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進路に悩む女子高生を応援📣できそうかどうかより、自分を感じよう

ひさしぶりに仕事の関係で電車に乗りました。通勤・通学の時間帯。定期テストが終わって夏休みまでカウントダウンの女子高校生の会話が聞こえました。3年生なのでしょうか。入学試験に向けての話のようです。

AO(入試)の出願にあたって大量の資料を書いて提出しないといけない中、準備をこの夏に!と思っている。
どんな資料も、何がしたいか、自分の進みたい道をはっきり伝えられないと合格しない気がする。
でも、正直いって何がしたいのかはっきり分からない。みんな分かってるみたいで、塾でも「わたしは将来●●に関わる仕事をしたいと思っていて、そのためにXX大学の◯◯学部で学びたいと思っています」と明言できる人ばかり。焦るーーー。

という話です。

やりたいことがはっきり分かっていないとダメ。
ちゃんと考えていない準備不足の人。
そもそも高校まで何を学んできたの?って言われちゃう人。

というデフォルトがあるようで、、、

なんとも酷な話だなあと、思ってしまいました。

きょうは、進路を考える若い世代を応援📣
進路決定に焦る高校生、
就活する大学生、
そして若いサラリーマンの皆さん
もしかしたら転職を考えている方々にも
ヒントになったら嬉しいです。

ライン黄緑

真面目ながんばり屋さんほど、未来をしっかり考えて、学部や大学を選んだり、就職活動をしたりすることになりますよね。

これを否定するつもりはありません。
17歳、18歳のときに、一度、立ち止まってそれまでの自分を見直して、「どうしたいと思ってるのかなあ、ワタシ」と考えることはとても意味があると思います。

でも、ここで決めなくちゃダメ!
明確な回答が出せないわたしはだめ!

と思う必要は全くないです。

真面目ながんばり屋さんは、常に求められていることの最上級の回答を出そうとしてしまいます。でも目的を捉えまちがえないで欲しいなあと思います。

目的は、自分が元気に幸福に人生を生きることです。
ここで最上級の回答(ん?そもそも誰にとって、何を基準にした『最上級』なのかもよく分からない💦)を出すことが目的ではないのです。

だから、正解もないし、いい回答も悪い回答もない。

【やりたいことがないとダメ重圧】

17歳や18歳で自分はどうだったか?

自分自身を振り返ると、何ともフワっとしていたように思います。目の前のことが興味の大半。
人生を終えるときに、どうなっていたいですか?
と聞かれる特別キャリア授業みたいなものを受けた記憶がありますが、
「そんなこと想像したくもないなあ…」と思っていました。

なんか、18歳でそこまで想像したら、脳にそのイメージがついて、それ以上のHappyなことがもう起こらないような気がして、嫌でした。笑

そして51歳の今、その時、やっぱり18歳のころ思いもしなかったことが山ほど起こる人生を歩んでいます。ガチガチに将来を決め込んで、それを頑なに目指さなくてよかったなあと思います。

【決め込みすぎると行き詰まる理由】

✔️予定した未来と異なる時に、絶望しやすい。
✔️別の道もあるのか、とポジティブに切り替えるスピードが遅くなる。
✔️本当はこっちだった!道に反応できない。

やってみたら、それほど好きだと思えなかった。
やってみたら、実は本当に興味があったのは別の世界だった。

そんなことはよくあります。

そして「やってみないと分からない」ものです。
やってみて分かった、こうしたこと=やる前に思っていたのとはちがう、経験して分かったこと、これこそが自分らしい人生をつくる超キラッキラの財産です。

ライン黄緑

【決め込みすぎないで自分を感じよう】

オススメしたいのは、決め込むための思考ではなく、自分のことを目一杯、感じてみる時間に使うことです。

出来るだけ、これまでの経験を思い返して、
その時の感情を思い返してください。五感の記憶をなるべく鮮明に!

どんな時に心がアガりましたか?
意外なほど集中できたのは何をしていたときですか?
どうしても気になって仕方がないのはどんなことですか?
めちゃくちゃ腹が立ったのは何があったとき?それはなぜだと思いますか?

自分という人間の「喜怒哀楽」が何に起因して起きる特徴があるのか、
そんなことを考えてみて欲しいなあと思います。

国連に入って、難民を救いたい!

という高校生もいますが、なぜそう感じたんだろうなあと聞きたくなります。日本に暮らしているわたしたちにとって、難民問題は日常茶飯事とは言えません。そこに生涯をかけたいと思うには、どんな経験があって、どう感じたんだろうと疑問に思うのです。

聞いていくと、何かなるほどと思うことがその方にあるのかもしれません。

動画で一度、ドキュメンタリーを見ただけであれば、どうしても心から離れないのは何故だろう?と自分に問いかけてみてほしい。

何か、心の底でどうしても引っかかるモトになるような過去の経験や、想いがあるのかもしれませんね。

その辺りが、進みたい道を”現時点で決める”ための、出発点=一番大切なモトとなります。

進路、という答えを急がず、自分の中にあるモトを探す方が、将来にわたって使い勝手が良い自分探検になりますよ。

【勉強する意味】

それが感じられてくると、本当に自分に不足しているものが何かが正しく分かってきます。

今の知識や経験の中だけで判断すると間違えることがあるかもしれない、
そのことに気づきます。

やみくもに「いつか役にたつかもしれないから」という学びとはちがい、これを知ってからもう一度、考えてみたい、と思う気持ちで、学びたいことが出てくるはずです。

そこからやる勉強は、放っておいても「主体的」で「アクティブ」(自分から取りに行く)になります。人から話を聞くときの集中力も吸収力も、「将来のいつかのために」という人とは、比べ物にならないほどアップします。

こんな勉強ができるようになるためにも、
現在、知りうる知識で将来を決め込むのではなく、
自分に正面からじっくり関わって【自分を感じる】ことがモト。

いまの自分のできるか、無理か、なんて関係ないです。

ライン黄緑

大澤弘子
サラリーマン応援コーチング
本音を引き出す個別面談 組織課題の発見支援
女性社員のキャリア支援
若年層のキャリア支援
OVER 50のキャリア支援
https://ntv-hr.com/


寄稿しています
https://ishachoku.com/karadas/authors/hiroko_osawa

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なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。