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音楽の怖さ。

こんにちは。pinoです。
私は音楽が好き。心の奥深くが突き動かされるから。でも、時々怖くなる時がある。救われたり癒やされたりする時ばかりではなく、刺される時があるから。

音楽に救われた。

私は、以前綴ったように、かなりいじめられてた。その原因は10円ハゲ。小1の時に1個でき、2個でき、3個でき、…数えきれなくなって小3くらいで親に蓋されて無かったことにされてしまった。。その話は追い追い。
それからかなりいじめられてたけど、いじめっ子達は楽器を通すと、私と、私だけでなくみんなとつながろうという優しい気持ちが顔をだしていた。だから心地よかった。いじめられてた私には最高の救いであり癒しだった。
そんな風に吹奏楽で救われた経験はあったけれど、家の中では恐怖の音楽の中に埋もれていた。

救われる前は傷ついたりもした。

私の祖母は琵琶の先生だった。地方にいたけれど都内から通い詰める生徒さんもいたし、年に一度、盛大な発表会のようなものもあったくらい。ちょっと辿ると親戚に有名な雅楽演奏家がいるほど。
だから家の中では年中琵琶の音が響いていた。でも私は琵琶の音が聞こえてくるといつも耳を塞いで布団をかぶっていた。
どんな立派な音楽だったか知らないが、私には、母を虐め抜く酷い祖母が奏でる琵琶の音色が悪魔の響きにしか聞こえなかった。
聞こえてくると吐き気がした。涙が出てきた。怒りが込み上げてきた。頭がおかしくなりそうでとにかく必死に耳を塞いでいたのをはっきり覚えている。

音楽って深いわ〜。

そんな音楽というもの。私は、癒されたり救われたりするばかりではないと思っている。
今でも楽器を吹いていると敏感に感じてしまう。
寄り添おうとしても寄り添えない音。周りを寄せ付けない音。偉そうで威圧的な音。
もちろん、心地よい音、優しい音、癒される音、素敵な響きも沢山ある。
音楽って心に深く入り込んでくるから感動も心動かされることも多い。だからこそ医学的にも癒やされたり救われたりという事例がよく取り上げられているけれども、結局人間の感情と一緒。それが深いものになるだけで、悲しみ、怒り、嫉妬、傲慢な音だってある。

音楽って良くも悪くも心に沁みる。

音楽のイロハは分からないから偉そうなことは言えないけれど、プロの音楽家だって、勿論大変な努力を重ねた上での話だけれど、その人が人の心の深いところを突ける波動を持っていれば心が汚くても立派に活動できてしまう。
だから本当に人として感動的な素晴らしい方ばかりではないと思ってる。
もちろん、本当に素晴らしい方がほとんどだと思うけれども。

音楽で救われてきたことも確かだし、音楽がなかったら生きることすらままならないくらいの小学生だったから本当に感謝している。
一緒に音楽を共有することで少しでも救われる人がいたら…と思うから、その寄り添う側になりたいと思って、そして自分も生きる支えとして音楽を続けている。

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