宇都宮ライトレールと公共交通

昨年に開業した、宇都宮ライトレール。ちょうど昨年の秋季高校野球関東大会の会場が栃木県であったこともあり、専大松戸ー常総学院の試合観戦のあとに乗車してきました。

宇都宮駅と工場が多くある芳賀・高根沢工業団地を結ぶ通勤・通学の足として、慢性的な道路渋滞解消と術として、宇都宮ライトレールは開業したそうです。

総工費は、当初予算の約3倍となりました。
総工費が膨れ上がることには賛否があるかもしれませんが、新設の公共交通などは、当初計画より増えるのは否めないことと思います。昨今の円安や物価上昇を踏まえれば、仕方ないところではと思います。

利用者数は、開業3ヶ月後の昨年12月時点で、当初見込みより4000人以上上回っているとのことで、特に土日祝の利用が上回り具合が良いようです。
地元のテレビでは、開業後からの道路渋滞状況を実際に運転して検証したそうですが、約数分早く着くことができているそうです。

良い面もあれば、沿線内の地域利用の定着はまだまだといったところだそうです。

実際乗ってみると、乗り心地は良いです。
座席はクロス席もあります。路面電車は馬力があるので、急な坂のアップダウンには強いです。
路面電車に乗り慣れている人は大丈夫かと思いますが、乗り慣れていない方にとっては、降りるときの支払いや降りるドアに戸惑うだろうと思います。

昨今、電車やバスを取り巻く状況は人員不足、利用者減少、など、厳しい状況に立たされています。
3月のダイヤ改正で、バスにおいては、減便や路線の統廃合など更に進む傾向になります。
電車においては、増便、減便、廃止、運転種別の見直しなど進んでいきます。

利用者、運営者・運営会社の社員、行政、議員・議会、それぞれの立場からいろいろな要望や意見が交錯しています。
一方的な意見で押し通していくには無理があります。

実際、地元の路線を維持するためにいろいろ試行錯誤でおこなっている路線があります。これから、地域の移動手段を守るための1つの参考になるのかかもしれません。

宇都宮ライトレールは、完全新設路線、県内完結路線ですが、現在も堅調に頑張っているので、新設路線における良い例となるはずです。

いろいろな実例も見ていきながら、どのような形で地域の移動手段を確保していくのか、考えていきたいところです。

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