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山里のこどもたち(短歌集)
32
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子どものことを詠った短歌集です。
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たいでんるーず
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おしゃべりを残して帰る三日間 娘の焼いたシナモンロール
たいでんるーず
1年前
1
顔腫らし 地団駄踏んで帰り道 本当の敵は自分自身
たいでんるーず
1年前
煮えきらぬ 冴えない君のもやもやも 虹を描けばほら朝が来る
たいでんるーず
1年前
2
戻り梅雨明ければ川へ網持って 中学おなごがエビだのハヤだの
たいでんるーず
1年前
雨降りの 山の民には子守唄 吐息は深く大地に還る
たいでんるーず
1年前
1
秋の野は 酸っぱい汗の風が吹く 君が挑む明日への種まき
たいでんるーず
1年前
落下する 紅葉の種の竹とんぼ 追いかける君クルクルクル
秋の夜は 遠く手伸ばしたる夢の 身にしむ色の藍に届かん
たいでんるーず
1年前
遠い空 届かぬ君へ金木犀 納得できない秋風の今
たいでんるーず
1年前
胃袋は おふくろの味で満たされて 胎児の布団でまるまる眠る
たいでんるーず
1年前
3
束の間の賑やか 子らの過ぎ去って ひとり窓から冬の風花
たいでんるーず
1年前
2
常識を木っ端みじんにぶっ壊し 若者はいつもまっすぐ進む
たいでんるーず
3年前
1
重すぎる 理性と常識の鎧捨て 今だけのため少年は走る
たいでんるーず
3年前
1
誕生日 君はまっすぐ飛び立って 振り返らない二十歳の光
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