見出し画像

5/26 推しが復活した話

「推しが卒業する」「推しが死ぬ」というのはよくあることで、オタクなら誰しも「推しは推せるうちに推せ」という言葉を胸に刻んでいるだろう。
私自身、2年前に推しが解散してそれを身に沁みて感じた。

しかし信じられないことに、解散した推しが2年の時を経て復活したのである。

ということで私の生涯の推し「BOYFRIEND」改め「BF」の話をしよう。

BOYFRIENDとは、2011年5月26日にデビューしたK-POPアイドルグループである。
15歳~21歳の6人組ボーイズグループで、当時ではちょっと異色の「かわいい系」グループだった。
容姿端麗、高い歌唱力のボーカル、メロディアスな曲。全てが完璧なアイドルとして、女子高生の私の目に映っていた。
実際デビューの翌年には日本デビューを果たし、K-POP界では最速武道館ライブ(しかも無料!)を開催するなど破竹の勢いだったと言える。

しかしながら、日本デビューアイドルの中で売れ続けるグループはほんの一握りで、ふっつーのJ-POPを歌わされるうちに、気づけばフリーライブの開催地は武道館からイオンのイベント会場へと場所を移して行った。
(デビュー当時の日本の事務所はビーイングで、一時期は名探偵コナンのEDにもなっていたが、人気が低迷していく中で弱小事務所へと移籍した……。)

1ファンの私はどうしていたかというと、大学入学後、そういったフリーライブにたまに赴いたり、メンバーが出ている舞台を見に行ったり、ふっつーの曲を歌う推しを、以前より少なめの熱量で応援していた。

運営への不満もあったことから、ファンクラブも更新のタイミングで解約してしまった。そして就職してからも引き続きその程度で推していた2019年の5月、彼らは解散を発表した。

「もっと応援しておけばよかった」と悲しくなった。でもやはり韓国では何年も放置されて曲を出せなかった当時の状況や、日本でふっつーの歌を歌わされて、小劇場で舞台に出てる状況を鑑みても仕方ないかなとは思った。それぞれがソロとして歌手や役者になってくれたらと思った。

だがそれもなかなか難しい。じわじわとコロナの影響が出てきたこともあったが、何人かが曲を出したりYouTubeを配信したりファンミを開催したりしていたが、古参ファンがなんとか支えている様子だった。(私はインスタを眺めているだけなので全くもって貢献していないが)

そして先月、デビューから10周年を記念して曲を出すということが発表された。
てっきり1日限りの復活だろうと思ってたし、むしろそれくらいがちょうどいいだろうと思っていた。もうメンバー全員アラサーだし、アイドル活動で苦しむことになってほしくないと思ったからだ。

そしてデビュー10周年の今日。オンラインライブだけでも見ようとパソコンを開いてよくよく見ると、「再結成」の3文字。
ファンミの中でも正式に発表された。

「2年間の解散は忘れて、またやり直そう」

そう言って新曲を歌ってくれた。
メンバーが泣いて喜んでいたのが印象的だった。

正直、内心複雑ではある。
2曲歌って踊っただけで肩で息をするアラサーたち。
どこかもわからない事務所。(みんなフリーなのかもしれない)
売れるかわからない先行き。

それでも、6人が楽しそうに歌って話しているのを見るだけで心が洗われ、一瞬にしてK-POPペンだった頃の自分に戻った。

一応怪しいながらも日本にファンクラブもできたし、これからライブもしてくれるとのことなので、またできる範囲で応援をしていきたいと思う。

私の生涯の推しは彼らだけだから。

きっとまたBOYFRIENDの話をすることになるだろうけど、ひとまず今日はここまで。
また会えるのを楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?