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木の雰囲気あふれる新しい池上駅が美しかった

通訳ガイドのぶんちょうです。東京の池上線って、あまり知られていないかもしれないですね。蒲田-五反田間の約10kmをつなぐ3両編成の都会のローカル電車?です。

池上線の名がつく池上駅は蒲田から3駅目。日蓮が入滅したという池上本門寺のために1922年(大正11年)に作られたそうです。そんな古い歴史を持つ池上駅が去年、新しくなったので見に行きたいなとずっと思っていました。

池上本門寺と梅園については、こちらに書きました。

池上駅に降り立った瞬間、きれいな駅!と思いました。昔の池上駅を知っていたので、あの情緒あふれる大好きな池上駅がなくなったことを知り、ちょっと寂しい気持ちで池上線に乗ったのですが、美しい変身ぶりにびっくり。

濃淡のある茶色のタイルは昔の池上線の色?



駅のベンチ
ぴかぴかです

美しさ三連発されて気分高揚です。

トイレも木のおかげでこんなに柔らかい印象に
ここはどこの駅?と言う位、前とは違う
どこを見ても「きちんと」感のある駅
天井高い!
外の商店街は変わらない
駅ビル「エトモ」ができていた

外からの駅ビルも素敵なデザインなので建築家さんを調べてみたらE.A.S.T建築都市計画事務所と言うところで、この池上駅は鉄道建築協会賞「特別賞」を受賞されてました。さらにウッドシティTokyoモデル建築賞の奨励賞も!

池上駅の雰囲気が好きだったのは、平面的だったから。鎌倉の江ノ電や世田谷線のような感じで、電車に乗るために2階に上ることがないタイプの駅でした。

だから改札内に入ってから、反対側のホームに行くためには踏み切りを渡ります。改札はもちろん一つ。田舎の駅舎が好きなので、そんなところが魅力だったのです。

踏切のあった場所は覆われていた
昔ホームにあったベンチ発見

昔のベンチは2階に保存され、今もちゃんとベンチとして活躍していました。これは粋な計らいです。

ベンチの隣に池上線の模型

同じく木をふんだんに使った駅と比べてみます。同じ路線の旗の台駅です。こちらは隈研吾デザインで流行りのCLT材の使用。木組みをしてあるところが隈研吾らしく、旗の台も美しい駅です。

旗の台の木は迫力を感じます
旗の台駅

駅や公共建築物に木を沢山使うケースは益々増えてきていますね。東京オリンピックのために新しくなった国立競技場も然りです。SDG’sへの寄与、伐採と植林の循環、林業人口の確保。色々な取り組みに繋がっていることだと思います。

何より、日本人は長い間木と共に暮らしてきた民族です。木に囲まれることで癒やされるのは、そんな古い記憶のせいかもしれないですね。

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