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9/12 眺める

空を眺めるのが好きです。

特に夏の終わりの夕暮れ、青とオレンジが混ざる時間が好きです。
(トゥバを知ってからは「ブルーアワーだ!」とも思うようになりました笑)

空を眺めるのは、純粋に綺麗だな、と思うだけでなく、「誰かも見てるかな」と思うことができるのが好きです。

家族、友人、離れて暮らす人も、近くに住んでいる人も、同じ空を見ているかな、見てくれるといいな、と願える。

星空が好きなのも同じ理由です。
北極星ならどこにいても見える。

夜な夜なハワイの星空のライブ映像を見ているのも、ハワイや、私のような視聴者と繋がっている気持ちになれます。

あとは宇宙からも、同じように地球を眺めているのかもしれない、と思うこともあります。

先日、星が大きく光って消えるのを見ました。
ひとつの星の終わり。そこにいるかもしれない生命体はどうなったのでしょう。考えて、切ない気持ちになりました。

思えば、私が好きな百人一首の句も、空を見上げる句です。というか、言葉の響きだけではそんなに好きだと思ってはいなかったのですが、私の頭には常にこの句がある気がします。

天の原 ふりさけ見れば 春日なる
三笠の山に 出し月かも

安倍仲麿(7番) 『古今集』羇旅・406

中国から奈良の山を思って詠んだ句。
私はまだそんなに誰かと離れたことは無いけれども、だからこそ、月だけじゃなくて夕暮れも共有できるんじゃないかと、夢を見てしまいます。

ちなみに月も、晴れている夜のものは満月に限らず好きで、誰彼構わず「月が綺麗」と言ってしまいたくなるのですが、最近のネットミームで夏目漱石的な意味合いにとられてニヤニヤされるのでちょっと控えてます。言われた場合も悩む。

最後に、昔から好きな空の歌を。プラムブルーって、なんて素敵な響きなのかしら。



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