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物々交換したい!井戸の茶碗みたいに♪



『ドキュメント72時間』
というNHKの番組がある。

ヒューマンストーリーが展開されそうな様々な場面に定点カメラを設定して、72時間の人間模様を追うというドキュメンタリー番組だ。

何気なくTVをつけると、放映中の番組に時々出くわすことがある。

『ザ・ノンフィクション』はわたしには重すぎるときがあるので、『ドキュメント72時間』くらいの温度感がちょうど良い。

小林薫主役の『深夜食堂』という人情ドラマと同じテンションで観ることができる。

新宿・歌舞伎町の裏路地が舞台のモデルと思しき小料理屋で物語が展開される。フィクションではあるが、人の数だけストーリーがあるところが興味深い。

あぁ。非常に人間臭いよね、うん。好きだ。



ところで、わたしは4年に1回くらいのペースで『物々交換』をしてみたくなることがある。

発作的に。← なにそれ。

先日の『ドキュメント72時間』のタイトルがまさに『大阪・道頓堀 物々交換しませんか』であった。


2019年2月の再放送のようだ。展開に非常に興味をそそられたし、わたしの“物々交換欲”が再熱した!灯がついた!ジュボっ!

あー。

この『ドキュメント72時間』って、990円でバックナンバーを見放題なんですね!

どーしよっ、申し込もうかなっ。


あ、渋谷でも物々交換してたんですね!

あーっ。ますます観たいなぁ。




ところで、古典落語に【井戸の茶碗】という演目がある。

【井戸の茶碗】《あらすじ》
落ちぶれ武士の千代田卜斎には美しい娘がひとり。裏長屋でうらぶれた生活をしているものの、元武士の気品は損なわないままの父娘である。ある日、そこへ屑屋(今で言うところのリサイクル業者)が通りかかり、屑とともに仏像の引き取りも依頼される。先祖代々の仏像を売らなくてはならないほど父娘は困窮していた。そんな仏像がまもなく細川邸の若い武士に買い取られた。武士が買い取った仏像を丁寧に洗って磨いていると、仏像の中からなんと50両が出てきたのだ。「自分は仏像を買った覚えはあるが50両まで買った覚えは無い」と屑屋を呼び寄せ、50両を千代田卜斎に返すようにと告げる。屑屋は50両を持って千代田卜斎を訪れるが「一度売ったものはもう自分のものでは無い」と頑なに金を受け取ろうとしない。若い武士と千代田卜斎との板挟みで困ってしまった屑屋は、苦肉の策として、千代田卜斎の今使っている茶碗を50両で売ったことにしてみてはどうかと提案すると、なんとか卜斎はこの案を飲んだ。この一連の噂を聞いた細川のお殿様に若い武士が茶碗をみせたところ、世にも名高い名器『井戸の茶碗』だということがわかり、お殿様が300両でそれを買い上げる運びとなった。若い武士は今度は150両を屑屋を介して千代田卜斎に返そうとするのだが・・・


この噺、古典落語の人情噺の中では今のところイチバン好きかもしれない。

最後めちゃくちゃいい結末 & 洒落たサゲで終わるのだ。

【井戸の茶碗】は、頑固だが、凛々しく芯の通ったふたりの男性の間でのみ物々交換が繰り広げられている。

しかも、物を交換する度にお互いの気持ちが入るせいか、物に乗せる想いが膨らんで、どんどん人を巻き込んで大きなエネルギーを送り合っているので、ハッピーにハッピーを重ねた相乗効果があるのだ。

ホントにこの噺は、最後ハッピーのビッグバンで終わるのがステキ♪


いーな、いーな、物々交換!

50両の入った仏像なんて持っていないけどもさ。

『井戸の茶碗』的な名器も持ってないんだけどもさ。


そういえば15年以上前でしたが『レッド・ペーパークリップ』の物々交換が注目を浴びましたよね!

“赤いクリップ1つから物々交換を初めて最後には家を手に入れた”、リアルわらしべ長者のはなし。

別に家が欲しいわけでも、高価なものに到達したいわけでもないんだけども、“誰かと何かを交換する”ということを敢えてしてみたい!



よし!決めた!


誰かわたしと『書籍』の物々交換をしてくださーーい☆

わかりやすいように敢えて“本”に縛ってみることにします!










誰でも参加できちゃう!
大人の文化祭やってます♪
2021年もまだまだ突っ走ります!
ご参加お待ちしてます☆








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