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通訳ガイドの仕事のひとつ 外食

通訳ガイドのぶんちょうです。来春のツアーの予約が入り始めました。日本は全世界からの旅行者の入国を停止していますが、数ヶ月先に一縷の望みを託してなのか、旅行ツアーの予約がこの一年間で、数は少ないものの入り続きました。

当然、それらのツアーはすべてキャンセルされてきました。思えば、この2年近く、予約→キャンセル→予約→キャンセルの繰り返しで、最近はツアーが入っても「狼少年」の例のごとく、どうせまた白紙に戻るだろうと思いながら引き受けるという感じでした。

でも、なんとなく今回はひょっとしたら「行ける」かなという気がしています。そうなると、この2年のブランクを埋めるためにまずやることはレストラン探しになります。飲食店はコロナの前後で、かなり変わっている可能性が高いです。

このレストラン探しはガイドにとって大きな仕事なんです。外国人観光客の好みのレストランを探していくわけですが、ネット情報ではまずわからないので、実際に出かけて、食べて下見をします。

食で成功すると観光客の満足度も高いのです。ひとつの場所で何軒かまとめて下見したくて、本気で胃袋が複数あればいいのにと思ったこともあります。

歩いて見る下見は次々にできても、食事の下見は一日に一回か、せいぜい二回です。グルメやVIP用に高級な場所にも、あまりいけないですが、たまに。家族のイベントなどを利用していきます。下見目的があるので、家族には「下心のある外食」などと言われてますが。

ガイド同士でプライベートで会う時も下見を兼ねた会食になります。「どこか行きたいとこある?」は下見箇所の意味。「何か食べたいものある?」は「お客さんを連れていきたい食事場所ある?」の意味です。

年が明けてコロナが落ち着く状態が続けば、長い引きこもり生活から少しずつ繁華街へ出て、ひとり孤独のグルメをする日がまた来るかもしれないと思うこのごろです。


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