8/24 救い
みんな、パラリンピックの開会式見てる?
私は何主義でもないけど、オリンピックでは散々実況しといて、今はもう甲子園に乗り換えてるの、なんだか可笑しいわね。
私ももちろん高校野球好きだけど、そこまで手のひら返しのミーハーさ、出せないな。
なんか荒んだ序文になってしまったけれど、今回はレビューしたいのにフィルマークスに登録のない『約束の地~Save me~』の感想回です。
これは韓国ドラマ『君を守りたい~Save me~』(原題:クヘジョ)のシーズン2という位置付けだが、全然別の物語である。(どうやら2は『我は神なり』という韓国のアニメ映画が原作らしい)
テーマはカルト宗教、というところで共通してはいたが、登場人物などに共通するところはなかった、というかラストギリギリまで「誰がシーズン1とリンクしているのか」を楽しみに見ていたところ、ほとんど交わらない世界線の話だった。
というところで最大のネタバレをしてしまったかもしれないが、話としては1同様めっちゃ面白く、一瞬で見終わってしまった。
狂ったキム・ヨンミン、最高。
共通のタイトル「クヘジョ=Save me=救って」は、1・2ともに使われる言葉ではあるが、意味合いはだいぶ異なる。
1ではカルト集団に囚われた主人公が救いを求める時に使われ、2ではどちらかというと宗教による救済を求めて使われていたように思える。
(なんというか、2にははっきりクヘジョと叫ぶ象徴的なシーンはなかった気がする。もちろん脱却を目指す人々もいるのだけど)
ということで、1は最初から完全に悪役であったカルト集団が、2では人々の支えでもあった。
結局は金儲けのための詐欺集団なのだけど、初期の信心を持ち始めた頃の住民はなんとも幸せそうであったし、組織とは独立した牧師は純粋に祈りを捧げていた。
私は完全に無宗教で、強いて言うなら墓が浄土真宗ってくらい。
それになんかツイてないな、とか、これから勝負だ、って時に神や仏に祈ることすらない。(自分次第としか思ってないので……)
もちろん、寺社仏閣に参拝する時はそれなりに拝むけど、それはその時々のご本尊に対してでしかない。
薬で心が凪ぐ前は、少しは「(良い意味でも悪い意味でも)これは神様が決めたことだし……」みたいなことも考えていた気もするが、感情が消え、そんな考えも無くなってしまった。
だけどクヘジョ2を見て、全財産つぎ込むとかしなければ、何かを信じることも良いのかなと、純粋に思えた。
嬉しかった時、困った時、ああ神様、と思うってちょっと良いなと。
何を信じるか決めること、そもそもそういう心持ちになること自体が簡単にはいかないけど笑、自分や他人や社会を責めすぎることなく、天の意思だから、とおおらかな気持ちでいたい。
と、最近読んだ天童荒太の『家族狩り』にも影響されてなんとなく思ったりして。
まぁまずはウポポイに行ってカムイに触れてからだな。ヒンナヒンナ。
(未だ冷めないゴールデンカムイ熱)
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