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おでこの後ろの電子版

誰かと話すとき、誰かの言葉を聞くと、
おでこの後に文字が一文字ずつ
ピコピコ飛んできて、それが瞬時に並んで
それを日本語に変換して
ひらがなで飛んでくるものも
カタカナで飛んでくるものも
漢字に変えなきゃいけないものも
うーんなんて言えばいいんだろう
それを瞬間的に意味を含めて
理解しなければいけない作業
それが人間として行っている作業?
なんて言えばいいんだろう、
伝わる言葉に変えたり
伝わる言葉を選んでいるつもりで
まずは飛び交ってくるその文字を認識して
並べ替えて意味を読んで
自分なりの解釈の中で
その文章に返事をしなきゃいけなくて
それが、、、会話?なんだけど
何をするにも、誰といるにも、
ひとりでいる時だって、
おでこの後ろを読んでいる感覚
こうやって生きてきたから
みんなそうだと思ってて
おでこの後ろの状態に対して
言葉で表現できるようになったのは
多分、中学生になった位の時で
ママに初めて話してみたら
なにそれ?って言われたのを覚えてる
じゃあどうやってみんな話してるの?
じゃあどうやってみんな読んでるの?
全然わかんなかった
感覚的なものだから、瞬間的なものだから
私の中では、当たり前になっていたけれど
そうじゃない場合のおでこの後ろを知らない
私と同じ人もいるかわからない
ある人よりは、きっと鮮明に見えてて
ある人よりは、きっと見えてなくて
頭をカポッと外して交換できたらいいのに
私は、こう見えているよって
あなたはどんな感じ?って
見せ合いっこできたらいいのに
おでこの後ろとのお付き合いは
27年目に入った
語彙力がついて、日本語に直すなら
伝わる言葉を選ぶとしたら
何が1番いいんだっけって
たくさん検索できるようになった
まだ数字がヒトケタだった時、
おでこの後ってこういう状態だよね?
なんて確認する説明の言葉を知らなくてさ
そのままで、それしか知らないから
そうやって生きていたけど
どうなんだろうね
言葉に直さなきゃいけないことだけで
割と精一杯なんだけど
言葉にしちゃいけないことだってあって
人間難しいなぁってよく思う
これはネガティブじゃなくって
おでこの後ろのほんの少しの話
説明するには、細かすぎて難しい
時間の流れ方のスピードを
どれだけ細くすれば、たった一瞬の
おでこの後を説明できるかなぁ
1秒にも満たない、一瞬一瞬で
感じるものを処理して
知っている言葉と当てはめて
知らない言葉を検索して
覚えたり覚えなかったり
こうやって話している時間も
瞬間で分けることってできないから
何とも言えない。もどかしさに
ちょっと悔しくなる
なんて言えばいいんだろう
正しいか正しくないかじゃなくて
私のおでこは、後がこうなってる
て言いたいだけのはずなのに
なんだかすごく複雑なようで
一瞬ずつの当たり前はきっとみんな違う
普通そんなに考えないよ
てずっと言われてきてるけど
考えたくて考えているものって
みんなそんなに選べてるの?
考えたくなくても考え始めちゃってる
それをみんなが止めれるの?
そうなんだったら羨ましいなぁ
考えなくて、いいなら
いや、調整ができるなら1番いいかも
考えなきゃいけないことを
選べれるような人間になりたい
そのために考えなきゃいけない感情も
言葉も、環境も全部経験かぁ
難しいうーん難しい。
おでこの後ろ生きている間に
操れるようになるのかしら

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