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仏像さんと仲良しになろう 如来編

通訳ガイドのぶんちょうです。仏像の見方について易しく初心者向けに書きます。お寺さんで仏像を見かけたら、こんなところに注目してみてください。きっと仲良くなれます。

仏さんは大きくわけると4つ種類があります。

如来 菩薩 明王 天

如来は「悟りを得た人」のことを指します。お釈迦様がモデルとなっている仏像は釈迦如来と言います。その他に、阿弥陀如来、大日如来、薬師如来など、聞いたことがあるかもしれません。

如来ファッション: 大体シンプルです。アクセサリーもあまり好きではありません。ローブ一枚などの薄着でお肌のチラ見せも得意です。髪型はパンチパーマにお団子ヘア。かぶり物はなし。眉間には白い巻き毛をつけています。

素朴なファッションの理由は、元お金持ちの王子だったお釈迦様が、悟りの旅に出て、色々な経験の末にやっと悟りを開いた時のお姿を表しているからです。悟った人間は断捨離するんですね。

如来体型: なで肩、ぽっちゃり形が多いです。耳たぶは大きいリッチな顔相です。目は切れ長です。足は扁平足で、手の指には、なんと水かきがあります。なので走るのは苦手で、水泳は得意なのかもしれません。

如来ポーズ: 立っているひと、座っているひと、なかには寝転がっているひともいます。寝転がっている人は「涅槃仏」と言って、お釈迦様が亡くなる時の姿です。昭和のお父さんが畳の上に片手で頭を支え寝転がってテレビを見ているスタイルです。

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如来しぐさ: 手を使ってコミュニケーションを取っています。下の写真の大仏の手は定印じょういんと言って「ただいま瞑想中」の意味です。

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この写真は鎌倉の大仏さまで阿弥陀如来さんです。阿弥陀さまは浄土宗の仏像で、臨終の時にお迎えに来てくれるとされています。

一方、saharamakotoさんによる一番上の見出し写真は奈良の大仏さんです。奈良の大仏は毘盧遮那如来さんですが、手の形が鎌倉大仏とは全然違います。

見出し写真の奈良の大仏さんは、手の形で「心配すんなよ。救ったるで」と言っておられます。上げた右手のサインが「心配ないよ」と言う意味です。

薬師如来さんは大体、薬壷を持っているので見分けがつきやすいです。

今日は如来さんの話でした。明日は菩薩さんの話を書きます。

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