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【人脈づくり】って言うけれど…今すぐできる一番大事なこと。

✅どんどん人に会ってみる。
✅人は人で磨かれる。
✅セレンディピティで人生が加速的に変わっていく。

たしかにその通りなのでしょう。

先日、昔の友人が起業したと連絡がありました。彼は45歳ですが、ほんの3ヶ月前まで大手企業の管理職でした。まったく起業することなんて考えていなかった。ちょっと興味半分で自分の市場価値を知りたくなって、転職サイトに登録をしたのだそうです。

一件、詳しく話を聞きたと思える情報があり、エージェントと会ってみたところ、自分のキャリアについてどう考えているかを聞かれるがままに話しているうちに、そのエージェントから「それならば事業を始めてみられたらどうですか」と意外な一言をもらったと言います。それが妙に心に響いたと。

そのエージェントから紹介された事業家に会ってみた。その人と非常に息があったそうで、そこから起業まで2ヶ月。

人生、分からないものですね。転職ですら考えていなかったのに。
【人との繋がり】が人生に大きく関わることはきっとまちがいがないのでしょうね。

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さて、上記の起業したばかりの彼のその後。

サラリーマンしか経験がなかったので、一つひとつ初めてのチャレンジ。
こんなにも自分が知らないことが多かったのか、と思うと言います。

そして。

一人で初めてのことに挑戦していくとき、多くの人の支援をもらうこと
を実感する、と。
そして、何人、応援してくれる人がいるかが、お金で買えない自分の本当の価値だと痛感すると言っていました。

皆さんは、

本気で支援を求められる人が何人いますか?
受け入れて一肌脱いでくれる人がそのうち何人いますか?

わたしもいざという時に力を貸してくれる人がゼロというような生き方は寂しいと感じます。

力を貸してくれる人を得たいが「ため」に行動するのはどうかと思いますが、人と人との関係、つながり、絆(きずな)…のようなものは、生きる上でとても大きなファクターだと思います。

今回は、”起業1年性”の話を聞いて、考えさせられた「信頼残高」について書いてみます。

【信頼残高とは】

耳にされたことがある方も多いと思います。

信頼残高は、周囲の人から、自分が信頼されているかどうか。その目に見えない「貯金」がどのくらいあるか、という概念です。
普段の自分の言動が「信頼残高」を決めています。

「信頼残高」は、銀行が融資審査をするときのような「信用」とは異なります。「信用」は実質的な担保を求めます。コレがあるから「信用」します、という発想。”コレ”は客観的な事実である必要があり、見る人が誰であっても「事実」として認識できるものです。つまり、担保となる資産を持っているとか、預金が多いとか、そんな感じ。

でも「信頼」はちょっと異なります。人として「信頼できる」と思われているかどうか、「信じて頼る」に値する過去の言動があるかどうか、その人を信頼している人がどのくらいいるかどうか、といったところでしょうかね。

「信頼残高」が高い人の方が、

✔️ 協力を得やすい
✔️ 人に紹介しやすい
✔️ 紹介した先の人の役に立てる可能性が高い

などと思われています。ビジネス上も、信用できる相手であることは大前提ですが、「信頼」ができないとなかなか広がっていきません。

せっかく1度きりの人生、尊敬できる人や自分にできない思考や行動ができる人から多様な刺激を受けながら、ワクワク生きていきたいと思うなら、「信頼残高」は大事だなあと感じます。

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【信頼残高】の高い人がやっていること

「信頼残高」が高い人に聞いたことがあります。

人との繋がりに関して、普段、行動指針にしていることはありますか?
ただ名刺交換をしたような人は「人脈」ではない。
本当に人との繋がりを構築するために、どんなことを意識していますか?

その人に教えてもらった「今すぐできること」をまとめてみます。

①【新規より既存】を振り返れ

新しい人脈がキラキラした未来を運んでくると思うのは幻想。これまでの人脈を振りかえって大切にできていますか?

家族や親友にはじまり、これまで生きてきた中で助けてもらった人、支えてくれた人、一緒に頑張った経験がある人などが「既存」の人脈。

信頼残高が高い人は、自分はその人たちに恩返しできているかなと考えてみることを大切にしていると言っていました。

②【ゆるい繋がり】の人と、ちゃんと繋がり続けろ

SNSも一般的になり、ビジネス上でも活用されている方も多いと思います。これによって、対面オンリーだった時代に比して、「ゆるい繋がり」の人間関係というのが増えたように感じます。

そこまでガッツリ関わってはいないけど、緩やかに繋がっている人。

全く新しい人脈をどんどん広げていくよりも、時折、ゆるい繋がりの人に声をかけてみる、元気にしているかなと心を寄せてみる、そんな発信を自分からすることを大切にしていると言っていました。

③ やってもらうより、やれることを考えろ

「いざ」というときに力を貸してくれる人が何人いるかを数える前に、
自分が、相手の「いざ」のときに役に立てると思う人が何人いるかを考えてみましょう。

自分が「この人のためになら一肌脱ごう!」と思える人が何人いるか。
一人ずつ名前を書き出していったとき、何も見ずに、何人書けるでしょうか。

そこで出てくる人が、きっと自分が困った時、本気で依頼した時、力を貸してくれる人なのかもしれません。

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④ 自分ができることをはっきりさせて発信しろ

自分が苦労なくできることや、ちょっと詳しく知っていること、得意かもしれないなと感じること、夢中になってできることを、周囲の人に、「わかりやすく」伝えておくことを大切にしていると言っていました。

✔️ 安くて美味しいお店なら聞いてね
✔️ 資料を見やすいレイアウトに整えるときは手伝うよ
✔️ XX部、●●さんへの交渉ならわたしがやるよ
✔️ その手のプロジェクトならマネジメントしたことがあるよ

わかりやすい発信をしておくと、思い出してもらえますよね。
そこで力になれると、自分も嬉しいし相手も助かる。そこに信頼貯金も増えるかもしれない。ヘルプの声がかかるためには、どんな時にどこに連絡すれば良いかを、わかりやすく伝えておく必要があるのは納得ですね。

⑤ 普段から人を信じて頼れ

これはちょっと意外でした。

普段から、どんどんそれが得意な人に、力を借りる機会をつくっていくようにしていると言うのです。

ただしポイントは、些事から始めること。
✔️ ちょっと教えて欲しい
✔️ ちょっと聞かせて欲しい
✔️ こういうことに詳しい人を誰か知らない?

いきなりガッツリした「大事」をお願いするのではなく、
こんなちょっとした「些事」から始めること。これによって、互いの関係に電気を通しておく感じだと言います。

確かに、錆び付いているケーブルにいきなり高電圧の負荷をかけたら、うまく繋がらずに焦げつきますよね。

② ゆるい繋がりと繋がり続ける、ということに近いかもしれないと感じました。

そして、相手を信じて頼ると、
相手にも自分にも良いことが起きる
といいます。

まず相手。
相手は、あなたから「信頼された」ことをポジティブに感じる。
困ったときに自分を思い出してくれて「できる」人だと信頼して相談してくれたことに、好感を持つケースが多いと言います。

ちなみにこの時点で「面倒がる」人とは、それ以降はお付き合いしなくてもいいかもしれません。きっとあなたの役に立とうという気持ちがない人でしょう。

頼られて嬉しいと感じる人は、あなたの依頼を実行することで、また一つ、知見を積むことにもなり、どんどんその領域に詳しくなります。

これからも自分の得意なこの領域で人の役に立てるようにと研鑽を積む意識を保ちやすくなります。つまり信頼して依頼することは、”相手の成長に寄与する”ことになるわけですね。

そして自分。
頼んだ自分は、もちろん助けてもらったら助かります。

加えて、一肌脱いでくれた相手に対して、どこかで「お返し」をしたいと思う気持ちを自然に持てるようになります。*返報性の法則
相手の役に立てることを探しながら、何かあったら「やろう」とするモチベーションを保ちやすくなります。これが、人との関わり方全体にポジティブな変化(=信頼残高をあげられる生き方)をもたらすと言うのです。

なるほど。
互いの性善説に基づいたきれいごとに感じる方もいるかもしれません。でも、やってみると意外に、人との関係、繋がり、広がり方が変わるかもしれませんよ。

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(参考書籍)
こんな書籍にも、近い領域のことが書かれています。(下記に2冊ご紹介)

大澤 弘子 
日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
サラリーマン応援📣ライフコーチ
パパママ応援/教職員応援コーチング
部下育成1on1コーチング

詳細は、messengerでご相談ください。

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なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。