学生時代にしかできないこと、なんてない。

いつだって僕は僕だ、咲音です。

大学生をしていると「学生のうちにしかできないことをしておけ」「社会人になったら忙しくなるぞ」「やりたいことは今のうちにしかできない」などとオトナの方からまぁ数多くの「脅し」をいただきます。

もちろん彼らは彼らなりに、忙しいんでしょう。しかし、好きなこともできずに、生きていく。なんだか、かわいそうになってきました。彼らはいったいなんのために生きているのでしょうか。

近頃の大学生というのは「忙しく」なってきています。激戦の就活を勝ち抜くため、インターンにボランティアにと忙しい学生が増えています。(本当は景気が良くなってきて内定も増えてきているはずだけれども)いつからか就活に恐怖を抱くというのが定着してしまって、実態のない恐怖に怯えて踊らされている感は否めない。就活をゴールに設定し、そのために昔の人が言う「学生の特権」的なものを捨て去っていると思います。昔の学生と違う点としては、卒論で忙しいという人をあまり見かけないという点も見受けられる気がします。それなのに就活の日程の変更で卒論に必死に取り組む人がさらに減る。

また、忙しさという点ではコミュニティーをいくつも持つため、食事も忙しくなっています。スケジュール帳が食事の予定で埋まっている学生を多く見かける。一人暮らしで自炊をしない学生が増えてきているのはSNSによるコミュニティーの増加によるところが大きいと考えられる。とにかく、

予定を詰め込み、忙しいのです。

最近手帳が流行っていたり、ほぼ日が流行っているのも、把握できないほど秒刻みの予定を詰め込んでいるからでしょう。一日の予定がぎっしり詰まっているため一日に書くことも多いというわけだ。

何を忙しいと言っているのか。

「学校を休んで遊びに行けばいい。社会人になったらできないのだから」と大人は言う。

もちろん、学生というのは大学側からしたらサービスを「受ける側」だ。事前入金制になっていると言えども、学生がそのサービスを受けるか受けないかというのを選択するのは自由だ。逆に社会人はお金をもらってサービスを「提供する側」だ。仕事という点で学生とは真逆の立場にある。しかしそれは「好きで縛られている」ということです。もちろん好きで仕事をしているわけでなく、お金のためであったり、親から引き継いだものであるから、というのがある。それでも自分の好きで選択をしたはずです。苦しさがどうであれ、少なくともそのリターンに関しては好きで納得して選んだものだと考えるのが普通だ。

社会人の方が忙しい、社会人の方が縛られていて自由がない。

という考えが違うのではないか?その気になったら、いつだって自由の身になれる。旅がしたいと思ったのならすればいい。恋愛に一生懸命になりたいのならなればいい。それほどまでのやりたいことを見つけられる。それが幸せなんじゃないかと考える。幸せや自由は束縛の中から生まれる。だからむしろ今組織の一部になっている人はそれを見つけ出しやすい環境にあるともいえる。とてもうらやましいことだ。やりたいのなら会社を離れて起業をするのもいい。

やりたいことは学生時代とか子供時代とか、時代に関係なく「今」やるべきだ。

リターンがなくなるとかは自分で背負えばいい。それくらいの好きを見つけろということだ。もしかしたらそれが今の仕事の中にあるかもしれない。それはわからないけれど。


なので僕は、

「学生時代にしかできないこと」というのを極力しないようにしました。


学生時代にいろいろできたからいっか。と将来の自分に片づけさせないためです。やりたいことは、やりたいときにやらないと意味がないのです。学生時代にしかできないからなどと言って、今旅行に行ったところで損です。もしも今本当に行きたいなら行きます。でも、周りには時代限定に踊らされている人が多いと感じるのです。

そんなにも社会人になる前に、学生時代にしておかなければならないことがあるとすればむしろ、「社会人になっても楽しめること」というのを先に見つけておく方がいいんじゃないでしょうか。とも思うわけです。

学生時代にしかできないことが唯一あるとすれば「学生時代にしかできないことは存在する」と思って学生らしさに忙しいそんな彼らとの時間かもしれませんね。自分がその人に会いたいと思ったら社会人になってからだろうと会いに行きますが、きっとそういう方々は忙しいから会えないという選択肢を選びがちだと思います。例にも挙げたように、「旅行に行こう」となったら学生時代にしかできないと思っている人たちは社会人になったら、休みを取ってまでは合わせてくれないでしょうね。そういう人たちとの時間を大切にするのはいいことかもしれません。


学生時代にしかできないこと、なんてない。

やりたいときに、やりたいことを。


それではまた。

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