見出し画像

連雀亭 昼席 20200703


「今日は混むかもなぁ」

実際に行ってみて、もし混んでいたら帰ろうと思っていた。

午前中の予定が押して一番太鼓には間に合わず、13:15頃到着。

入り口からひょいと中を覗く。

あれ?
入れちゃうぢゃーんっ

バンザーイっ!

再開初日は一番太鼓前にすでにいらしてるお客様があったけども、今日は余裕で入れてしまった。


受付にいらっしゃったのは紋四郎さん。

紋四郎さんってばズルい♪

いつもね、

「うわぁー!あなたのこと、待ってましたよー☆」

みたいな表情をする。

これは老若男女、常連さん、一見さん問わずに。

そーゆうところキライぢゃない。
むしろ好き。

仮に作為的であったとしても好感を持てる。


そんな紋四郎さんに、知り合いの落語仲間くんがメロメロである。

そりゃあ、男子も“きゅんっ”としちゃうよねー☆

彼は日曜日に“紋四郎様”を拝みにゆくらしい。




《ネタ帳》

友達のさしすせそ / 桂竹千代
置き泥  /  柳家吉緑
看板の一三遊亭楽八
親子茶屋桂紋四郎



《感想》

【桂竹千代】
「竹千代さんって、意外にこうゆう創作落語も演るんだなー」と新たな一面が垣間見えた瞬間でした。

わたしのなかでは、知的な“古事記系地噺の人”のイメージがあったので、結構新鮮で破廉恥でした ←

ジツはわたし枕元にコレを置いている。

スクリーンショット 2020-07-05 7.59.25



巣鴨の巣ごもり寄席では古典落語の『壺算』を演られたようで、その振り幅が激しい。笑


この『友達のさしすせそ』では、

「“Aを持っているB”を持っているC」

みたいな箱入れ構造を人でたとえているので、めちゃくちゃシュール。


さらに・・・

「新しい上下(カミシモ)の切り方だろう?」

って、本気で上下(じょうげ)に上下(カミシモ)切ってたっ!笑


参考までに『友達のさしすせそ』



【柳家吉緑】

吉緑さん、以前拝見したときよりも腕があがった印象。

口調も滑らかで板についている感じ。

まくらのご様子から、そうとははっきり言わずとも、コロナ禍でたくさん練習されたのだろうことが伺えました。

掛かり付けの女医さんとのサボテントークがおもしろった☆

わたし、『置き泥』って初めて聴いたかも!

詰まるところ『ホームアローン』です。

マコーレー・カルキン君は出てこないし、泥棒も1人だけれど、盗みに入った先で全部盗られちゃっておっかしいよねって噺。


わたしも今後窮地に立たされたときは、この主人公の男のように、“強気に同情を乞う姿勢”で挑もうと思う。

「うちには病気の子供がいて、お金がないの・・・」

という“ジョニーウォーカー”のCM並の勢いで何かを乞おう。←


たとえば、今これを読んでいるアナタが『心灯杯』に参加して、わたしの心の深いところに火を灯してくれたら

「うちの子供の病気が治るかも!」

みたいな。

え。



【三遊亭楽八】

元役者さんだけあって、とても雰囲気のあるハンサムさんです。

楽八さんの演る“親分”は、渋さと品があって、すごくカッコイイ!

『看板の一(ピン)』は、博打を辞めろという親分が粋でニクいのだけど、それを真似しようとしたセコい舎弟がしっぺ返しをくらう滑稽噺。

わたしが初めて拝聴した楽八さんは、人情噺の代名詞『芝浜』でした。

今回は人情噺でなく滑稽噺。

『看板の一』はサゲを知っているので、男前の楽八さんがどうやって落とすのか興味津々で観ちゃいました。

“親分”が似合うくらいの雰囲気のある人が、ダメダメ舎弟の最後の「ずこーーーっ!」っていうサゲをちゃんと演れるとコントラストがしっかりついてよりおもしろい!とても楽しめました。



【桂紋四郎】

わたし、紋四郎さんの『親子茶屋』大好き!

初めて紋四郎さんの高座を拝見した日、いいなぁと思って、その日の午前と午後の両方の高座をハシゴしちゃいました。

で、その日の午後に拝聴したのが『親子茶屋』

大家の放蕩息子が遊女に入れ込んでいるのを、父親がすごく叱るのだけど、ジツはその父親も息子以上にチャラくて、おねーちゃんとうぇいうぇいポンポンよろしくしてたよね、という滑稽噺。

この、ダメダメボンボン息子も、遊女も、大家のだーさまも、どれも上手く演じわけられるのが、紋四郎さんの魅力のひとつだなぁ。

そして紋四郎さんの遊女、たまらなく可愛い♪

女性、とくに“遊女”を艶っぽく演れる男性の噺家にグっとくる。

そんな噺家さんはやはり腕があると思う。


まくらでは「嫁とラブラブなんですー」というおノロケ☆

知ってるよー♪

霜乃会の音声で聴いたからねー☆

わたし、ヒトのノロケを聴くの結構好きだったりします♪

なお霜乃会の音声は、“走れメロス”“鬼滅の刃”“紋四郎さんのノロケ”で構成されています。←


《最後に》

「なかなか良い顔付けなのに、みんな来なくていいの?」

ってくらい贅沢なソーシャルディスタンスを保てた客入りでした。

スゴく得した気分☆

換気も充分だったので安心。

高座裏の楽屋の窓って、あんな風に開くんだねー。

帰り際のお客さんの見送りがナシになったかわりに、振り返った2階の窓から演者さんが手を振ってくれたの嬉しかったかも☆

あー!今日も楽しかった☆

スクリーンショット 2020-07-05 7.49.45

ソーシャル的なディスタンスを保ちながら、お写真いただきましたー☆

スクリーンショット 2020-07-05 7.49.08

スクリーンショット 2020-07-05 7.49.29








スクリーンショット 2020-06-10 9.59.53

↑ 気に入ってもらえたら、フォローしてくれると嬉しいです。


500円あればワンコイン寄席に行けちゃうんです☆もっと落語や寄席に行って、もっともっと楽しい記事を皆さんにお届けします♪