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卵子ドナーになるという選択

2023年、妊活で何度胚移植しても着床しなかったので、自分で妊娠することを諦めました。ナッキーです。

さて、私たちが今後取る方法は、「私がパートナーの卵子ドナーになる」という方法。

簡単に言うと、私の卵子からできた受精卵を、パートナーの子宮に戻します。
そこからパートナーに妊娠・出産を頑張ってもらおう、というコンセプト。
つまり私はカッコウのように托卵するのです。

そして遺伝的には私の子なので私にそっくりな子どもが生まれてくるのだけど、卵子ドナーなので、戸籍はパートナーの戸籍という不思議現象が起こります。
もうこれは仕方がない。

「日本が遅れてる」とか色々文句を言っても仕方がないので、
「私たちがどう在るか」だけが大事かな、と。

家族としてどう在るか、どう生きていくか。

ちなみにこの方法のことは、両親にはもちろん言いません。
過去に、
LGBTとして生きていくことも、
妊活することも、
妊娠したことも、
すべて事後報告でした。

なぜなら「絶対反対するんだから、言わなくてよかろう」と、LGBTのお姉様方からアドバイスをいただいたし、「まさしくそうであろう」と思ったので。

余計な摩擦は避けるタイプです。

また、変な人を引き寄せてしまった(五右衛門風)


さて、卵子ドナーになると言っても、日本ではそんなことできません。
日本では体外受精は、夫婦間でしか認められていないのです。

ですから、タイに飛びました。

力を貸してくれたのは、 平井薫さん、あつみさん姉妹。
男女産み分けや代理母出産など日本ではできない妊活を、タイを中心に海外でコーディネートするお仕事をされています。

私たちのようなケースはレアなので、病院とのやりとりや精子ドナーさんなど、色々とイレギュラーなことも丁寧に手配してくださり、感謝しかありません。

そんな薫さんの第一印象は、「めっちゃ喋るじゃん」でした🤣

日本VSタイでZOOMで顔合わせした時、めっちゃ喋るじゃん、と。

また、私はよく喋る変な人を引き寄せてしまったのです。
(褒めてますからね)

バンコク滞在中も、薫さん、あつみさん姉妹のやり取りがオモシロ過ぎて、笑い疲れていました笑
バンコクの渋滞も気にならないレベルのトーク力です。

ってか、お姉ちゃんを追っかけてバンコク移住するとか凄くないですか?
すごい姉妹愛。

薫さんは「お医者様ですか?」くらいの医療の知識で、病院でも手術室に入ることを許されてるレベル。

「なんでそんなに知識すごいんですか?」
と尋ねると、

「オタクだから」
とのこと。
確かにオタクってどこまでも調べるよねw

奇跡の卵

さて、Facebookでも少し投稿していたのですが、
2024年2月に1週間バンコクに滞在し、無事に採卵を終えることができました。

そして帰国して数日経った頃、薫さんあつみさんから「奇跡が起こりました!」のLINEの嵐。
突然、電話がかかってくるほど笑

何が起きたかと言うと、
私は採卵で12個の卵子が採れて、5個が胚盤胞(胚移植できる受精卵)になった、ということなのですが……

その胚盤胞ができる過程で【奇跡】が起こったとのこと。

簡単に言うと、
6日かけて受精卵から胚盤胞を育てるのですが、6日目で胚盤胞になってない卵は使えません。
そして、5日目で6セルにしか分割してなかった、いわば「無理め」な卵が、すごいスピードで成長して胚盤胞になったとのこと。

「十数年この仕事をやっていますが、こんなこと初めて見ました」

私は全然その辺のことに詳しくないので、最初はポカーンとしてたのですが、薫さんがあまりに興奮していて同じ箇所を6周くらい話してるので、
「よっぽどの奇跡が起こったんだな」とようやっと理解しました。

薫さん「こういうのって、遺伝子だから親のタイプが反映されるんですが、二川さん、追い上げすごい方ですか?」

私「追い上げというか、本番には強いですね」

薫さん「あと、他の成熟卵にならなかった子たちも、もう少し頑張ってもいいのに、早々に諦めてる感じがあったのですが」

私「ああ、諦め早いですね。私は」
無駄だと思ったら何もしないタイプです。

薫さん「卵オタクなので、大興奮です」

確かにこの興奮っぷりは「卵オタク」と呼ぶレベルだけれども、

何より、他人のことにこんなに感動できるって凄いこと。
そんな方に力を貸してもらえてることが、とても幸運なことだな、としみじみ思います。

ちなみに薫さんに繋げてくれたのは、ライキャリで出会ったあはさん。
関わる人も濃いめです。

2022年の3月、出産時に大出血し、2日後に子どもを亡くし、一年間半寝たきり状態だった私の身体ですが、

今回、本当にかなり頑張ってくれたようです。
自分の体にありがとうです。

そして、パートナーとはいえ、他人の卵で妊娠することを承諾してくれたパートナーにも、感謝しかありません。

私ってばめっちゃ愛されてるな、と思っている次第です。

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