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リモート下の新人サラリーマンを応援📣【先輩に聞く】しかない

2021年4月に入社した新人サラリーマンの方から、こんなご相談を受けました。

チューター役の先輩についてOJTトレーニング中です。9月末には本配属されて業務がスタートします。ここまで新しいことばかりで必死に覚えて行動してきましたが、自分の考えややっていることが合っているのかどうか不安になることがあります。

他社に就職した友人はバリバリやっているようで、そんな話を聞くと「アップアップになっている場合じゃない、もっとみんな頑張っているんだ」とちょっと焦ります。

先輩に聞いて覚えていくしかないとは思うのですが、何でもかんでも聞いていいのか、何をどのくらいのタイミングで聞けば良いのか、戸惑いもあって、結局聞けていません。リモートワークのせいにするつもりはないのですが、聞きづらさを解消するのに良い方法はないでしょうか。

こんなお話でした。

まとめると、
✔️ モチベーションは維持できている
✔️ 新しいことばかりで楽ではないが、自分なりに頑張ってきた
✔️ 先輩に聞かないとと思うことがあるが、聞きづらい(躊躇している)
✔️ リモートで先輩にくっついて観察して学ぶことができないもどかしさ

という感じでしょうか。

若手サラリーマンの皆様、似たような思いはありますでしょうか。

今回は、【先輩に聞くしかない】とき、聞いた方がいいと思うけど、聞きづらいと感じてしまう人に向けた応援記事です。

【聞きづらいのはなぜだろう?】

そもそもなぜ、聞きづらいのでしょうか。

どんな気持ちが、先輩に「聞く」ことを躊躇(ためら)わせていると思いますか。一度、自分で自分に聞いてみてください。

冒頭の相談者さんの場合は、聞いてみたところ、

✔️ 無能だと思われたくない
✔️ 考えてない新人だと思われたくない
✔️ 主体性がないヤツだと思われたくない
✔️ 自分でどうにかしようというガッツがないと思われたくない

と話してくれました。

なるほどですね。

どれも「やろう!」と思うことがあって入社してきたモチベーションの高い「がんばり屋さん」にある感情だと思います。

「早く成長して、先輩や会社にも貢献できる人物になろう!」という意気込みが、逆に邪魔になっているのかもしれませんね。

でも、【先輩に聞く】ことは、「無能」評価にはなりません。
大丈夫です。

むしろ先輩たちは、どんどん聞いてほしい!と思っています。

失敗したりわからないことがあったりするのは新人なんだから当たり前。
こんがらがってしまう前に、どんどん聞いてー!と待っています。

聞かれないうちに、あれこれ先回りして手取り足取りするのはうっとおしいだろうし、自分で考えてトライして成長する機会を潰してしまうのではないかと思って、聞かれるのを待っていることが多いです。

冒頭の相談者さんが心配するような評価を受けることがあるとすれば、
それは、聞き方が拙い、、、ちょっと残念なときです。

【先輩に聞く】前の心構えについて、まとめてみます。
これがあると、自分も聞きやすくなる上に、先輩もサポートしやすくなります。お世話になる先輩の負担を減らすことにもなるというわけです。

ぜひ一読して、やってみようと思うことがあったら実際に試してみてください。

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【先輩に聞く】ときの3つのポイント

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①【聞く】前〜3つの準備

先輩に聞く前に、明確にしておくべきことが3つあります。
どれも自分の思考を整理することにも役立ち、先輩方の負担を軽減することにつながります。3つとも「言語化」することを意識してください。

(1)何を聞きたいのか

自分が何を聞きたいのか、これをはっきりさせましょう。
なぜ困っているのか、と言い換えてもいいかもしれません。

例えば、
✔️ 要件定義がわからない
 いつまでに、何を、どの形で、誰に届ける仕事なのかを知りたい

✔️ 仕事の意味づけがわからない
 頼まれた仕事、自分に託された仕事が、
 最終的にお客様に届く自社サービスのどこを担うものなのか、
 明確に認識できないため、最適なアウトプットを想像しづらい

など、聞きたいことは何か?
をはっきりさせておきましょう。  

(2)何を欲しているのか

考えている途中、AかBか迷ってわからなくなったため、先輩の助言をいただきたいと思っているのか、
そもそもやり方が全然わからないため、手ほどきを受けたいのか、
やり遂げるための情報が不足していて、それを与えて欲しいのか、

などです。

先輩の立場で考えると、
意見を求められているのか、
合ってるかどうかのチェックを求められているのか、
そもそもやり方を教えてくれということなのか、
先輩ならどうしますかという事例を欲しがっているのか、

など、何が欲しいのかわかることは、サポートする上で不可欠です。

あなたの「欲しいもの」がはっきりと先輩に伝われば伝わるほど、
先輩は短時間で、あなたに有用な、最適サポートをしやすくなります。

(3)何が起きているのか

もう1つ重要なのは、その仕事を抱えてから現在までの経緯です。
それを明確に簡潔に言語化しましょう。
いつ、誰から、何を託されて、
それに対して、どう考え、現在までに何をやったのか、やっていないのか、
そして今、どこで行き詰まっているのか、

という事実の整理です。
起きている事実を明確に伝えましょう。

②時間の考え方

先輩も忙しい。新人の自分も忙しいですね。

仕事(ビジネス)の大きな要素の一つは「時間」、スピードです。
聞くのは、出来るだけ短い時間で済ませることを意識しましょう。

そもそも、人間が興味を持ち続けられる単位は3分と言われます。

3分以内に、①で準備したことを、できるだけ分かりやすく先輩に伝える意識を持つのが良いと思います。

何を聞きたいのか、今どうなっているのか、求めているのは、「確認」なのか「助言」なのか「情報提供」なのか?

先輩に時間をとってもらったお礼の言葉+3分以内の説明を行って、
先輩からのメッセージをもらいましょう。

トータルで5分程度を目安に、【聞く】ことが完了するのが目安です。

先輩がたくさん話してくれることによって、時間が伸びることは構いません。5分を目安に先輩に時間をもらうつもりで臨んで欲しいですが、先輩からたくさんサポートをもらう展開になったときに備えて、自分の方では、5分きっかりではなく、少し後ろの時間を確保してから聞きましょう。

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③アプローチ手段

オンライン下でのアプローチとしては、メール、オンラインMTG、電話やチャットツールなど、先輩に聞く際のアプローチの方法はたくさんありますね。

先輩の状況に応じて、選びましょう。

既に関係値のある先輩には、
まずメールやチャットで「本日、どこかで10分だけお時間いただけませんか?ご相談があります!」と送り、オンラインMTGを10分お願いするのが良いかもしれません。

テキストで十分伝えられる時は、最初からメール1本で完結するようにした方が、より先輩の時間を取らなくて済みますね。

あまり話をしたことがない先輩の場合は、メールで要件まで伝える文章によって相談するのが良いでしょう。

その際、メールのタイトルが重要!です。

例えば、下記の2つを見比べて、自分が先輩だったら、どっちが読む気持ちになりますか?

A:ご相談があります
B:【ご意見ください】このやり方でOKでしょうか?

Aはシンプルですね。

いかようにも解釈ができてしまいます。
受け取った先輩の気持ちで想像してみてください。

「混み入った話だったら困るから、ちゃんと時間が取れる時にしよう」と思いやりの気持ちゆえに、忙しい時だったりすると後回しになる可能性もあります。

また、仕事の進め方やちょっとした確認ではなく、「メンタルの不調やプライベートな相談ごとかもしれない」と感じるかもしれませんね。そうなると、益々、ゆっくりと時間が取れる時にせねば、と思わせてしまいます。

一方でBは、何をして欲しいかが明確です。
メールを開いて、長文でなければすぐに読んで、その場で「OK!すすめて!」と一言の返信で済みます。また、気になるところがある場合は、「XXXXだけ注意してね」と助言もしやすいです。サポーティブな先輩なら、「OK、進めて。あと、一個だけ気をつけた方がいいことがあるから、後で電話する。」など返信してくれるかもしれません。

先輩も最短時間、自分自身も返事を受けやすく早く次へ進むことができます。

メールやビジネスチャットなどテキストで【聞く】ときは、

✔️ タイトルを工夫する
✔️ できるだけ簡潔に「準備」の3点を言語化する
✔️ 相手に何を求めているかを明確にする

がカギです。

一度、トライすると、先輩との関係も縮まります。やればやるほど、どんどん聞きやす口なりますね。

MTGが終了した直後に、「先輩、3分だけいいですか」と言って、自分がやることになった仕事に対して、やり方の確認、自分はこう考えたけど合ってますか?などその場で処理していけるようになってきます。

仕事をやり終えたら、出来栄えやアウトプットに対して、自分から先輩に聞いてみましょう。

「あれで大丈夫でしたか?よりよく出来るようにしたいのですが、アドバイスあったらぜひお願いします」
「自分ではここがちょっと失敗したと感じていて、次回はこうしようと思うのですが、どうでしょうか」

など、次によりよくなるためには、フィードバックが必要です。先輩に求めていきましょう。

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大澤 弘子 
日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
サラリーマン応援📣ライフコーチ
パパママ応援/教職員応援コーチング
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なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。