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①お客様の体を触るにあたって 心がけ!

お客様の体を触るということは、お客様を癒してあげられる反面、傷つける、傷めてしまうという可能性もあります。そのために、気を付けることや心がけることの基本をまずは、お伝えできればと思います。

その1【指の点ではなく面で圧す】

指先で押さず、指の腹で圧します。
圧す面積が狭くなればなるほど、圧力が強くなり痛みを残しやすいからです。
硬い部分や狭い場所に対して指先を使う方法もありますが、力加減が難しいです。
難しければ第一関節の部分で押すようにします。
その時、力(握力や指の力)を極力使わず、手首の圧や体重を使うようにします。
指が難しければ手根部(手首と手のひらの骨の部分と手のひらの間)で押します。
また母指でおす前に全体の筋肉を緩めるため、硬い部位(人)によっては基本的に手根部でほぐしてから母指に入ることをお勧めします。

その2【面に対して垂直に圧す】

基本は面(押したい部位、お客様の体の触る部位)に対して垂直に圧を加えます。
圧が斜めに入ると筋膜と皮膚が必要以上に引っ張られます。
皮膚をつねられたのと同じような状態になります。
実際は押す面(部位)と自分が正面に立ち、体の中心に向かって垂直になるように押していきます。
イメージ的には体の中心部に向かって押すように心がけましょう。

その3【強さの加減は相手の反応を観る】

最初は軽めの強さで圧をいれていき、指が止まる所(筋肉のが肉より硬いので抵抗が強くなったところが筋肉やコリ)で相手の反応を観ます。

「痛気持ちいい」と言われたら理想です。
「気持ちいい」と言われたらまぁOKです。
「物足りない」と言われたら少し強めても良いと思います。
「痛い」と言うなら弱めます。
「やめてほしい」と言うなら中止します。

また体の反応で、痛く感じたりすると体がビクッとしたり、筋肉が収縮したりするのでその反応も目安にしましょう。

張り過ぎている筋肉は指の腹や手根でコリコリとほぐすのも一つの手法ではありますが、やり過ぎると痛かったりくすぐったく感じるお客様もいますので気をつけましょう。
腱はほぐすことができないので必要以上にやっても痛みを感じるだけですのでやりません。有名なところではアキレス腱があります。
ふくらはぎが辛いとおっしゃるお客様の中にアキレス腱がといわれることがあると思いますが、大部分はその上の腓腹筋であったり、ヒラメ筋に原因がある場合が多いです。

痛いのを我慢して受けるほうが効果があると思っている方もいらっしゃるので、そこはしっかりと観察とコミュニケーションをとっていきましょう。

その4  施術するにおいてやっては行けない病気や症状を知っておきましょう

 基本的にお客様は、体の不調や、痛み、だるさを持って来店されることが多いです。その場合、筋肉のコリ張りが原因で怠さ、可動域の低下、痛みが起きる場合とヘルニア狭窄症分離すべり症であったり、筋肉の断裂や捻挫など炎症を含むものからくる痛みや神経症状という場合です。

前者の場合、お客様の症状や主訴、体の状況に合わせて施術をしていけば良いですが、後者の場合行うと症状が悪化する可能性があります。

リラクゼーションは治療では無いので、病気や怪我の知識が要らないと思っている方が多いです。しかし、治療ではなくてもお客様の体を触る以上、ある程度の病識は必要だと考えます。

お金をいただいてお体を触る責任というのがあります。お客様の症状が悪化しては信用にも繋がります。更に悪化した場合賠償責任や、最悪刑事罰まであり得ます。

ですので、よく言われる症状からその可能性を探ることと、病気や怪我には禁忌事項(施術してはいけない、施術すると悪化する)というものがあるので、有名どころの疾患だけでも良いので意識することがお客様と自分を守るという意味で大事だと思います。


お知らせ

次回は2週間後にアップする予定です。
次回より有料化します。引き続きよろしくお願いいたします。



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