6/6 アイ part2

別れた。

紹介してくれた友人づてに「アイツも傷ついてるらしいよ」と聞いて、こちらから終わりを告げた。これ以上互いの楔になる必要はないから。

それを聞いたのが昼休み。
午後はどう綺麗にまとめるかを考えて過ごした。

夜、電車で泣きながらLINEを打つことを覚悟していたら、ちょうどお兄さんたちが飲みに行くところに会った。

今までなら一人で塞ぎ込むことを迷わず選択していたけれど、この半年の経験で、会話を諦めない粘り強さを得た。(良いか悪いかはさておき)

泣かせてほしいという私を、先輩たちは快く受け入れてくれた。

結果号泣することになるのだけど、先輩たちは私を責めることもなく、一緒になってLINEの文面を考えてくれたり、「奥華子を歌いたい気分」とわがままを言った私をカラオケに連れていってくれたり、泣きながら地下鉄に向かう私を追いかけて、最寄りまで送ってくれたりした。

翌日出社した私に対しても、いつもなら話す機会もないのに、わざわざ声をかけてくれたり。

なんだったら、その夜また飲みに誘ってくれた。昨日と同じ話の再放送なのに!

先輩だけじゃない。同期や後輩たちもとても優しくしてくれた。ストーリーにすぐリアクションして飲みの誘いをしてくれたり、ある子にいたっては、休みにも関わらずスタバチケットを2枚くれたりした。優しすぎる。(お陰でどんどん飲みの予定が埋まってきている。彼氏がいるときなんてガラ空きだったのに)

普段から、別に嫌われてはないという実感はあったけれども、こんなに好かれていたんだなってことがわかって良い経験だったと思う。まさかこんなに真剣に怒ったり、心配してくれたりするなんて。

限界まで悲しくなった時しか愛を感じられないのはなんでだろう。

前回はこんな時だった。
その時もジャケットをパクっていたことを思い出して笑えた。

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