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rakumoのデザインの裏側【後編】

(この記事は、はてなブログに 2019年1月25日 に投稿された内容を note に再投稿した記事です)


 今回のrakumodeは、昨年11月にUPした「rakumoのデザインの裏側」の後編になります!

前編では、rakumoのデザイナーである田中さんのルーツやrakumoのデザインの定義に迫りました。

後編は角度を変えて、rakumoのビジョンやオフィスのデザインについて田中さんにインタビューしてみました。

「rakumoのデザインの裏側」【前編】に引き続きお楽しみください!


希望が感じられる朝の光

編集部:ここからはrakumoの新ビジョンについてお伺いします。rakumoのビジョンポスターってデザイン的に2パターンあるじゃないですか。それぞれにどのような違いがあるのか教えていただけますか?

田中:rakumoの新ビジョン「仕事をラクに。オモシロく。」は、ことばが乗るビジュアルを変えることで、多様な解釈を提示できる、と思いました。

2パターンに共通しているのは「朝の光」です。朝って希望を感じませんか?

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編集部:新しい1日の始まりという感じがしますね。

田中:朝の光は、人を前向きにする力があると思います。そういう雰囲気の中にビジョンを置きたかったんです。

編集部:もうひとつのこちらは、先のものより光が強い感じですね。また、地方都市の住宅街、といった感じがしますね。

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田中:そうですね。先のものはより仕事を感じさせ、こちらは生活の匂いを感じさせることを意図しました。また、ビジョンの伝え方も変えています。ビル街のほうは「仕事をラクにオモシロくしようぜ!」みたいな勢いのあるテンションです。住宅街のほうは、受け手に静かに染み込むような伝え方を目指しました。

編集部:1つ目のビジョンの「仕事をラクに。オモシロく。」の黄色の下地の角度は走り出してしまいそうな表現をされていますね。

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空港のような空間とモードの切り替え

編集部:田中さんはrakumoのオフィスのデザインも手がけたと聴きました。rakumoのオフィスはワンフロアで広い空間があって、しきりがない風通しの良さとか待機スペースとかいろいろあると思うんですけど、こういった空間を作る中で大切にしたことはありますか?

田中:今回のオフィスで参考にしたのは”空港”ですね。

編集部:空港!

田中:空港はおもてなしのかたまりみたいな空間だと感じます。おもてなしする側の目線が、お客様と同じ高さにあると思います。また、フォーマルさとカジュアルさのバランスもよくて。何より居心地が良くて、活気があって。空港のもつ魅力をrakumoのオフィスにも取り入れようと思いました。

編集部:空港って快適だし、楽しさも感じられますよね。

田中:人間にはいろいろなモードがあります。仕事をするモード、仕事から少し離れて息抜きをするモード、議論するモードなど、いろんなモードがありますよね。そういうモードを環境で醸し出そうと思いました。例えば執務室とリラックスルームとでは雰囲気をがらりと変えるとか。会議室では線状光源は使わず、いくつかの点光源を使ってスポットを作るようにしました。

編集部:なるほど。

田中:スポットがあると集中するので。rakumo製品には”集中”というテーマがあるんですよ。集中してるときは楽しいですよね。

編集部:没頭して他が見えないみたいな感じになりますよね。

田中:その状態って幸せだと思うんですよ。次々に仕事が片付くし、達成感も得られるわけで。そのような集中を作れるようにしたいという想いは製品でもオフィスデザインでも共通していましたね。

編集部:前編で田中さんがおっしゃっていた「rakumoのデザイナーの仕事は体験を作り、それをより良くするためにコントロールすること」というのも、この期に及んで伏線が回収されたような気がします(笑)

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編集部:最後の質問になりますが、今後田中さんはデザインチームを率いるポジションとして今後どのようなことに取り組んでいきますか?

田中:デザイングループのメンバーには、まずは自分の仕事をどうやってラクにオモシロくするのか考えて欲しいです。「仕事をラクに。オモシロく。」の”オモシロく”って本当にチャレンジングなワードだと思っていて。世の中の働き方にはまだまだ昭和の根性論みたいなものがあるし、「仕事は辛いもの」という前提がまだまだあると感じます。

編集部:オモシロくあっちゃダメ、なんてものは全くないですからね。 

田中:そのオモシロさを妨げるものはどんな仕事にもありますよね。本来の業務とは関係のない諸事に自分の仕事をする時間が奪われていると感じている人は多いと思います。そういう人たちがやりたいことに近づけるお手伝いをしていきたいです。それにはデザインの力が不可欠です。「rakumoが全部やっておきました!みなさん好きなことやってください!」というようなサービスを考えたいです。

編集部:そこを目指していきたいですね。貴重なお話、ありがとうございました!


編集後記:前編・後編の2回にわたって、rakumoのデザインの裏側をお届けしました!rakumoにとってデザインは切っても切り離せないものです。今後もrakumoのデザインに注目していただけると幸いです!

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