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ハンバートハンバートの「もうひとつの道」#6

rakuda
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こういう歌詞を聞くと若い頃つきあったひとりの女性を思い出す。
彼女とは「遠い記憶」にも書いたが、学生の音楽サークルみたいなもので出会った。簡単に言うと「ちょっと演奏見てアドバイスしてもらえない?」というのがきっかけだった。
はじめての顔見せの時、かわいい娘だなと思った。よく笑うとこもいい感じだった。
その後、何回かクリニックみたいのを続けるうちに、ふたりだけで逢うようになり、つきあい始めた。
楽しい事ばかりしか覚えていない。

が、そんな彼女も就職をして、なんとなく笑顔に影が差すようになった。
会社では、一生懸命働く大人の男性が周りにたくさんいる。
かたや、弁当配達をしながらバンドしてるヘラヘラしたかる~~い彼氏。
プロを目指すというならまだしも、いずれは実家に帰るという。
「今が楽しければ…」という想いと何も見えない未来に不安だったと思う。
別れ話をしては、またボクのアパートにくるようなそんな時期が続いた。

彼女のお母さんも(父親は亡くなられていた)さぞ心配だったろうなと自分が親になって思った。
そんな僕にも、彼女のお母さんはとても優しくしてくれて、いつもにこにこ話をしてくれたし、正月などは泊めてくれたりした。

地元に帰った僕は、たまに彼女と彼女のお母さんを思い出したりした。
何年か前に思い切って手紙を書いた。内容は割愛。まあ懺悔みたいなもの。
返事をくれた。割愛。でも「ありがとう」の言葉も書いてくれていた。

FBでも繋がってくれて、とてもエネルギッシュにボランティアや山登りなどをしている今の彼女を見る事ができるようになった。
そんな彼女の投稿に「石庭」に行ったというのがあった。
ん?「石庭」ってラブ〇じゃないか?
当時はすだれみたいなのをくぐって車を入れ、ナンバーを板で隠していた。バレバレで、友人もいた時は、部屋に遊びに行ったりした。

話がそれました。

で、彼女に「石庭ってラブ〇テルじゃない? 笑」とメッセしたら、
「石亭」だったそうで、その慌てた感じの返信がおかしかった。

彼女も僕も「もうひとつの道」がしあわせでよかった。