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孤独のデイトレ 大きな壁を超えたい

12月相場も第一週が終わった。なんだかおかしな上げ下げに翻弄されてしまっているような気がしてならない。どうだろうか?冷静にトレードできているだろうか?私はといえば、、、よくわからないことをしているし、週初めにちょっと考えてエントリーしたら大損切りの始末。デイトレの真骨頂ともいえる失敗。12月になると、記事のタイトルに「掉尾の一振」と出てきたり、コラムに「掉尾の一振はあるのか」などと書かれていることが多い。そもそも最後の上げだから、12月相場が堅調ではないからこそという想いが込められている。11月が上昇したから12月も上昇してくれていれば、普通に考えれば出てくる言葉ではないのではないだろうか。そう、12月って軟調なのではないだろうか?と思うところである。


今回は、どうして下がると思っているときにエントリーしたり、どんどん下がる一方で値を戻さないことがわかっていても、放置してしまうのかということを自分なりに考えた結論を書いてみようと思う。

多くの人が損切を経験していると思う。特にデイトレーダーはお決まりだと思う。もしも、一度も損切りをしたことがないのなら、その方はものすごい技術のある人だということになる。なれるものならそうなってみたい。心からそう思う。

私は病気なのではないだろうかと思うほど、損切ができない。困り果てるばかりであるが、今一度できない理由を考えてみた。私にとって、デイトレード中に損切りすることは大きな壁なのである。損切を即座にできるようになりたいのだ。いつまでになりたいかというと、焦っても仕方がないが、すぐにでもできるようになりたいというのが本音だ。私にとっては、エントリー後に下がったら即損切りすることは、目の前に立ちはだかる大きな超えることができない壁。この壁を越えなければいけない。デイトレを始めてからの最重要課題になっている。

含み損を抱えるパターン

含み損を抱える時には、運命的なパターンがあると思う。思い返せば、そういうことが多いのではないだろうか?

体調が万全でない

寝不足、風邪気味、おなかの調子、肩こりなどどんな些細なことでも体調が万全でない時に悪気のないエントリーをすることがある。もちろん、メンタルがうまくいっていない時も同じ。人間関係がうまくいっていない時や気がかりなことがあっても、トレードしているときに思い出したりしない強いメンタルでない限り、うまくいかないのではないだろうか?
熱があるとかそういう時も同じ。

三方良しになっていない

自分の得意の型に当てはまらないトレードをするのもよくない。チャートを見て、板を見て、時間帯を確認して入らなくてはいけない。この三方良しの一つでも忘れると、含み損が出やすい。

損を取り返したいという気持ち

最もよくないのは、損を取り返したいという気持ち。これこそが大敵。なぜなら、メンタルが弱くなっている証拠だから。メンタルが強ければ、そんなことはあまり気にしない。損を取り返したいと思うその心がメンタルが弱くなっていると思った方がいい。利益を得るエントリーに損を取り返したいという気持ちは必要ない。取り返したいと思えば思うほど、取り返せないのだ。含み損の増幅を招く魔の気持ちともいえよう。この気持ちがあると、早くエントリーして利益を得たいと思うようになるので、即座にエントリーしてすぐに解消しようとするのだ。でも、その即座のエントリーでたいていうまくいくわけがない。三方良しの条件の銘柄がすぐにわからないからでもある。

ルールがない

損切のルールが決まっていない。エントリーした金額の何パーセントとか、買値の5ティック下がったら売るとか、そういうルールがないから損切ができないというところも大きい。

損切りできない理由は、いろいろあれど、一番大きく損切せざるを得ない理由になるのは、、、やはりこれしかないかと思う。

ダメならあきらめる気持ちがない

大損するパターンでエントリーすると、含み損が増えていても戻ってくるのではないか?同値撤退か微益でと思ってしまいがちである。なぜか?どんどん買値から遠のく板の動きに呆然としてしまう。メンタルが弱くなっているのだ。

そもそも大損するときはたいていレンジ相場といわれるヨコヨコで入って上がるのを待つことが多くないだろうか?動かないから安定しているなんてお思ったら、大間違い。そこからガクンと瞬間下がるのだ?ん?これはおかしいと思っても、なぜか握り続けてしまう。損切ができない。たいてい、10時前にカクンといったら、10時過ぎにあと2回カクンとあるのだ、、、よくある3段下げ。だから1回目で損切りして、即、売りを入れれば、倍の利益っていう感じなのだ。雰囲気的には、、、あるいは、3回目のカクンからの復活狙いで、下の方で待ち構えている買いがいいのだ。

ちなみに、後場の場合、寄り付きで一気に上げて13時前に下がり、そこからヨコヨコして、半分戻して、徐々にカックンしていく。こちらは崖から小さな小石がぽろぽろ落ちるような感じだろうか?でも、小さな上げに上げよりも大きな下げを繰り返しながら、どんどんVWAPから離れていくのだ、、、悲しい。14時半前にちょっと上がりやすくなったり、14時半から15分くらい、ちょっとだけ上がる銘柄もあるかもしれない。12時半から13時の高値につかまったら、13時前に一度逃げないと、ずっと含み損でイライラすることになる。

上がるときは、たいてい思っているより早いのだ。下がるときは、ヨコヨコしながら、ガツンと岩でも落ちたのかと思うほど、落ちるのだ、、、
だから、あきらめなくてはいけない、ポイント。

握ったらプラスで利確したいという気持ちが大きいと損切りできない。そして、ヨコヨコからの急騰は、勢いのある銘柄に限ってのことで、そうでない銘柄は、戻ってはこないのだ。これがわかっていても、ついつい握ってしまう。

大陰線が一本引いたら、すぐに損切りするを徹底させたい

1分足を見ようと5分足を見ようと、大陰線が一本引かれたら、さすがにすぐに逃げるに越したことはない。ただし、大陰線が圧倒いう間に3本引かれると待ちたくなる。とはいえ、一度損切りしてから、3本の陰線を確認して入るなど工夫が欲しいところ。

例として12月8日の1分足チャートを見てみる。どちらも、始値に戻ってこなかった好例となる。

1570 日経平均レバレッジ 1分足 12月8日



8031 三井物産 12月8日 1分足

下がり続けるチャートは、戻ってきてほしいと思えば思うほど、戻ってこない。三井物産もその典型だった。理由は急速な円高と原油安で商社が売られやすい状況になっているからだ。理由がわかっていても、握ってしまうのは、身体で覚えていないからだと思う。あと、損切も正義だとは思っていないからだろう。どのくらい損をするといけないのかも分かってはいない。10時までに戻らない時は損切りした方が身のためだとは思う。損した分は、相場が良い時に入ればいいだけのことだと思うのだけどなかなかそうはいかない。



損切できないメンタルのうちは利益を出せない

そもそもエントリーが悪いのもメンタルだと思うし、損切できないのもメンタルだと思う。損切できる時というのは、自分で決めたルールを守れていること、例えば、1000円マイナスになったら切るとか、自動ですぐに動けるルールを持っているかいないか?そのルールに従えるかどうか?といったことだと思う。また、チャートを見て即座に判断して、注文を出せるかどうか。戻ってくるか来ないかを問題にしていると損切りは絶対にできない。たぶん、戻ってくるか来ないかを問題にしようとするそのメンタルが損切りできない理由なのではないか?

確かに極端な一方的な下げや上げはその位置に近いところまで戻るという特徴はあるものの、その戻りはすぐにはやってこないことが大半だと思う。もちろん、すぐにくる場合もあるけれども、そこを狙う時はたいてい5分以内。5分経っても、極端な上げ下げで戻ってこない場合は無理なのだ。

損切は、ルールに従う、チャートの最初の一本目の大陰線でまずは切る!ということが大事なのだと思う。

終わりに

何度もわかっていても私もできない損切である。偉そうに書いているけれど、できないから自分の思考を整理するために今回は書いた次第である。自分の忘備録として書いてみたけれど、結局のところ、株はメンタル。損を出したときにどうやって解決するのかは自分次第ということなのだと思う。また反対に、利益を出すときも同じことがいえると思う。

今のところ、損切りできないのは、株価が戻ってくるか来ないかを問題にしている場合が多いということを結論としておきたい。損切はルールに従うしかないのだけれど。

12月相場はまだまだ波乱になりそうだ。理由はイベントが盛りだくさんだからである。新NISA前にまさか日経平均34000円とかあるのだろうか?

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