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2022年VOCALOID楽曲n選 #ボカロリスナーアドベントカレンダー2022

チキチキ!アドベントカレンダークリスマスチャレンジ〜〜!!!

間に合ったらアドカレ緩め枠に上げるので挨拶は最後にします。間に合うか分からないんで!!

自己紹介だけします!都内でボカロのDJしてます!!


みんなよく10選できるよねって話

年末になると、ボカロ(広義)を愛するオタクたちがこぞって「2022年VOCALOID楽曲10選」を公表するのが恒例になっていますが、私はどうにもあれが出来なくて困っています。
好きな歌、あるはずなんだけどなぁ…多くても少なくてもダメじゃないですか。つらい。
あと、普段はApple Musicで取り込んだCDやサブスク配信されている楽曲を聴いてるもので、今年好きになった曲が今年リリースされている/動画になっている確率が高くないのもあります(あとサブスク無いとどれだけ好きでも聞く頻度がガタ落ちする)。リリース方法に興味が無いんですよね。

ということで、私は思いついてしまいました。

「10曲選べないなら、好きなだけ選べばいいんじゃね……!?」

ということで、このnoteは10という枠に収めるのが下手くそすぎるボカロリスナーによる2022年VOCALOID楽曲n(ただし、nは任意の自然数である。)選です。10より多い可能性も少ない可能性もあります。


①Light/Sekimen


「ききいるぼかうた」タグも付いている、心を揺り動かすスローロックです。普段はあんまりロック聴かないんですけど、これは刺さりました。おかげさまで職場のビル内で泣いてる謎の生き物が生まれてしまいました。

全部いいんだけど、MVがめちゃくちゃいいです。
サビの鮮やかな色彩が感動を呼び、それがそのまま主人公の感動とリンクしていく……という、こっちの心の内を読んだかのように広がりのあるイラストと動画になってます。華やかな窓の外の世界はまさに憧れと呼ぶにふさわしいです。

歌詞は力強い応援歌。主人公に一歩踏み出す勇気を出させることで、押し付けがましくなく「私も頑張ろう」と思える作品です。

②一輪の詩/Project Lumina

ボカコレ2022年秋ルーキー総合6位。
「溢れんばかり」とはこういうことを言うんだな…と思うほどに、たくさんの言葉で愛する人に感謝を伝えるボカロの名ポップスのひとつです。
CeVIOの力強い歌声に歌詞のメッセージ性が乗っかって、聞けばあなたも必ず誰かに感謝の言葉を送りたくなるはず。

「月が綺麗ですね」という言葉をキーフレーズとして用いる物語や楽曲は多々あるけれど、この曲はそれを全て押しのけて「恥ずかしいほど足りなくて」と言ってのける。あまりにもデカい。
イラストの女の子も凛とした表情で、「あなたを照らす」という歌詞についてきっとたくさんの決意があるのだろうと思わせてくれます。コーラスだけで構成されるラストは必聴です。
好みの差はあれど、間違いなく万人が名曲と思ってくれるという自信があります。

③バニー/すりぃ

今年Apple Musicで1番聴いてたらしいです。DJで……使ったっけ? 使う気は満々です。

可愛いですよね、この曲。サムネから分かる、可愛いやつや!

すりぃさんの曲には似たような黄背景の「カメレオン」「フクロウさん」という曲もあります。私がダントツこの曲が好きな理由は、ひとえに私がアイドルオタクだからです。
「怒ったり 泣いたり 可愛いじゃん」なんてもうまるで推しのこと言われてるみたいで「そうですね!!!!!(クソデカボイス)」と同意したい気持ちでいっぱいですが、直後に「リテラシー欠けてる」と言われているので胸がキュッてなります。
アイドルの裏の顔、ファンを離さない小賢しさと過剰な要求を突きつけるファンとの攻防を歌ってて、耳が痛いはずなのにどうにもポップで可愛いからつい聴いちゃう。
これは恐ろしいオタクホイホイ曲でした。

いわあべさくへ
これの踊ってみたまってます
オタクより

④天使の翼。/A4。

ボカコレ2022秋ルーキー総合1位。
ベースの音から始まり、金管、ギター、指パッチンなど様々な音がクロスした1曲。丸みを帯びた可不の声×カサついたゲキヤクの声が化学反応を起こして、死に至るほどの叫びを聞かせてくれます。

個人的にボカコレ全体の中でも群を抜いて「圧」が強かったな…と思う1曲です。
可不とゲキヤクの声を張り合うようなデュエットに、綺麗なイラストの間にサブリミナルのように挟まる色彩も縮尺もイカれた映像、ジラついた画面、MVいっぱいに出てくる歌詞。最初に紹介した2曲とは真逆の、グイグイ気持ちを押し付けてくるような演出に呑まれました。

ラスサビの背景とか有り得ん怖くないですか?男の子たちタマヒュンしませんでしたか?

比較的音楽そのものはお洒落なはずなのにまるで絶叫マシンに乗っているかのような稀有な体験をしてみたい人は是非聴いてください。

⑤夏至下る/平田義久

この歌詞が凄い2022
「浴衣」「煙草」「詩集」など、心情を物に仮託して表現する小説的な歌詞に平田義久節が感じられます。直接気持ちを語られるより胸が締め付けられます。ほんとに。
特に最後の一節⤵︎ 

わたしまた他のひとの女になって
誰かの目の奥の君に笑う

「わたし誰に似ていたの」など、大好きでたまらなかった「君」には別に想う人がいることをハッキリ自覚していた「わたし」もまた、誰かに「君」を投影して、その人越しに「君」を想い続ける。
好きな人に操を立てるような非現実的な失恋歌じゃなくて、惰性で人と付き合うような描写があるからこそ叶わなかった思いが引き立つ1曲です。
特に最後の「また他のひとの女になって」の調声がボーカリスト顔負けの切なさなので、是非聴いてください。冬だけど。

⑥超でかい竜が君を狙っている/二錠

シャワー浴びてる時に気がついたら口ずさんでる曲第1位。キタニタツヤが生放送開始時に鼻歌歌ってたのもめっちゃ分かる。

バンドサウンドをベースにピアノの旋律がが跳ねる、ゆるかわで牧歌的な雰囲気を感じさせる1曲。実写も織り交ざったMVもリアリティがあります。

何よりもこの曲、なんか共感できるわかりやすさがあって凄く好きです。聴くうちに分かりすぎて思わず歯を食いしばっちゃうような。

人ってなんで「誰かのことを守っている」と思うと全能感が出るんですかね。それを相手が望んでるのかも分からないのに。
この曲はずっと「君が」「君が」「君が」……と唱え続けています。君のことを守ると言いながら主人公が何かから目を逸らしているのがありありと分かる、いい意味での歌詞のわざとらしさとふわふわしたMVがかえって切ない気持ちにさせてくれます。
初見の人は、MVの間奏の冒頭を見た瞬間に「あぁ……」と声が漏れたはず。

⑦四十九日/シャノン

このMVがすごい2022。
どこかハッキリとしない音の集まりの中で不規則なピアノが響く、異形のような不思議さを孕んだ1曲。死んだはずの友人と対峙し、心の底から友人を悼んで送り出すまでの過程が描かれた切ない曲です。

とにかくアニメーションの物語性が濃いです。今回は多すぎるほど多くのシーンで主人公の体に水が垂れています(汗もしくは涙)。命の母が命の外に流出していると読み替えることもできるでしょう。また、恐竜の骨の化け物、黒猫、蝉ect. たくさんの生き物(?)が主人公を取り囲んでいます。
しかし楽曲の歌詞は明らかに死んだはずの友人の目線で語られている。両側の切り口からより物語に漸近していく体験は本当に素敵でした。

特にシャノンさんの今作は「死」にめちゃくちゃフォーカスを当てていたように思います。強烈な概念にぶつけられた強烈な強さが垣間見える作品でした。見ればきっと、息が浅くなるほどの緊迫感を感じられるはずです。

⑧蛍はいなかった/はるまきごはん

正直言うと、はるまきごはんさんのLIVE行くまでこの曲そんなに好きじゃなかったんですよね。2022年、「幻影」シリーズの世界を堪能した結果この曲が一番のお気に入りになりました。

主人公の「みかげ」が、淡くも複雑な気持ちを抱く「スピカ」という同い歳の子と野外活動で蛍を見に行くシーンを楽曲にしたもので、MV制作陣がロケに行くほど作り込まれているそうです。この曲、聖地があるんですね。

自分に自信の無いみかげはいつも暗い表情をしていることが多いですが、この時は目をまん丸にして可愛らしい表情です。幻影シリーズの中でも特に伸びやかなロックにロングトーンの多いボーカル、なんと言ってもMVでの光の表現の美しさが感動的で、いつ見ても泣きそうになります。
綺麗な景色を見て泣いちゃうタイプの人に強く勧めたい1曲です。


ご挨拶 ~今年はn = 8でした~

間に合いました!!!(20:26)

こちらはobscure.さん主催「ボカロリスナーアドベントカレンダー」の緩め枠記事になっております。

メインの方はほぼ怪文書(「東京は夜」という楽曲について)なのでこっちの方が遥かにマトモ記事ですが、メインの方が文献漁ったりして大変だったので…。

こうして自分のn選を見ると、他のリスナーよりかなり人気曲寄りだなぁという感想です。

ボカロ以外の推しも天下のジャニーズの超大手グループ「Snow Man」だし、オールジャンルのDJでみんながインターネット発の曲を沢山流す中1人でOfficial髭男dismとか流して滑り散らかしたりしてるので、多分全曲チェッカーになっても自分の好きな曲を並べたら一生にわか臭のするラインナップにしかならんのだろうな…なんて思います。

逆に「The・VOCALOID」みたいな曲はそこまで刺さらないので、変なやつ…って自分でも思います。

まぁでも、そういうメジャーミュージック好きなリスナーも、いたら面白いですよね。


2023年も、好きな曲は積極的に #ぼかれびゅ などで広めていきたいので、メジャーミュージック系が好きなリスナーの皆様、ぜひ仲良くしてください。

VOCALOIDに関わる全ての皆様、今年もお疲れ様でした!

Apple Musicの2022ハイライト よく聴くアーティストランキング1~5位
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