3/2 8:52の事件

先週は日記を書きたいことがいっぱいあったのだけど、なかなか書けなくてようやくいま筆をとる。

うちの会社の始業時間は9時なので、大体8:50以降にパソコンを起動し、チャットに業務開始連絡を入れる。

テレビに表示されてる時刻が8:50になったので、今日もそろそろパソコンを出そうかと、前日に出社したときのカバンに手を伸ばした。

すると、入っているはずのパソコンが無い。

昨日オンラインアポでもしただろうかと周囲を見渡すも見つからない。


会社に忘れた。


そう気づいた時点で8:52。
急いで部長に電話をした。

「おはようございます、朝からすみませんが、アホなことを言ってもいいですか」
「よくないなぁ」
「それは困りましたね」
「いいから早く」
「パソコンを会社に忘れました」

電話越しの部長は爆笑していた。
パソコンがなくても仕事できなくはなかったのでその旨を伝えたが、「いや、今から行きなさい」と言われた。朝礼に出るか聞いたら、出てから行きなさいとのこと。
朝礼で私も急遽出社になることを伝えられたのを聞いた後、急いで身支度をした。

出社翌日の在宅勤務、完全にスウェットで仕事する気だったし、なんだったら朝シャンにしたせいで髪も半乾きである。

週一の出社時にはできるだけバッチリメイクをして髪を巻くようにしている私だが、今日はそういうわけにもいかない。とりあえず単色アイシャドウと寝癖直し、そしてジーパンを穿いて出た。

結局1時間ちょっとの遅刻で済んだ。家が近いのはよきことである。

同じ部署のメンバーにヘラヘラしながら着席し、業務を始めた。

そこで気づいたのが、私のパソコンは中途半端にケーブルを外した状態になっていた。
つまり片付けようとしていたということだ。

ふと思い当たったのは、前日急に「明太子持って帰って!」と呼び掛けられたことだ。おそらく退社しようとパソコンを仕舞う準備をしている途中話し掛けられ、パソコンの代わりに明太子を入れて持って帰ったのだ。また前日お米も持っていたので、それで重みがあったのだと思い至った。なんという奇跡。

ということで情けない始まりとなった日だったが、存外悪い日ではなかった。

諦めていたゴミ出しを出社がてらできたし、どしゃ降りだった雨は私が遅刻して出社する時にはやんでいた。

元々オンラインで打ち合わせをやる予定だった人が出社していたため対面で話すことができたし、前日ランチに行けなかった人とランチに行って奢ってもらえた。

また普段はシフトが被らない同部署のメンバーと久しぶりに直接話して仕事ができたし、サンプルのお菓子も貰えた。
そもそも1時間仕事をしないで済んだのである!(やるべき業務は完了したのでむしろ能率が上がっているとさえ言える。)

今までだったらめちゃくちゃに落ち込んで自害を検討していただろうが、明鏡止水のメンタルではこんな日も楽しめる。素晴らしいね。

とは言え、朝すっからかんのカバンを見た時は全身の毛穴が開いたので、忘れ物には十分注意しようと思う。




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