなる

  • 自分の配信しているpodcastの存在を知ってもらえたらいいな

この記事で出てくる期待値ってなに?

「期待値」にはいくつかの意味があります。数学的な意味合いでの期待値、ビジネス的な意味合いでの期待値、などなど。
この記事では、主に一緒にお仕事をするチームメンバー間に存在する期待値について記載します。
お互いに対して抱く協力や貢献の仕方、個人/チームに達成してほしいこと、感情の変化など、チームメンバー内でも様々な期待値があります。

期待値を伝えていないとどうなる?

ケース : 1on1

例えば、スクラムマスターがメンバーに対してコーチングを行う時、オープンクエスチョンを使います。
「達成したいことは何ですか?」
「どのような課題があると思いますか?」
「そのためには明日から何に取り組みますか?」
などなど。
これらの質問、答えるための考える負荷はとても高いです。
相手に考えるための頭と心の準備ができていないと、かなりのストレスを与えてしまいます。
その結果、コーチングをしたくても十分な深掘りができなかったり、相手に気づきを与えられなかったり、さらには次からは1on1を避けられるなどの信頼関係の崩壊などもありえるかと思います。

ケース : スプリントレトロスペクティブ

スクラムマスターがファシリテートして、チームメンバーが議論を通じて明日からの自分達の仕事を改善していく場を作っていきたい。
けど、実際のレトロスペクティブでは、スクラムマスター対各メンバーの対話になってしまっている。
など、スプリントレトロスペクティブだけではなく、各スクラムイベントなどでも発生しやすい事象があると思います。
メンバーに「さあ、皆さんで話しあってください!」と言っても沈黙が続いてしまい、結果スクラムマスターが各トピックについて深掘りを行っている、と言った感じです。
(上記は投げやりすぎかもですが)

お互いにとって、良い時間を過ごすために、期待値を伝えよう!

先ほどの例のように、MTGなどの場では

  • なぜその時間を設けているのか

  • その結果どうなりたいのか

  • 自分はどのように振る舞いたいのか

  • 相手にはどのように動いてほしいのか

などを伝えることでWhyを理解してもらい、その上で何を目指してどのように時間を過ごしてほしいのかを伝えることができます。
その結果、スクラムマスター自身が期待していたことからの乖離を少しでも少なくすることができる、チームメンバーにとってもより効果を得られる時間を過ごせると思います。

期待値を言葉で伝えるだけではなく、準備をしよう!

単純に期待値を伝えても、うまくいくとは限りません。
「いきなりそんなことを言われても・・・」
「どうすればいいんだ?」
など、スムーズに受け取ってもらえない可能性もありますし、そもそも相手は別の期待値を持っていることもあり得ます。
なので、期待値をすり合わせるための準備が重要になってきます。

  • 1on1などは、MTGの冒頭ではなくMTG設定時に期待値を伝える

  • 専門的な知見が必要な場合はあらかじめティーチングしておく (ex. スプリントレトロスペクティブとは?)

  • 上記に伴い、不明なことや、不安なことがないかを聞き解消しておく

  • 必要なデータを事前に揃えておく

とか、できる準備は色々あります。
期待値をすり合わせるためには、「チーム/メンバーにとってどのような場にしたくて、自分は何ができるか?」を一度事前に考えたり、話せる人がいたら壁打ちしてもらったりすることで事前の準備ができます。
(最近私もスクラムマスダーさんに壁打ちを沢山させていただいています。感謝!)

おわりに

ということで、最近自分が意識している期待値について、記事を書いてみました!
今回、スクラムチーム内のケースとして1on1やスプリントレトロスペクティブなどを例にあげましたが、チームを超えて動く際など、信頼関係を築けていない時に期待値を合わせられていないと、その後のプロジェクト進行などで重大なビハインドになるケースもあるかと思います。
そうならないために、まずは期待値を伝えてみることを1歩目に、相手との期待値のすり合わせを大切にしていきたいと考えています。

読んでいただきありがとうございました!

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